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【高齢者向け】秋の有名な俳句集。情景が浮かぶ美しい句をご紹介

日々の暮らしのなかで、四季の移ろいを感じる俳句づくりを楽しんでみませんか。

色鮮やかに実る柿や赤く染まる紅葉、澄み渡る秋の空。

豊かな秋の情景を込めた一句は、心を穏やかにする力を持っています。

高齢者の方にとって、俳句は心を癒やし、脳を活性化する素晴らしい創作活動です。

日本の伝統文化である俳句は、思い出と重なりながら、新たな感動を生み出すきっかけとなるでしょう。

お散歩の時間や室内で紅葉を眺める時間に、秋をテーマにした心温まる俳句づくりにチャレンジしてみてくださいね。

【高齢者向け】秋の有名な俳句集。情景が浮かぶ美しい句をご紹介(1〜10)

柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺NEW!正岡子規

柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺NEW!正岡子規

明治時代の俳人正岡子規の有名な俳句です。

正岡子規が奈良の法隆寺へ訪れた際に、休憩していた茶屋で詠んだとされています。

食べごろを迎えた甘い柿を片手にした姿が、思い浮かんできそうですよね。

さらに、鐘の音が「ボーン」と鳴り響いているところにも風情があります。

澄み切った空気の秋晴れの中、ゆったりとした時間も感じられますね。

高齢者の方との秋の日の日常も、穏やかに俳句にして詠んでみてはいかがでしょうか?

味のある作品ができるかもしれませんよ。

赤蜻蛉 筑波に雲も なかりけりNEW!正岡子規

赤蜻蛉 筑波に雲も なかりけりNEW!正岡子規

秋になると、赤とんぼを見かけることも多くなりますよね。

オレンジ色の夕暮れに、赤とんぼを見かけると「秋だな」と感じます。

日本の百名山にもなっている筑波山を背景にして、俳句は晴れわたった空の下での一コマを詠んでいるようですね。

よく晴れた雲一つない筑波山のふもとでは、赤とんぼが舞い飛んでいる様子が思い浮かびます。

高齢者の方も秋を感じる俳句から、過去の秋の出来事も思い出すこともあるかもしれませんね。

そこからさらにお話が盛り上がりそうですよ。

桐一葉 日当りながら 落ちにけりNEW!高浜虚子

桐一葉 日当りながら 落ちにけりNEW!高浜虚子

大きなサイズが特徴的な桐の葉は、人間の大人の顔よりも大きくなります。

秋になり、黄色く色づいてゆったりと地面に落ちていきます。

大きい葉なのでストンと地面に落ちずに、ふわふわ舞いながら落ちるそうですよ。

秋の優しい太陽の光を浴びながら落ちる様子が、俳句からもイメージできますね。

お散歩で公園や街路樹を見ていると、桐の葉ではなくても紅葉した葉や、落ちていく様子が見られます。

秋の訪れを感じながら、高齢者の方とお出かけするのもいいですね。

【高齢者向け】秋の有名な俳句集。情景が浮かぶ美しい句をご紹介(11〜20)

あかあかと 日はつれなくも 秋の風NEW!松尾芭蕉

あかあかと 日はつれなくも 秋の風NEW!松尾芭蕉

立秋を過ぎてもなお真っ赤に照りつける夕日と、そこに吹く秋の気配を感じさせる風を描いています。

残暑の厳しさと、やわらかく秋を運ぶ風の対比が、季節の移ろいを鮮やかに表現しています。

日々の生活の中で暑さや風の変化を感じながら味わえば、季節が移り行く微妙な変化や過程に気づき、より一層季節感を楽しめます。

今と十数年前では気候も変化しているため、高齢者にとっては、昔の夏や秋の記憶と重ね合わせながら、風や光の変化を味わう楽しみ方ができるでしょう。

枯れ枝に 鳥のとまりけり 秋の暮れNEW!松尾芭蕉

枯れ枝に 鳥のとまりけり 秋の暮れNEW!松尾芭蕉

枯れ枝に一羽のカラスがとまる光景を描き、秋の夕暮れのもの寂しさを巧みに表現しています。

枝の枯れ具合と鳥の孤独な姿が、季節の移ろいと静けさを強調し、読む人の心にしんとした余韻を残します。

高齢者にとっても日常の小さな静けさや、身近な自然を思い浮かべながら味わえ、季節感を改めて感じられる一句です。

短い言葉で秋の情景を切り取り、孤独と静寂の中にほのかな趣を宿すこの俳句は、読むたびに深い余韻を楽しめる作品と言えるでしょう。

菊の香や 奈良には古き 仏たちNEW!松尾芭蕉

菊の香や 奈良には古き 仏たちNEW!松尾芭蕉

菊の香りが漂う奈良の町を歩くと、その香りに包まれた古い仏像たちがひっそりとたたずむ様子が描かれています。

香りと静けさが一体となって、秋の深まりと歴史の重みを自然に感じさせる一句です。

高齢者にとっても、昔の秋の風景や仏閣の記憶を重ねながら味わうことで、季節の情緒と時間の経過、思い出を振り返るといったさまざまな角度から楽しめます。

短い言葉の中に五感で感じる秋と、静かな時の流れを想像できる余白があり、読むたびに新たな発見がある俳句です。

秋の暮れ 道にしゃがんで 子がひとりNEW!高浜虚子

秋の暮れ 道にしゃがんで 子がひとりNEW!高浜虚子

秋の夕暮れに広がる静けさと、道にしゃがみこむ子供の姿を切り取った一瞬の情景が印象的です。

落ち葉が色づき始め、空気がひんやりしてくる季節感が伝わり、読み手の心に柔らかくしみ入ります。

子供がしゃがむさまは遊びに夢中になった瞬間なのか、何かを見つめる時間なのか、それとも帰りたくないと駄々をこねているのか……と、想像力を刺激する余白を持っています。

高齢者にとっても、孫や地域の子供たちの姿を思い浮かべながら味わうことで、日常の小さな幸せや季節の移ろい、時間の経過を深く感じられることでしょう。