BABYMETALをピアノ編曲したときの耳コピ術
「曲の聴き方に何通りもあるらしい」
凡人である私のように、聴いたらすぐにピアノで表現できないような方へ、ある一例をご紹介します。
今回は、BABYMETAL(ベビーメタル)を作る時の手順をそのままご紹介します。
[ダウンロード版]
まずは、ただの聴き流し
好きな曲は言われなくてもやっているようなことですよね。
だから、不慣れな曲ほどたくさんやるべきです。
ちなみにメタルに不慣れなはじめの頃は、一曲につき少なくとも50回は聴いたでしょう。
同じ曲を何度も何度も戻し、もしかしたら100回くらい聴いたかも。
車で移動時が最適でした。
なんせ、数聴かないといけませんから。
他のことをしながらでも構わないです。
音そのものをくまなく探して聴き取る「聴音」作業
イヤホンやヘッドホンなどで、パート毎に聴き取り、楽譜にする、という作業です。
パート毎、というのは、曲によって編成の違いはありますが、一例で、「ボーカル」「ギター」「ベース」「ドラム」「キーボード」などです。
私の場合は、最終的に「大譜表」といって、ピアノ用の2段の楽譜にして仕上げるので、楽譜に書き取るときも2段の中に無理やり収めます(笑)。
沢山の段を使うと、紙もいるし、それを見て弾くとき何回も楽譜をめくらないといけない……そう考えると、我慢して狭いところに書いてしまいます。
1つ1つの音の点へ向けての集中力が必要なので、静かな環境と体力が必要となります。
夜は決してできません。
疲れすぎて次の日快適に過ごせません。
あまりにも和声が複雑で音が込み入っている場合は、ピアノで音を取りながら聴音も有効ですね。
また、早くて聴き取れない時には、無理しないで、ウォークマンの0.75%再生や0.5%再生機能を使います。
SONY / ウォークマン Sシリーズ 8GB ブルー NW-S14/L

http://kakaku.com/item/K0000699031/images/
ピアノで弾くことを前提とした、全体の聴こえ方に注目した聴き方
重要な最後の聴き方になります。
常にピアノを弾きながらの作業です。
すべての音を拾うのではなく、聞いたものに近い印象を目指して、ピアノを弾いている時の感覚も感じながら聴きます。
止めては弾き、メモし、を繰り返して最後まで向かいます。
2で作った楽譜を頼りに、取捨選択をしながら弾きます。
広い範囲への集中力が必要なので、同じ広く聴くタイプの車内であっても、決して運転中ではできない聴き方です。
エンジン音もかなり邪魔です。
全体的にいい音で聴く必要があるため、スピーカーから部屋全体へ向けて鳴らす音を聴くことが有効ですね。
ソニーのウォークマンとONKYOの「CD RECEIVER CR-U3」のBluetooth接続が便利です。
リモコンではなく、ウォークマンを操作しながら、ONKYOからの音を聴けます。
ONKYO / X-U3(W/B)iPod/iPhone/iPad & Bluetooth対応 CDレシーバーシステム

http://www.jp.onkyo.com/
最後にやること
ピアノで編曲作って弾けるようになったところ、特にギターのアドリブを歌いながら聴く完成するまで、何度も繰り返しピアノで弾き、これ以上変えるところがないところまで追求します。
その後完成した曲をすらすら弾ける頃には、ギターのアドリブなんて、鼻歌です、というか私は歌います(笑)。
家でやると、周りにいる人にはエラくうるさがられますが、ライブに行くと、いくらでもできます(笑)。
ここが1番楽しいです。
ギターのアドリブを一緒に歌う人がライブでもほぼいませんので、独占欲が満たされます。
以上、私が思う耳コピのヒントでした。
主に環境面と聴き方の方向性でしたが、いかがでしたでしょうか。
楽しいピアノライフを!!