【高齢者向け】ネガティブをポジティブに。やる気を引き出す関わり方
高齢者施設で勤務するスタッフさんやご家族の方にとって、高齢者の方々には活き活きとした楽しい毎日を過ごしていただきたいものですよね。
しかし中にはレクリエーションや外出を拒否されたり、他者とのコミュニケーションをも拒んでしまう方も多く見受けられます。
そして「やりたくない」「私なんてどうせ……」「周りの人に迷惑かけるからやめておく」とネガティブな発言をされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの記事ではそもそもなぜやる気が出なくなってしまったのかを考え、そのまま放置してしまうことの危険性、やる気を引き出すために試したいことなどをまとめています。
高齢者の方がより良い生活を送れるように、一緒に考えていきましょう!
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もくじ
やる気の低下を放置すると
さらなる筋力低下

みなさんは筋力が落ちるスピードがどれだけ早いかをご存じでしょうか?
運動しないと筋力は落ちてしまい、筋力を戻すのは難しいというイメージがなんとなくある、という程度の方が多いかもしれませんね。
高齢になると運動する機会が減ったり、病気やケガをきっかけに筋力が低下してしまうケースもよく見受けられます。
そんな筋力ですが、実は1日でも体を動かさないと3~5%低下してしまうそうです。
そしてこれが1週間続くと、10~15%の筋力が低下し、2週間続くと250gの筋肉量が低下したという驚きの研究結果があるそうですよ。
認知症やうつの進行

認知症の進行段階は、日常生活に支障をきたさないレベルの物忘れから始まります。
軽い物忘れ段階が進行すると、直前の出来事を忘れてしまったり、日付や時間が分からなくなる見当識障害が出現します。
中程度の認知症になると食事をしたことを忘れたり、物取られ妄想などが出現し、自立した生活が出来なくなります。
また徘徊なども見られ、ともに暮らしているご家族にも影響が出ることになりかねません。
そして重度まで進行してしまうと、意思疎通がはかれなくなります。
認知症の種類によって進行スピードは変わってきますが、早期に発見して予防や対策をすることが重要とされています。
認知症かも?
と心配になるような行動や発言があった場合は、なるべく早く受診して適切な治療をスタートさせましょう。
関わり方を見直してみよう
現在の関わり方を見直してみる

みなさんは人と関わるうえで、気をつけていることはありますか?
いろいろな声が上がってきそうですが、それは高齢者の方と関わるうえでもとても重要なポイントです。
高齢者の方とコミュニケーションで大切にしたいことの一つとして、その方の気持ちに寄り添うということ。
では寄り添うとは何でしょうか。
誰しも、大切にされている、自分のことを気にかけてくれていると実感できたら嬉しいですよね。
関わり方を変えることで、何かヒントが見つかるかもしれません。
傾聴の姿勢

傾聴とは相手の話を相手の立場に立って、共感しながら理解しようと努めることです。
高齢者の方と話す際はゆっくり話しかけ、ゆっくり聴きましょう。
必ずこちらが相手のペースに合わせてコミュニケーションをとることが重要です。
もちろん相手の話を途中で遮断したり、否定をせずにまずは受け止めましょう。
そして相手の気持ちをしっかり汲み取り、認めること。
傾聴を続けることでポジティブな内容だけでなく、ネガティブな内容でも話していただきやすくなりますよ。
信頼関係の構築

高齢者の方と信頼関係を築くために大切なポイントとして、言葉遣いや目線の高さ、距離感に配慮すること。
施設で勤務する職員さんは日々高齢者の方と関わっておられるので、ついつい距離感が近くなってしまうことってありませんか?
馴れ馴れしい言葉遣いやあだ名呼びになっている方もいるかもしれませんね。
もちろん一人ひとり感じ方は違うと思うので、近しい言葉遣いを好まれる方なのか、しっかりと線引きをした言葉遣いを好まれる方なのかを見極めることが重要です。
信頼関係が築ければ、おのずとコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
高齢者の方にとっての良き理解者になれると、その方の状況を把握することに役立ちますね。