宅録・DTMで作曲を始めたい
宅録・DTMを使った作曲の始め方を分かりやすく解説いたします。
宅録って?
文字通り、プライベートなスタジオ(自宅等)でレコーディングすることです。
近年ではパソコンソフトやアプリなども進化し、自宅で手軽に「デモ制作」「作曲」ができるようになりました。
「DTM」「DAW」って何?
DTM(デスクトップミュージック)は、パソコンに音源をつないで作曲や演奏を行うこと。
DAW(デジタルオーディオワークステーション)は、録音から編集、ミックス、マスタリングまで音楽制作に必要な機能が揃ったソフトを指します。
よく出てくる用語ですね。
作曲は誰でもスタートできる
ギターやピアノを弾けたり譜面が読めない作曲はできないと思いがちですが、実はそんなことはありません。
もちろんそれができたことに超したことはないのですが、初めは「鼻歌」でも構いませんし、楽器が弾けなくても「音」を探っていく作業には変わりありません。
わたくしも、楽器が弾けなくても作曲をされている方をたくさん知ってます。
レコーディングブログでも書きましたが、プロの作曲家やエンジニアの技術を習得するのには何年もかかります。
その技術を習得するのに「一夜漬け」なんてことは絶対あり得ません。
何年も「音を扱う」ことを経験したからこその結果です。
「DTM」や「宅録」もそうです。
毎日実験の繰り返しです。
それの積み重ねが、名曲を生み出すチャンスを次々生み出していきます。
初めは簡単なことから、例えば「1分間の作品」をつくるところから始めればいいと思います。
才能やセンス、それらは根気よく、この繰り返し作業で培われます。
機材の使い方も日々模索しないといけません。
まずどんな作品をつくりたいかをイメージするところから
何をつくりたいかによって「録音するのか」「楽器は内部のシンセを活用するのか」「プラグインはどれがいい?」必要な機材、環境なども変わってきます。
そしてこの「イメージ」がないとまずスタートすることができません。
人の作品をたくさん聴く機会も必要なことだと思います。
出来上がった作品は誰に聴いてもらう
ここでデモを作成し本格的にレコーディングして音源CDを作成したり、ネットの試聴サイトや動画サイトに投稿したりして誰かに聴いてもらいましょう。
宅録やDTM作業は、エンターティメントの準備段階にすぎません。
自分の作品を世に発信していくためには「あなたの行動」にかかってます。
作曲に使えるアプリ
鼻歌から作曲|Chordana Composer
口ずさんだ2小節のメロディーを元に、アプリが1曲まるごと自動作曲できます。
「ポップス」「ダンス系」「ロック」「ジャズ」「ラテン他」などのジャンルや、「楽しげな」「バラード調」「ノリの良い」といった曲調計15種類を組み合わせる。
マイクで歌うだけで譜面化|ScoreCloud Express
譜面化されたメロディーは、テンポや拍子なども最適なものが設定されており、「Play」ボタンをタップすればピアノ音色で演奏を確認することが可能。
よく出てくる用語解説
よく出てくる用語です。
これから始める人は覚えておいて損はありません。
オーディオインターフェース
パソコンへ音声の入力、出力できる機器。
これを繋げることで楽器やマイクを入力できる。
CPU
コンピューター内部においてプログラム演算・ 数値計算や他の演算ユニットの制御を行う演算ユニット・電子回路の一つ。
メモリ
コンピュータ内でデータやプログラムを記憶する装置。
VOCALOID-ボーカロイド-
初音ミクで大ヒットとなったヤマハが開発する音声合成ソフト。
音程と歌詞情報を入力できる。
MTR
マルチトラックレコーダーの略。
アナログテープ時代によく使われてた言葉。
MIDI
電子楽器同士や電子楽器とPCを繋ぐ規格。
プラグイン
ベースとなるソフトウェアに、新たな機能を加えるために後から追加できるソフトウェアのモジュールの事を指す。
VSTプラグイン
ドイツのSteinberg社が提唱するエフェクトプラグイン規格。
RTAS
ProToolsで採用されてるエフェクター、ソフトシンセのプラグインの規格。
DSPを必要とせずCPUパワーのみで利用できる。
ProTools
アメリカのアビッド・テクノロジー社が設計開発及び販売しているパーソナルコンピュータを核としたDAW用のソフトウェアの名称。
WAV,MP3などオーディオファイルの規格は
こちらの記事で解説しております。
参考:今さら聞けない!? WAV、MP3など音楽ファイル形式のおさらい
様々なケーブルの規格は
こちらの記事で解説しております。
参考:楽器用ケーブルの種類と特徴。バンドマンのための基礎知識
DTMに必要な機材
パソコン、MTR(7万円ぐらい〜)
当然これがないと始まりません。
音声を記憶させたり、加工したり、編集したり、書き出したりの大元です。
ノートパソコンかデスクトップか、MacかWindowsか、メモリーはどれだけ必要か、記録媒体(ハードディスクやSSD)の容量はどれだけ必要か、CPUのスペックはどれが良いか、ケーブルはどの規格がいるか…などを購入前には調べておく必要があります。
当然スペックの良いものには超した事はありません。
参考:DTMパソコンの選び方
DTM環境のライセンス管理で気をつけたいこと
オーディオ・インタフェース(1万円ぐらい〜)
オーディオインターフェイスの入力端子にギターやマイクを接続して、その音をパソコンへ送って録音します。
また、パソコンの中の音を聴きたいときには、オーディオインターフェイスの出力端子に接続したスピーカーやヘッドフォンなどから音を聴くことになります。
おすすめ機種
DAWソフト(1万円ぐらい〜)
PCで音楽制作するには、これもないと始まりません。
フリーでもたくさんありますが、サポートなどの対応も少なかったり、動作も保障できないことが多いで、潔く購入することをオススメします。
各社からたくさん出ております。
ProtoolsやCubase、SONAR、Live、Studio Oneなど…すべて説明しきれないので(笑)こちらを参考にしてみてください。
参考:【誰でも曲が作れる!
