【シャブリエのピアノ曲】フランス音楽のエスプリが手掛けた珠玉の名曲
クロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルに先駆けて、近代フランス音楽の発展に大きく貢献した作曲家、エマニュエル・シャブリエ。
シャブリエといえば代表曲『狂詩曲「スペイン」』でおなじみですが、天才的なピアノの腕前を持っていた彼は、おしゃれな響きと技巧的なパッセージが印象的なピアノ作品も数多く遺しています。
本記事では、そんなシャブリエのピアノ作品のなかから、演奏会やコンクールでもたびたび取り上げられている名曲をピックアップ!
作曲の背景とあわせてご紹介していきます。
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【シャブリエのピアノ曲】フランス音楽のエスプリが手掛けた珠玉の名曲
3つのロマンティックなワルツ 第1番Emmanuel Chabrier

エマニュエル・シャブリエは、19世紀後半にフランスで活躍した作曲家です。
彼は法律を学びながらも、音楽への情熱を忘れることなく、独学で作曲の技術を身につけました。
彼のピアノ作品『3つのロマンティックなワルツ』は、2台ピアノのために書かれた名曲です。
なかでも第1番は、特に印象的な作品!
情熱的で躍動感あふれるリズムとメロディ、そしてシャブリエらしい大胆な和声は、聴く人の心を捉えて離しません。
ロマン派らしい豊かな表現力と、どこか茶目っ気を感じさせるユーモアを兼ね備えた本作は、曲に込められた情熱を存分に味わえる作品です。
遺作の5つの小品 第2曲「アルバムの一葉」Emmanuel Chabrier

エマニュエル・シャブリエは、14年という短い活動期間のなかで数々の名曲を生み出しました。
没後に出版された『遺作の5つの小品』は、シャブリエ独特のエスプリが感じられる小品。
特に第2曲『アルバムの一葉』はコンクールや演奏会で演奏される機会が多く、穏やかでありながら情感豊かな曲調で親しまれています。
ロマン派の香りが漂う繊細な音色に包まれた本作は、幅広い演奏技術を身につけたい中級者以上のピアニストにオススメの1曲。
ぜひ一度演奏してみてはいかがでしょうか。
絵画的小品集 第7曲「村の踊り」Emmanuel Chabrier

『村の踊り』は、1881年にフランスの作曲家エマニュエル・シャブリエが作曲した、地方の踊りの様子を音で描いた愉快でリズミカルな作品です。
ときに速いテンポになったり、ゆったりとした動きになったり、変化に富んだ表情豊かな曲調は、まるで目まぐるしく踊る人々の輪を見ているよう!
練習する際は指の独立を意識しながら、ダイナミクスにメリハリをつけましょう。
フランスの田舎町にいるかのような気分で演奏すれば、きっとこの曲の魅力を引き出せるはずです。
気まぐれなブーレEmmanuel Chabrier

ドビュッシーやラヴェルに先駆けて、近代フランス音楽の発展に大きな貢献をした作曲家、エマニュエル・シャブリエ。
彼は法律を学びながらも独学で作曲の技術を身につけ、14年という短い作曲家人生のなかで、ピアノ音楽において才能を存分に発揮しました。
『気まぐれなブーレ』は、生き生きとしたリズムとダイナミックな展開が印象的な1曲。
シャブリエ自身の演奏は、まるで嵐が吹き荒れるかのような力強いサウンドだったそうです。
狂詩曲「スペイン」Emmanuel Chabrier

フランスの作曲家エマニュエル・シャブリエは、スペインへの旅行から着想を得た『管弦楽のための狂詩曲「スペイン」』を1883年に作曲しました。
この作品は当初ピアノ連弾曲として構想されていましたが、最終的にオーケストラ用に編曲されています。
スペインのジョータダンスに影響を受けたこの曲は、後のフランス音楽におけるスペイン風の作品に多大な影響を与え、多くの作曲家にインスピレーションを与え続けています。
クラシック音楽に親しみのある方はもちろん、情熱的な音楽を求めるすべての方にオススメしたい名曲です!