【シャブリエのピアノ曲】フランス音楽のエスプリが手掛けた珠玉の名曲
クロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルに先駆けて、近代フランス音楽の発展に大きく貢献した作曲家、エマニュエル・シャブリエ。
シャブリエといえば代表曲『狂詩曲「スペイン」』でおなじみですが、天才的なピアノの腕前を持っていた彼は、おしゃれな響きと技巧的なパッセージが印象的なピアノ作品も数多く遺しています。
本記事では、そんなシャブリエのピアノ作品のなかから、演奏会やコンクールでもたびたび取り上げられている名曲をピックアップ!
作曲の背景とあわせてご紹介していきます。
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【シャブリエのピアノ曲】フランス音楽のエスプリが手掛けた珠玉の名曲(11〜20)
遺作の5つの小品 第5曲「田園風のロンド」Emmanuel Chabrier
Chabrier: Cinq Pièces pour Piano, Doyen (1954) シャブリエ 5つの小品 ドワイアン

19世紀後半のフランスで活躍したエマニュエル・シャブリエ。
彼は独学で作曲の技術を身につけ、内務省の弁護士として働きながらオペラを手掛けるなど多才な人物でした。
没後に出版されたピアノ小品集のなかの1曲『遺作の5つの小品 第5曲』は、シャブリエらしい独特の魅力が詰まった作品です。
オペレッタから転用されたテーマをもとに、華やかなパッセージと流麗な旋律が織り交ぜられた曲調は、まるで牧歌的な情景が目に浮かぶよう。
シャブリエの音楽が持つ洗練された雰囲気を味わえる、上級者にオススメしたい小品です。
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おわりに
「フランス音楽のエスプリ」とも称されるエマニュエル・シャブリエの作品たち。
ピアノ曲からも、近代フランス音楽特有のアンニュイな雰囲気を感じられますよね。
お気に入りの作品が見つかった方は、ぜひ実際に演奏しながら、メロディの美しさやハーモニーの広がりを楽しんでみてください。