さて、今回取り上げるテーマは「和音階のメロディ・旋律」ですが、そもそも和を感じることのできる音階とは、どういうものでしょうか?
みなさんの中にも、4・7(ヨナ)抜き音階や、沖縄音階、といった言葉をご存じの方も多いかと思います。
少し解説してみましょう!
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まず基本的なスケールのおさらい
基本的にすべての音楽の源となる音階(スケール)は、メジャースケールであれば、ドレミファソラシド(Cメジャースケール=Cアイオニアンスケール)マイナースケールであれば、ラシドレミファソラ(Aナチュラルマイナースケール=Aエオリアンスケール)を基準にしています。
この音階をもとに、音が足されたり、いくつかの音の高さが変わることによって、違うスケールとなり、独特の響きを持つスケールとして、さまざまな音楽に使用されることになります。
では、よく知られるものを説明していきます。
4・7(ヨナ)抜き音階
ドレミファソラシドから、4番目の音(ファ)と7番目(シ)の音を抜いた音階です。
ドレミソラド、から成る5音のスケールとなり、いわゆるメジャーペンタトニックスケールと同じです。
メジャーペンタトニックスケールは、ロック、ポップスなど様々な音楽で使われますが、ちょっと演歌っぽい調子で弾くと、その響きが和の旋律と同じであることに気付くと思います。
演歌や唱歌などのメロディの多くは、この音階で作られています。
沖縄音階(琉球音階)
沖縄音階は、ドレミファソラシドから、2番目の音(レ)と6番目の音(ラ)の音を抜いた音階です。
ドミファソシド、から成る5音のスケールとなり、旋律を弾くと沖縄っぽさが全開になるほどの、分かりやすい響きを持っています。
さて、今回のフレーズアイディアには、マイナースケールを使って検証してみたいと思います。
マイナースケールでも、メジャーの4・7抜き音階と同様に、ラシドレミファソラから、6番目の音(レ)と、7番目の音(ソ)をスキップすると、完全に和旋律を持つ音階が出来上がります。
ラシドミファラ、からなる5音のスケールです。
演歌の切ないフレーズの多くは、これによって作られています。
そして、もう一つ、ラシドレミファソラから、2番目の音(シ)と、3番目の音(ド)、6番目の音(ファ)を抜いてできる、ラレミソラから成る4音のスケールです。
コレは、ロックに応用出来そうですね。
どちらも、弾いてみるとなるほど、と思うような響きがあると思います。
これらをふまえて実践に応用してみる!
では、ここからが本題です。
和音階をロックやポップスに取り入れる、と言っても、上記にて学んだような旋律、スケールをフツーに弾いてみるだけでは、なかなか楽曲と融合するところまでは、いかないですよね?
ここでは、実際にフレーズラインとして取り入れられるアプローチアイディアと、バンプやブリッジ、バッキングに応用出来そうなアイディアを、紹介しましょう。
キーはEmにして、使いやすいパターンにしてみました。
いかがですか?
ルート、2nd、3rd、5thの、4音での上行ラインです。
和音階らしさを残しながらも、配列とブロックを重視しています。
かなりスピーディに弾くこともできると思います。
いかがですか?
コードは、Em - Amのチェンジにしてみましたが、シーケンスは同じです。
4度の音がフレーズに入ることで、独特な響きになるのが分かると思います。
ベーシストのビリー・シーンなども、4度の音を入れたシーケンスをよく使っていますね。
ちょっとした旋律(メロディ)は、曲想を左右する大事な要素です。
みなさんも、オリジナリティあれるフレーズを作ってみては、いかがでしょうか?
それでは、また!
加納修でした!
ライタープロフィール
ギタリスト
加納修
東京都内を中心に、ギタリスト、ギター講師、音楽講師、作曲家・アレンジャーとして活動しています。
自身のバンド、加納修"G.T.K."を率いて、阿佐ヶ谷ジャズストリート、吉祥寺音楽祭、新宿トラッドジャズフェスティバル等に出演、また、タレント・宮森セーラさん(生島企画室)の音楽をプロデュースしています。
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