トランペット初心者のための練習曲
トランペットと言えば、ジャズやクラシックにポップスなどさまざまなジャンルで活躍する楽器であり、吹奏楽でも花形の管楽器ですよね。
もちろん、吹けるようになるためには日々の練習は欠かせませんが、基礎練習だけだと飽きてしまう……そんな方に向けて、初心者でもオススメの練習曲を選んでみました!
当然ながら選ぶ楽譜によってその難易度も変わってくるのですが、今回選ばれた童謡からポップスなどバラエティ豊かな楽曲は、誰でも一度は聴いたことのある名曲ばかりですし、何となくコツをつかみやすいのではないでしょうか。
実際にトランペットで演奏した動画をなるべく載せていますから、ぜひ参考にしてみてくださいね!
トランペット初心者のための練習曲(1〜10)
カントリーロードJohn Denver

ジョン・デンバーさんの名曲、『カントリーロード』。
スタジオジブリの映画『耳をすませば』で登場するキャラクターが日本語で作詞する曲としても有名ですよね!
トランペットの音域でも比較的出しやすい音域が続くことや細かいパッセージが少ないことから、初心者の方にもオススメの1曲です。
各パッセージの最後の音を伸びやかに吹くのが演奏のポイント!
サビの部分が吹けるだけでもとても楽しいですので、ぜひ挑戦してみてください!
ハトと少年久石譲

久石譲さんが作曲したこの楽曲は、映画『天空の城ラピュタ』のイメージアルバムに収録された美しいインストゥルメンタル曲です。
シンプルで力強いメロディが特徴的で、映画の主人公パズーが朝の目覚めを告げるトランペットを演奏するシーンで使われています。
本作は、平和や希望を象徴する曲として、映画のテーマと深く結びついており、観る人に深い感動を与えます。
映画で流れた本メロディはその後にさまざまな形で再構成されて、コンサートでもよく演奏されています。
もともとトランペットソロの曲のために練習曲としても最適で、初心者にはまだ難しい高い音がある者の、吹けるようになるとパズーの気分を味わえることでしょう。
ムーン・リバーHenry Mancini

ードリー・ヘプバーンさん主演の1961年に公開された名作映画『ティファニーで朝食を』から劇中で歌った曲です。
映画とともにこの曲も大人気となり、映画を見たことがない人でもこの曲を知っている方も多いのではないでしょうか。
3拍子のワルツの曲ですが、舞台で早く踊るような曲ではなく夢見るような甘くゆったりとした3拍子です。
「いち、にち、さん」と数えながら拍子は取っていき、装飾が難しい場合は取って吹いて大丈夫だと思います。
音は優しい音が出るように研究しつつ、夢見がちな雰囲気が出るといいですね!
いつかオーケストラバックで吹きたい1曲です。
ふるさと岡野貞一

日本の名曲『ふるさと』を練習しましょう。
この曲は3拍子で音域も広くなく練習すればすぐ出来るようになると思います。
音楽の教科書、合唱ではヘ長調もありますが、原調はト長調で、拍子は4分の3拍子です。
トランペットで吹く場合は原調だと1音上がりシャープが3つになり、初心者にはやや調号が多いので音楽の教科書に合わせてトランペットではシャープ1個の譜面を探してみてはいかがでしょうか。
3拍子は「いち、に、さん」としっかり数えてのびのびと吹きましょう。
中間部は音域がやや広くなって最初のうちは難しいかもしれませんが、丁寧に音を取って吹けばすぐ吹けるようになりますよ!
簡単な曲を多く吹けるようになって自信をつけていきましょう!
ムーンライト・セレナーデGlenn Miller

『ムーンライト・セレナーデ』は、ジャズのスタンダード・ナンバーの一つで、スウィング・ジャズの巨匠であるグレン・ミラーさんが作曲した1曲です。
スウィング・ジャズを代表するこの曲はグレン・ミラーオーケストラのバンドテーマ曲でもあります。
タイトルの中の「セレナーデ」は、「夜に窓の外で恋人を思って歌う曲」という意味です。
テンポもゆっくりとしていて、音程の変化も緩やかなので、ジャズトランペット初心者の方にオススメです。
ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)アイルランド民謡

アイルランド民謡『ロンドンデリーの歌』です。
歌詞をつけた曲が『ダニー・ボーイ』で、『ダニー・ボーイ』として知っている方も多いのではないでしょうか。
ゆっくりで歌の曲なので音域もちょうどよく、トランペットを始めたての方にも向いています。
音を丁寧にしっかり出せるように練習していきましょう。
滑らかに演奏するスラーの部分は始めのうちは取って吹いても大丈夫です。
音階練習しながらロングトーンもしっかりできればすぐ吹けるようになるでしょう。
となりのトトロ久石譲

スタジオジブリを代表とする長編アニメーション映画『となりのトトロ』。
この映画のエンディングソングとして使用され、年代を問わずとても人気なこの曲も、実は初心者の方にオススメの曲の一つです。
少し曲が長いため体力が必要かもしれませんが、音域やパッセージの長さなど比較的初心者向けです!
サビの部分が吹けるだけでもなんだか楽しくなってしまいそうですね!
とても人気がある曲なので発表会で吹いても喜ばれますし、歌と一緒に演奏できることもオススメポイントです!