【印象派】色彩豊かなピアノの名曲を厳選~ドビュッシー・ラヴェル~
19世紀後半にフランス・パリで起きた芸術運動「印象派」。
見たものを忠実に再現する写実主義がよしとされていた時代から、より自由な表現方法を求める時代への変化は、クラシック音楽史にも多大な影響を与えました。
そして、この印象派を代表する作曲家として後世に名を残したのが、クロード・ドビュッシーとモーリス・ラヴェル。
今回は、この2人の偉大な作曲家と、印象派の影響を受けたとされている19世紀の作曲家をピックアップし、光や色彩感を重要視した印象派らしさを感じさせる名曲をご紹介していきます!
【印象派】色彩豊かなピアノの名曲を厳選~ドビュッシー・ラヴェル~(1〜10)
水の戯れMaurice Ravel

モーリス・ラヴェルの『水の戯れ』は、1902年の初演以来、多くのピアニストに愛されている名曲です。
この作品の魅力は、心地よい水の流れを感じさせるような緩やかな旋律。
フランツ・リストの影響を受けながらも、水彩画のような淡い雰囲気が特徴的なラヴェルらしさを十分に楽しめ、さらに親しみやすさも感じられるこの曲は、印象主義の作品に触れる最初の1曲としてもオススメです。
発表会曲や練習曲として丁寧に取り組めば、演奏する喜びと技術の向上が体感できるでしょう。
ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの作品の中でもっとも有名といっても過言ではない、ピアノの名曲『月の光』。
静かな夜の空にぼんやりと浮かぶ月と、その光が降り注ぐ神秘的な空間が目の前に浮かぶ、幻想的で美しい作品です。
ピアノ曲集『ベルガマスク組曲』の中の1曲ですが、単独で演奏されることも多く、この曲に憧れてピアノを習い始める大人の方も多くいらっしゃいます。
テクニック的にはそれほど難しくないものの、曲の世界観を表現するのは至難の業!
月の浮かぶ風景の写真などを見て、具体的なイメージを膨らませて演奏するのもオススメですよ!
夜のガスパール 第1曲「オンディーヌ」Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルは、スイスバスク系の血を引くフランスの作曲家。
19世紀後半のパリで起きた芸術運動「印象派」の時代に、自由な表現を求めて活躍しました。
ラヴェルの代表作『夜のガスパール』は、アロイジウス・ベルトランの同名の詩集を題材にしたピアノ独奏のための組曲。
第1曲『オンディーヌ』では、水の精オンディーヌが人間の男性に恋をするも拒絶され、悲しみと怒りの中に姿を消す様子が描かれています。
幻想的で妖しい雰囲気の中に、水のきらめきや精霊の笑い声まで聴こえてくるようなラヴェルならではの繊細な音の表現が魅力です。
アラベスク 第1番Claude Debussy

フランスの作曲家クロード・ドビュッシー。
幼少期から音楽の才能を示し、パリ音楽院でピアノや作曲を学びました。
『アラベスク第1番』は、ドビュッシーの初期の作品で、優雅で洗練されたメロディが印象的な人気曲です。
アラベスクとはアラビア風の装飾模様のことで、曲線の美しさが音楽で表現されています。
流れるようなアルペジオと、軽やかで透明感のあるタッチで奏でると、まるで絵画の中に迷い込んだような感覚を味わえるでしょう。
印象派を代表する作曲家、ドビュッシーの音楽の神秘的な美しさを存分に堪能できる作品ですよ。
夢想Claude Debussy

伝統的な和声法や音階を超えた革新的な作曲技法により、多くの後世の作曲家に影響を与えたクロード・ドビュッシー。
1890年頃に作曲された『夢想』は、平易な楽想とテクスチュアが特徴的なピアノ曲です。
分散和音にのった甘美な旋律とコラール風の中間部から成る、夢幻的な雰囲気ただようこの曲は、ドビュッシーの内面的な感情、特に愛情の複雑さを反映しているとも言われており、かすかな夢を見ているような、透明感のある音楽に仕上がっています。
静かな夜長に、ゆったりと心を委ねてみるのもオススメですよ。
波のアラベスク三善晃

三善晃は、フランス近代音楽、そして印象派の作曲家や作品の影響を強く受けた日本の作曲家です。
特に合唱曲においては、その書法に顕著な変化を遂げ、後進の作曲家に大きな影響を与えました。
『波のアラベスク』は、三善晃の作品集『海の日記帳』の一部であり、子供向けのピアノ曲として作曲されました。
遠くから押し寄せる波の動きや、クライマックスでは前に進むような感じ、最終的には波が収まっていく様子を音楽で表現したこの曲の演奏では、音楽を通じて海の情景を描き出すことが求められます。
『波のアラベスク』は、演奏者の技術的なスキルだけでなく、音楽を通じた表現力を深めるための素晴らしい教材となるでしょう。
ロマンス Op.24-9Jean Sibelius

ジャン・シベリウスは、フィンランドを代表する作曲家。
ロマン派後期から初期近代にかけて活躍し、7つの交響曲をはじめとする音楽作品は世界中で愛されています。
シベリウスの『ロマンス Op.24-9』は、1901年に作曲されたピアノ小品集『10の小品 Op.24』の中の1曲。
穏やかでロマンティックな旋律が特徴的な作品で、シベリウスのピアノ作品の中でも特に人気があります。
この美しい旋律は、まるでクリスマスの贈り物のようにあたたかく、豊かな響きに満ちています。
北欧の作曲家らしい叙情的な表現力と、19世紀のロマン主義を感じさせるその音楽性は、多くのピアニストを魅了してきました。
静かな夜長に、大切な人と一緒に聴きたくなるような、心癒やされる名曲です。



