【印象派】色彩豊かなピアノの名曲を厳選~ドビュッシー・ラヴェル~
19世紀後半にフランス・パリで起きた芸術運動「印象派」。
見たものを忠実に再現する写実主義がよしとされていた時代から、より自由な表現方法を求める時代への変化は、クラシック音楽史にも多大な影響を与えました。
そして、この印象派を代表する作曲家として後世に名を残したのが、クロード・ドビュッシーとモーリス・ラヴェル。
今回は、この2人の偉大な作曲家と、印象派の影響を受けたとされている19世紀の作曲家をピックアップし、光や色彩感を重要視した印象派らしさを感じさせる名曲をご紹介していきます!
- 【難易度低め】聴いた印象ほど難しくない!?ドビュッシーのピアノ曲
- 【難易度低め】ラヴェルのピアノ曲|難易度低め&さらっと弾ける作品を厳選!
- 【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽
- 【イベールのピアノ曲】20世紀フランスの作曲家が手掛けた珠玉の名作
- 美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
- 【現代曲】ピアノの不思議な響きに惹かれるクラシック作品を厳選!
- 【プーランクのピアノ曲】エスプリの作曲家が手掛けた名曲を厳選
- 【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!
- 【セヴラックのピアノ曲】ドビュッシーが認めた天才作曲家による名作
- 【シャブリエのピアノ曲】フランス音楽のエスプリが手掛けた珠玉の名曲
【印象派】色彩豊かなピアノの名曲を厳選~ドビュッシー・ラヴェル~(41〜50)
映像第2集「そして月は廃寺に落ちる」Claude Debussy
映像第2集より そして月は廃寺に落ちる(ドビュッシー) Images 2 “Et la lune descend sur le temple qui fut”(Debussy)

月明かりに照らされた古代寺院の神秘的な情景が、全音音階と東洋的な五音音階によって繊細に描かれた楽曲です。
クロード・ドビュッシーが1907年に手がけたピアノ作品で、静謐で瞑想的な雰囲気が漂います。
ゆったりとした時の流れの中で、月光が廃寺に降り注ぐ様子が、繊細な和音の響きと流動的なリズムで表現されています。
本作は、和声の進行が比較的シンプルで、ペダルワークに気を配れば、ピアノを学び始めて間もない方でも挑戦しやすい作品です。
東洋文化に深い関心を持っていたドビュッシーならではの、異国情緒があふれる音楽世界を味わえる一曲をぜひ演奏してみてください。
more_horiz
おわりに
今回は、印象派を代表するドビュッシーとラヴェルの作品を中心に、色彩豊かな名曲の数々をご紹介しました。
あえて輪郭をはっきりさせないことで、聴く者の想像力をかき立てる魅力的な印象派の作品は、まだまだたくさんあります。
これを機に、印象派の作品の鑑賞や演奏を楽しんでみてはいかがでしょうか?