春は自然が芽吹き、生き物が動き出す美しい季節ですね。
そんな春の風景を五・七・五のリズムで表現する俳句は、小学生にとって言葉の楽しさに触れる絶好の機会です。
桜やチューリップ、入学式やお花見など、身近な春の出来事を題材にすれば、子供たちも親しみやすく取り組めますよ。
今回は、小学生向けの春の俳句をたっぷりとご紹介します。
季語の使い方や作り方のコツも一緒にお伝えしますので、ぜひお子さんと一緒に春の俳句を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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小学生向け!春の季語を使ったオススメ有名俳句集(1〜10)
春の海 ひねもすのたり のたりかな与謝蕪村
春の海は、冬の荒れた海とは違い、波がゆっくりやさしく動き、静かで穏やかな景色を見せてくれます。
「ひねもすのたりのたりかな」と繰り返すことで、一日中ずっと波がのんびり動いている様子を感じさせ、海の広さや穏やかさを伝えています。
この句からは、春の暖かさやのんびりした時間の流れ、自然のやさしい美しさが伝わります。
小学生にも、春の海の静かでゆったりした様子が頭に浮かび、春の自然を楽しむ気持ちを味わえる俳句です。
菜の花や 月は東に 日は西に与謝蕪村
夜でなくとも月が上がっていることがあるの知っていますか。
太陽が明るすぎてはっきりとは見えませんが、白くぼんやりした月を見掛けるとうれしい気持ちにもなります。
菜の花が咲く春の頃、太陽と月がまるで入れ替わるように見られる、与謝蕪村さんはその感動を俳句にしました。
また、この面白くした「菜の花や犬は東に尾は西に」というパロディ俳句もあるんですよ。
季語の菜の花は鑑賞用としてだけでなく食用としても人気がある植物です。
食べたことがある人もいるのではないでしょうか。
朝夕に しずくのふとる このめ哉加賀千代女
俳句の最後にある「哉」は「かな」と読みます。
これは感動を盛り上げる「切れ字」の1つですよね。
小学校の高学年の教科書に登場する俳句の決まりごとの1つです。
知っている人もいるでしょう。
でも哉の前にある「このめ」って何なのでしょう。
実はこれは「木の芽」であって、木の新しい枝や葉のつぼみみたいなものなのです。
朝や夕方、木の芽に付くしずくが日にひに大きなってゆくのが見える、ああ草木が芽吹く春なのだなあ、と春の到来を嬉しく思う俳句なのです。
俳句はこのめのような小さなものにまで気持ちを寄せるのですね。
あなたは何に一番春を感じますか?
雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る小林一茶
春になると、野や庭で小さな雀の子どもたちが元気に飛び回り、楽しそうに遊んでいます。
そのそばをお馬が通ると、「そこのけそこのけ」と、まるで小さな雀たちが道をあけるかのように見えます。
小さな生き物のかわいらしさと、おおらかでにぎやかな春の風景を、短い言葉で生き生きと表現しています。
この俳句を読むと、春のあたたかさや自然の楽しさ、そして生き物たちの元気さを感じることができます。
小学生にも、春ののどかで明るい景色が想像しやすい一句です。
雪とけて 村いっぱいの 子どもかな小林一茶
庶民の生活を積極的に俳句にした小林一茶さん。
一茶さんの俳句には子供や動物がたくさん登場するんですよ。
それまで雪に埋もれ静まり返っていた村に春が来た。
雪がとけて元気な子供たちが村中を走り回っている、そんな平和なワンシーンを俳句にしました。
直接的に「元気」とはいわずに「村いっぱい」と表現したところがこの俳句のミソなのです。
雪の季語は冬ですが、それがとけると春の季語になる、同じ「雪」という言葉を使って違う季節を表現する。
季語って不思議ですよね。



