フォーリミ、アジカン、10-FEETなどから見るダイブ・リフトが生まれる楽曲の特徴について!
某氏がダイブによって骨折したとツイートしたことから、ライブにおけるマナー論争がさらに熱を増していく昨今、ダイブ・モッシュ・サークル・リフトなどにおける、己の意見を表明する人の数はうなぎ登りである。
- 10-FEET(テンフィート)の名曲・人気曲
- RIZE(ライズ)の名曲・人気曲
- 【2025】バンド初心者へ!ライブで盛り上がる人気バンドのおすすめ曲
- テンション爆上がりのバンドナンバー!男性ボーカルの盛り上がる曲
- 【盛り上がる】思わず笑っちゃう!ネタダンスまとめ
- 【懐メロ】30代に刺さるダンスミュージック。人気のダンス曲
- 【懐メロ】40代に刺さる邦楽ダンスミュージック。
- BACKLIFTの人気曲ランキング【2025】
- テンション爆上げ!ゆとり世代におすすめの盛り上がりソング
- Z世代の間ではやったダンスミュージック。バズった曲。
- Drop'sの人気曲ランキング【2025】
- BACK LIFT(バックリフト)の名曲・人気曲
- ジャンル別の盛り上がるバンドの曲
- 【2025】人気急上昇中の音楽。話題の曲まとめ
10-FEETの場合
テンポでいえば「RIVER」や「その向こうへ」はBPM170くらいである。
意外とアジカンの「リライト」よりも遅いのである(もちろん、ライブのメイン曲の平均BPMはアジカンよりも10-FEETの方が早いけれども)。
もちろん「SHOES」「STONE COLD BREAK」みたいに、もうちょい速い歌もあるのだけれども、それでもフォーリミほどの疾走感を出すことはない。
むしろ10-FEETの歌で特徴的なのは、ぴょんぴょんと真上に飛ぶように仕向けるようなテンポを楽曲中に取り入れていることである。
これって、ぴょんぴょん飛べるくらいの余裕のあるテンポで曲が作られているというわけだ(フォーリミの楽曲ならそんな余裕はない)。
もう少し言えば、10-FEETの場合、楽曲中にちょくちょくテンポを変えてくるのである。
例えば、サビはジャンプができる余裕のあるテンポに曲を落とすけど、サビはスネアを細かく刻むことで疾走感を出してモッシュさせやすくするみたいな。
例えば「goes on」はまさしくそういうフォーマットの楽曲だし、「VIBES BY VIBES」はAメロ・サビは早いビートにして、Bメロはジャンプできるようなテンポに変えている。
要はイントロ・Aメロ・Bメロ・サビ、それぞれのファクターでテンポを変えていくことで、曲に変化を付けているわけだ。
テンポだけでいえば、フォーリミのような若手バンドに比べれば遅めであり、同世代のアジカンなんかと同じくらいなのに、アジカンとは違ってダイブ・モッシュ・サークル・リフトがたくさん起こるのは、そういうテンポの変化がしっかり「決まっている」からなのだと思う。
と言いつつ、10-FEETが「リライト」や「ソラニン」をカバーしたら、サビ前で大量のリフトができたり、サビ入りでダイバーが大量発生する可能性もあり得るのだが。
もうひとつ特徴的なのは、テンポをコントロールすることで、みんなが同じ動きをしやすくしている傾向があるので、場に一体感が生まれやすく、故に他バンドに比べてサークルが広がりやすい空気が生まれがちだったりすることである。
もちろんこれは、メロからサビへの移行の気持ち良さがあるのが大前提の話ではあるのだけれども。
ちなみに、マンウィズであれMONOEYES(ここにエルレを入れてもらってもいい)であれ、フォーリミやWANIMAなんかと比べると、明らかにテンポが遅いわけだが、サビは同じように大盛り上がりとなっている。
これは、テンポの変化の工夫とメロからサビへの移行がしっかり決まっているからに他ならない。
アラサー、アラフォーバンドは若手とは違い、テンポではなく、こういういぶし銀な所で魅せがちなのである(じゃないと体力的にもきついしね)。
BRAHMANの場合
ダイバーはたくさん出るが、リフトやサークルは皆無。
それが前述のバンドとはっきりと違うところである。
なぜ、BRAHMANのライブはこうなるのか。
BRAHMANも10-FEETと同じように楽曲のテンポに幅がある。
けれど、明らかにノリ方が違う。
この理由のひとつに、BRAHMANのライブは手拍子が非常にしにくいテンポ・リズムだからであるというのが挙げられる。
サークルを作る際、普通は等間隔でリズムをキープしているバスドラムを目印にして手拍子していくものだが、BRAHMANの楽曲は非常にそれがしにくい構造となっているのだ。
もちろん、楽曲によっては手拍子をする楽曲もあるのだが、いわゆるサークル前にするような「タッタッタッタッ」と細かくビートを刻むような手拍子はしにくい(というか、できないのである)。
もっと言えば、初見の人ならばどこがサビなのかも分かりづらい曲が多いし「ってかサビなくね?」と感じる曲も多いし「え?
今の曲もう終わったの?」と感じさせることも多いのだ。
要は他のバンドの常識やノリが通用しないのだ(だから、ノリにくくつかみにくいという理由で、メロコアは好きなのにBRAHMANは敬遠するという人もそれなりにいるのだが)。
BRAHMANの楽曲は「ここがサビだ!
ここでおまえら飛べ!
盛り上がれ!」みたいな、野暮な合図を楽曲から発信することはないのである。
まとめ
サビを迎えるに当たってどういう工夫を施しているのかがポイントであり、この工夫により、ダイブ・サークル・モッシュ・リフトが生まれやすい・生まれにくいが出ている、といるということがわかったと思う。
その中でも、20代〜30代前半のバンドはドラマーの腰が心配になるくらい、とにかくビートの速い楽曲を量産しがちである。
まあ、ビートの話をするならば、ベボベとか9mmとか時雨なんかも入れるべきだったとは思うのだが、個人的にあまり思い入れがない故、今回は割愛させてもらった。
聴いていて心地よいと思う音楽には意図的であれ無意識的であれ、色んな工夫が施されているんだよ、というそんな話でした。
ライタープロフィール
ロッキン・ライフの中の人
ロッキン・ライフの中の人。
関西某所で働くアラサー系社会人。
人よりほんの少しだけ音楽が好きで、音楽のジャンルで言えばほんの少しだけロックが好き。
ヤバイTシャツ屋さんよりはユニクロが、おいしくるメロンパンよりはおいしいメロンパンが、ワンオクロックよりはスリーロックロックが(3時のおやつ的な意味で)好きです。
目下の将来の夢は禿げないことです。
Twitter:rockkinlife
Instagram:https://www.instagram.com/rockinlife01