アカペラでは一度に鳴らせる音に強く制限がかかります。
メンバーが5人ならば、原則同時に鳴らせる音は5つまでです。
そのため楽譜に音被りがあると嫌われる傾向にあります。
声楽を専攻している人は特に、和声にみらえる並行8度の禁則や並行5度の禁則を強く意識する人が多いように感じます。
しかし、例えばコードが「C」ですと「ドミソ」以外の音は置きたくないですよね。
そこで今回は、3和音を5人でハモるときの編曲のヒントを紹介したいと思います。
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音の丸被りは避けよう

http://o-dan.net/ja/
音の丸被りを避けるだけで大分印象は変わります。
同じ音を歌うにしても、オクターブをずらすことで特定の音が強く聞こえすぎてしまう現象をある程度は回避できます。
また、常に同じパート間でオクターブのユニゾンが発生しないように、こまめにユニゾンするパートを変えていくのもテクニックの1つです。
和音の開閉で魅せる
また、和音の開閉をたくみに操作することで、全員でまったく同じ音をユニゾンすることでお客さんを魅了するのもテクニックです。
例えばサビに入った瞬間に、トップコーラス(最高音)とベースコーラス(最低音)を大きく離し、音を開かせることで盛り上がりを演出します。
その上で、サビの最後ではトップコーラスとベースコーラスを中間地点の音でユニゾンさせることで、和音が収束していく様を描き、曲に終息感を出すことで、曲の盛り上がりを表現できます。
これもテクニックの1つです。
演奏例
プロアカペラバンドのTRY-TONEさんがカバーする「島唄」の演奏が、上記したオクターブのユニゾンと和音の開閉をたくみに取り込んだ演奏の例になります。
特にサビの和音の開閉は洗練されていて美しいです。
こちらにも、サビの和音の解析記事を書いたので、合わせて読んでみてください。
【アカペラ】TRY-TONEの島唄に学ぶ和音の開閉 | mokabuu.com
最後に
いかがでしょうか?
同時に鳴らせる音の数に制約があるアカペラだからこそ、あえて音を被らせる演出をすることで曲を美しく魅せることだってできます。
もちろん3和音にテンションコードを加えて、リハーモナイズするのも1つの正解ですが、あえての3和音でもやり方次第では奇麗にアレンジできますよ!





