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John Cage の検索結果(41〜50)

Noisembryo

Part 1MERZBOW

Merzbow – Noisembryo [Full Album]
Part 1MERZBOW

本作を再生した瞬間、ノイズ・ミュージックやアバンギャルドな音楽に触れたことがないという方であれば、文字通り自分が耳にしているのは単なる「雑音」だと感じてしまうことでしょう、日本が世界に誇るノイズ・ミュージシャン、秋田昌美さんによるソロ・プロジェクトのメルツバウが1994年にリリースして世界のノイズ愛好家たちから高い評価を得た名盤『Noisembryo』です。

メロディーやハーモニー、そしてリズムといったいわゆる音楽を成立させる要素は一切なし、極端に音響を歪ませたハーシュノイズと呼ばれるの音の塊が60分近く延々と襲い掛かる、というすさまじい1枚。

まさにノイズの暴力、キング・オブ・ジャパノイズの面目躍如といった趣でありますが、おそらく大多数の方はメルツバウの作品を音楽だと認めないでしょう。

秋田昌美さんは玉川大学文学部芸術学科を卒業した経歴を持ち、ダダやシュルレアリスムに影響を受けながらも「スカム・カルチャー」と呼ばれる文化にも造詣が深く、厳格なヴィーガンとしても知られており作家として多くの著作を発表している多才な芸術家です。

さらに言えば、もともとはロックがお好きでドラマーとして即興演奏などをやっていたという、ご本人のユニークな経歴や人となりを踏まえた上で、メルツバウが生み出す圧倒的なノイズの洪水に思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか。

John Cage の検索結果(51〜60)

Symphony For A Genocide

TreblinkaM.B.

M.B. (Maurizio Bianchi) – Symphony For A Genocide 1981 FULL ALBUM
TreblinkaM.B.

イタリアが生んだ実験音楽界の巨匠、マウリツィオ・ビアンキさんがM.B.名義で1981年に発表した『Symphony For A Genocide』は、インダストリアル音楽ひいてはノイズ・ミュージックの歴史においては聖典の如き扱いを受ける重要な作品です。

楽曲名はすべてナチスの収容所の引用であり、ジャケットには収容所で行われた残虐な出来事の写真が使われている本作の暗黒ぶり、終末思想すら漂う陰鬱な空気は異様ですらあって、ノイズ・ミュージックに慣れている聴き手であってもコンディションによっては具合が悪くなるほどのもの。

ノイズ・ミュージックにおいて重要な作品だと冒頭で述べましたが、ビアンキさんの作品の中で傑作と評価する方とそうでもない、と評価する方とで分かれているようですね。

チープなリズムボックスの上で反復する電子音とノイズ、コラージュなどの手法で生み出されたサウンドは繰り返しますが暗く絶望的、一筋の光すら見えない内省的でノイズの果てに何があるのか考え込んでしまいます。

コンセプチュアルな本作に込められたメッセージを思えば、このノイズに対して「美」という言葉を使ってはいけないのかもしれませんが、繰り返される電子音の果てにある種の美しさを感じ取ってしまう方も、恐らくいらっしゃるのではないでしょうか。

どちらにしても、まさにタイトルに偽りなしのノイズが生み出す交響曲であることは間違いないでしょう。

6つのピアノ小品 Op.19Arnold Schönberg

2022ピティナ特級セミファイナル シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲,Op.19 北村 明日人:Kitamura, Asuto
6つのピアノ小品 Op.19Arnold Schönberg

現代音楽を代表するオーストリアの作曲家、アルノルト・シェーンベルクさん。

彼の作品のなかでも、ピアノ独奏曲を集めた『6つのピアノ小品 Op.19』は印象的です。

この一連の小品は、独自の雰囲気をたたえた短い楽曲から成り、シェーンベルクさんの無調音楽の初期スタイルを示しています。

極めて簡潔ながらも、一つひとつの音に思いを込めた表現が魅力的。

なかでも第6曲は、親交のあったグスタフ・マーラーをしのんで作曲されたといわれ、深い感慨が感じられます。

音楽理論に興味のある方にもオススメしたい、示唆に富む作品集です。

Jeux vénitiensWitold Lutosławski

戦後におけるポーランドの前衛的な現代音楽家として知られるヴィトルト・ルトスワフスキさんは、欧州ではいわゆる「ポーランド楽派」とも呼ばれ、その代表的な作曲家兼ピアニストとして著名な方です。