】GarageBand(ガレージバンド)の基本的な使い方
参考:【DTM初心者のための】Cubase(キューベース)の使い方・基礎知識編
参考:【DTM初心者のための】Logic Pro(ロジックプロ)の使い方。
インストール編
参考:【DTM初心者のための】Studio One(スタジオワン)の使い方。
インストール編
楽器、MIDI鍵盤、マイク
必ず必要というわけではないですが、ギターなどを録音したいとききはギターがないと始まりませんし、マイクがないと唄が録音できません。
MIDI鍵盤があれば、PC内のシンセサイザープラグインの音源を鳴らしたり、打ち込むこともできます。
周辺機器でいるものの一覧・価格はコチラ。
参考:MUSIC LAND KEY
モニタースピーカー、ヘッドホン
もちろんPCからの内蔵スピーカーやイヤホンから聴くこと(モニター)することもできますが、自分で作成してる作品は隅々まで聴けるようにしたいものです。
スピーカーから音を鳴らすためには、「アンプ」を使ってオーディオインターフェースから出た音声信号を増幅しないといけませんが、今はアンプ内蔵のタイプ(アクティブ、パワードタイプと呼ばれる)も多いので、別々に揃える必要はほとんどありません。
楽器屋さんなどで購入できます。
参考:【DTM初心者のための】失敗しないモニタースピーカーの選び方。
気をつけるべき6つのポイント
所有しているパソコンのスペックを確認
現在出回ってるDAWソフトなどは当然最新のものが多くなってます。
各メーカーが推奨しているスペックを満たさなければならないことが多いです。
「自宅にあるパソコンが古いから動作しない!」なんてことがないように、周辺機器を楽器店などで購入する前に「パソコンのスペック」調べておきましょう。
例えば…
- ノートパソコンかデスクトップ?
- MacかWindows?
- OSやバージョンは?
- メモリー容量はいくらか?
- 記録媒体(ハードディスクやSSD)の容量は?
- CPUのスペックは?
- ケーブルはどの規格(USB?
)か…などを
確認しておきましょう。
予算
初めは「必要ないものまで購入しなくていい」と、わたくしは思います。
最低限必要なものを、楽器屋の店員さんなどに聞いてみましょう。
インストールや設定などは自分でしないといけません。
今持ってるパソコンを操作するのは自分です。
外国製のソフトウェアなども多く、まだまだDAWの世界には「英語の取扱説明書」になってることも少なくありませんし、分かりづらいものもあります。
そのかわり、各DAWのソフトウェアのサポートセンターが充実してます。
そこを活用したり身近に音楽スクールや楽器レッスンみたいなこともやってるところが多いので、分からないことはそこままにしておかないで、調べたり聞いたりが必要です。
参考:【DTM初心者のための】Studio One(スタジオワン)の使い方。
インストール編
参考:【DTM初心者のための】Logic Pro(ロジックプロ)の使い方。
インストール編
手軽に始められるDTMアプリ
オールインワンレコーディングスタジオ|Apple GarageBand
GarageBandがあれば、iPad、iPhone、またはiPod touchが多彩なTouch Instrumentのコレクションと、プロ並みの設備を持つレコーディングスタジオに変身。
楽器に触ったことがない人でも、いきなりプロのように弾けるSmart Instrument。
エレクトリックギターをiPad、iPhone、またはiPod touchにつなげば、クラシックアンプやストンプボックスエフェクトをリアルに再現したサウンドも楽しめます。
Andoroid版もある本格的シーケンサー|FL Studio Mobile HD
「STUDIO」の名前のとおり、音楽制作に必要なものをワンパッケージに集約。
シーケンサー、シンセサイザー、サンプラー、ドラムマシン、エフェクト、オーディオレコーダー、ミキサーなどを完全一体化しており、外部音源や外部ミキサーがなくてもFL STUDIOだけで音楽制作が楽しめます。
必要なものは「センス」だけです。
参考:【本格的なDTM・音楽制作のための】人気のおすすめ音楽アプリ
ボカロ曲制作がアプリで完結|Mobile VOCALOID Editor
iPhoneでVOCALOIDによる本格的な歌声制作を行うことができるアプリ。
いつでもどこでも、VOCALOIDによる本格的な歌声制作をお楽しみください。
最後に
自分にとって無理しない扱いやすい環境からスタートしましょう。
段階を踏んでいけば、すぐ慣れていきます。
(筆者もそうでした 笑)
年末年始のこの時間があるうちに、ぜひスタートさせて下さい。
陰ながらではありますが、応援しております。
次回は、実際どんなことができるか詳しく解説できたらと思ってます。