【初心者】まずはこの曲から!ジャズ初心者のための練習曲まとめ
楽器を始められた方の中でも「ジャズを弾いてみたい」という一心でギターやピアノ、サックスにトランペットなどを練習しているという方は多いでしょう。
とはいえ、ジャズは敷居が高そうだし難しそう……そんな風にお悩みの方に向けて、こちらの記事では初心者におすすめのジャズ練習曲をまとめています。
誰もが一度は聴いたことがあるようなスタンダードナンバーばかりですし、簡単なアレンジでそれっぽく聴こえる上にジャズのスタイルを学ぶ上で最適な楽曲たちを紹介していますから、未来のジャズプレイヤーたちは要チェックですよ!
もくじ
- 【初心者】まずはこの曲から!ジャズ初心者のための練習曲まとめ
- Autumn leaves / 枯葉Joseph Kosma
- Blue MonkThelonious Monk
- Blue BossaKenny Dorham
- Fly Me to the MoonBart Howard
- Take FiveDave Brubeck
- The Girl From Ipanema / イパネマの娘Astrud Gilberto
- Love Is Here to StayGeorge Gershwin
- Bye Bye BlackbirdRay Henderson
- St.ThomasSonny Rollins
- The Way You Look Tonight / 今宵の君はJerome Kern
- The Days of Wine and Roses / 酒とバラの日々Henry Mancini
- SummertimeGeorge Gershwin
- DoxySonny Rollins
- All of MeGerald Marks / Seymour Simons
- C Jam BluesDuke Ellington
【初心者】まずはこの曲から!ジャズ初心者のための練習曲まとめ
Autumn leaves / 枯葉Joseph Kosma

ハンガリー生まれのジョゼフ・コズマさんがフランスで作曲した『Autumn Leaves』・邦題『枯葉』は、ジャズ初心者から上級者まで幅広く支持されているスタンダードナンバーです。
1945年に作曲され、ジャック・プレヴェールさんによるフランス語の詞が付けられたこの曲は、愛と季節の移ろいを哀愁たっぷりに表現しています。
特にジャズ初心者にとっては、この曲のメロディーは演奏しやすく、ジャズの基本的なフレーズや表現を学ぶのに最適です。
ビル・エヴァンスさんやキャノンボール・アダレイさんなど、ジャズ界の大御所たちも愛したこの曲は、初心者がジャズの魅力に触れ、感性を磨くための絶好の入門曲と言えるでしょう。
寒い季節に心温まるメロディーを奏でながら、ジャズの奥深い世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
Blue MonkThelonious Monk

ジャズの巨匠、セロニアス・モンクさんが1954年に発表した楽曲『Blue Monk』は、ジャズ界におけるスタンダードナンバーの地位を確立しています。
この曲の魅力は、モンクさん独特のリズミカルでクロマティックな旋律にあり、12小節のブルース形式を採用しながらも、独自のハーモニーとリズムでジャズの伝統と革新性を巧みに融合させた点にあります。
また、1973年にアビー・リンカーンさんが歌詞を加えたことで、『Blue Monk』はさらに深い次元を獲得しました。
この歌詞では、孤独や内省、自己との葛藤といったテーマが反映されており、ジャズ音楽における「ブルース」の感覚と葛藤を乗り越えるメッセージが表現されています。
初心者の方にとって、『Blue Monk』はジャズの世界への素晴らしい導入曲です。
技術的にアクセスしやすいこの曲は、ジャズの基本的な形式と表現の豊かさを学ぶのに最適であり、モンクさんの音楽性を体感する貴重な機会を提供してくれます。
Blue BossaKenny Dorham

ケニー・ドーハムさんは、ビバップ期におけるジャズ・トランペットの名手として知られ、その抒情的な演奏で多くのファンを魅了してきました。
彼の代表作として知られる楽曲『Blue Bossa』は、1963年にジョー・ヘンダーソンさんのアルバム『Page One』で初めて紹介されたジャズのスタンダードナンバーです。
この曲はボサノヴァの要素を取り入れつつもハード・バップの特徴を色濃く反映しており、CマイナーとD♭メジャーの間で転調するシンプルな構造が特徴です。
初心者にも親しみやすいこの曲は、ジャズを弾いてみたいという方に最適な練習曲で、そのメロディックな魅力と演奏のしやすさから多くのミュージシャンに愛され続けています。
ジャズ初心者がラテンジャズの世界に足を踏み入れるのに、ぜひ挑戦してみてほしい一曲ですね!
Fly Me to the MoonBart Howard

ジャズのスタンダードナンバーとして、多くのミュージシャンに愛され続けている『Fly Me To The Moon』。
この楽曲を手がけたバート・ハワードさんは、1954年に「In Other Words」として発表しましたが、その後フランク・シナトラさんによって有名にされました。
『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマとしても使用され、幅広い層に親しまれています。
コード進行がシンプルで、セブンスコードのおしゃれな響きが特徴的なこの楽曲は、初心者にも弾きやすく、ジャズの奥深い世界を垣間見る絶好の機会を提供してくれるでしょう。
おしゃれなジャズナンバーを弾いてみたい方には、まずはこの曲から始めてみることをオススメします。
Take FiveDave Brubeck

デイヴ・ブルーベックさんが率いるデイヴ・ブルーベック・カルテットが、1959年にリリースした画期的なアルバム『Time Out』に収録されている『Take Five』は、ジャズ史におけるアイコン的存在の曲です。
5/4というユニークな拍子で構成されているこの曲は、ポール・デスモンドさんによって作曲されました。
当時としては珍しいこの拍子は、ジャズの新しい地平を開いたとされ、その爽快感あふれるメロディとリズムは今でも多くの人々に愛され続けています。
また、日本を含む世界各地でさまざまなアーティストによってカバーされ、テレビやCM、さらには映画など、多岐にわたるメディアで使用されてきました。
ジャズ初心者の方にとって、『Take Five』はそのシンプルでありながら奥深い魅力を通じて、ジャズの世界への素晴らしい入口となるでしょう。
気軽にジャズのリズムを体感したい、ちょっとした休憩時間にクールな音楽を楽しみたいというときに最適な一曲です。
The Girl From Ipanema / イパネマの娘Astrud Gilberto

アストラッド・ジルベルトさんはブラジル出身のシンガーで、誰もが一度は聴いたことがある『イパネマの娘』で世界的に有名になりました。
この曲は1964年にリリースされ、グラミー賞を受賞し、多くのアーティストにカバーされています。
爽やかなボサノバのリズムと、ジャズの要素が融合したこの曲は、若くて美しい女性が散歩する様子を描いており、彼女に惹かれつつも声をかけることができない切なさが歌詞に込められています。
ジャズのスタンダードナンバーとして、初心者にも親しみやすいメロディとリズムが特徴です。
コードは複雑ではないので、ギターやピアノを始めたばかりの方でも挑戦しやすいでしょう。
この曲を通じて、ジャズの奥深い魅力に触れ、さらに音楽の世界を広げてみてはいかがでしょうか。