ここ日本においても高く評価されており、第9回京都賞精神科学・表現芸術部門において受賞を果たしています。

新古典主義からその作風をスタートさせるも、調性にとらわれない手法を取り入れ、たとえばジョン・ケージさんの『ピアノとオーケストラのためのコンサート』に衝撃を受けるなど、時代の流れとともに常に新しい音楽の表現方法を模索し続けた作風で、独自の個人様式を追求し続けたルトスワフスキさんの作品の中でも、今回は転換期と呼ばれる時期の1961年に作曲された『Jeux vénitiens』を紹介します。

「コントロールされた偶然性」を導入したと言われ、演奏者たちの自由な演奏に任せているようで、実は厳密にコントロールされているという作風の管弦楽曲です。

アドリブという名の偶然性を、あくまでコントロールされたルールの下で成立させることによって、カオティックな音の混乱ではない精密かつ壮絶な音世界を作り上げているのですね。

限りなく前衛的な作品ではありますが、あえてそういったことは気にせずこの音の奔流に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

Epitaph for MoonlightRaymond Murray Schafer

いわゆる「サウンドスケープ」という概念を提唱したことで有名なカナダの作曲家、レーモンド・マリー・シェーファーさん。

日本の合唱団のために書かれた合唱曲も多く、残念ながら2021年の8月14日に亡くなられてしまったことも記憶に新しいですね。

そんなシェーファーさんが1968年に発表した『Epitaph for Moonlight』は、邦題では『月光への碑文』と呼ばれる人気の作品です。

学生合唱団のための練習曲として書かれたものだそうですが、楽曲の持つ幻想的かつ神秘的な響きは聴いているだけで厳粛な気持ちにさせられます。

メイン・フレーズの反復やきっちりとした拍分割をするタイプの楽曲ではなく、自由度の高さが特徴的で、無伴奏や金属打楽器群を用いて演奏される場合もあり、それぞれのパートが個性豊かに表現しながら、1つのアンサンブルを作り上げていく様は、まさに「音の風景」というべきものかもしれませんね。

世の終わりのための四重奏曲Olivier Messiaen

Olivier Messiaen Quatuor pour la fin du temps Quartet for the End of Time 1941 from YouTube
世の終わりのための四重奏曲Olivier Messiaen

1908年生まれ、フランスはアヴィニョン出身のオリヴィエ・メシアンさんは20世紀を代表する現代音楽家というだけでなく、オルガン奏者やピアニストでもあり、音楽教育者としても業界に多大なる貢献を果たした偉大な人物です。

メシアンさんの教えを受けた学生は、ピエール・ブーレーズさんやカールハインツ・シュトックハウゼンといった著名な方々がいることだけ見ても、メシアンさんが音楽史においてどのような立ち位置にいるのかがわかるというものでしょう。

そんなメシアンさんは作曲家としても多くの作品を残しておりますが、今回は第二次世界大戦中に収容所で捕虜となっていた過酷な時期に作曲された『世の終わりのための四重奏曲』を紹介しましょう。

ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノという異色の編成で演奏され、新約聖書「ヨハネの黙示録」から着想を得た宗教的な背景を持つ室内楽の大作です。

作品そのものの革新性や素晴らしさはもちろん、特殊な状況下で作曲された歴史的事実やどのように初演を迎えたのかなど、興味のある方はぜひご自身で調べてみてくださいね。

鏡のなかの鏡 (Spiegel im Spiege)Arvo Part

まるですでにそこに鳴っていたかのような音を自然な形で提出してくるのがアルヴォ・ペルト。

彼の作曲した名曲の数々は、自然からほんの少しインスピレーションを拝借して、それをまた音にして自然に還元するような、そういった無作為のなかの作為を感じます。

この曲も自分の顔を平行鏡に映してみて、何人もの自分を発見して、静かな喜びを感じるような曲です。