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【高齢者向け】ネガティブをポジティブに。やる気を引き出す関わり方

高齢者施設で勤務するスタッフさんやご家族の方にとって、高齢者の方々には活き活きとした楽しい毎日を過ごしていただきたいものですよね。

しかし中にはレクリエーションや外出を拒否されたり、他者とのコミュニケーションをも拒んでしまう方も多く見受けられます。

そして「やりたくない」「私なんてどうせ……」「周りの人に迷惑かけるからやめておく」とネガティブな発言をされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こちらの記事ではそもそもなぜやる気が出なくなってしまったのかを考え、そのまま放置してしまうことの危険性、やる気を引き出すために試したいことなどをまとめています。

高齢者の方がより良い生活を送れるように、一緒に考えていきましょう!

関わり方を見直してみよう(1〜10)

現在の関わり方を見直してみる

現在の関わり方を見直してみる

みなさんは人と関わるうえで、気をつけていることはありますか?

いろいろな声が上がってきそうですが、それは高齢者の方と関わるうえでもとても重要なポイントです。

高齢者の方とコミュニケーションで大切にしたいことの一つとして、その方の気持ちに寄り添うということ。

では寄り添うとは何でしょうか。

誰しも、大切にされている、自分のことを気にかけてくれていると実感できたら嬉しいですよね。

関わり方を変えることで、何かヒントが見つかるかもしれません。

傾聴の姿勢

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傾聴の姿勢

傾聴とは相手の話を相手の立場に立って、共感しながら理解しようと努めることです。

高齢者の方と話す際はゆっくり話しかけ、ゆっくり聴きましょう。

必ずこちらが相手のペースに合わせてコミュニケーションをとることが重要です。

もちろん相手の話を途中で遮断したり、否定をせずにまずは受け止めましょう。

そして相手の気持ちをしっかり汲み取り、認めること。

傾聴を続けることでポジティブな内容だけでなく、ネガティブな内容でも話していただきやすくなりますよ。

信頼関係の構築

聞き上手になり、信頼関係構築の達人になるコツ【営業のコツ】
信頼関係の構築

高齢者の方と信頼関係を築くために大切なポイントとして、言葉遣いや目線の高さ、距離感に配慮すること。

施設で勤務する職員さんは日々高齢者の方と関わっておられるので、ついつい距離感が近くなってしまうことってありませんか?

馴れ馴れしい言葉遣いやあだ名呼びになっている方もいるかもしれませんね。

もちろん一人ひとり感じ方は違うと思うので、近しい言葉遣いを好まれる方なのか、しっかりと線引きをした言葉遣いを好まれる方なのかを見極めることが重要です。

信頼関係が築ければ、おのずとコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。

高齢者の方にとっての良き理解者になれると、その方の状況を把握することに役立ちますね。

試してみたいこと(1〜10)

身体機能の向上、痛みの緩和

身体機能の向上、痛みの緩和

試してみたいことのひとつとして、身体的要因に対するアプローチ。

体の痛みが出ているなら適切な治療につなげ、痛みがないようであれば簡単なリハビリを取り入れていただきましょう。

施設のスタッフの方や他の利用者の方と一緒なら、楽しんで取りくんでみよう!

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

一人がお好きな方には一人で集中しておこなえる内容を考えてみましょう。

体の痛みや身体能力が向上することで自信に繋がり、やる気を取り戻すことに繋がるでしょう。

環境を変える、リフレッシュ

環境を変える、リフレッシュ

やる気が低下し殻にこもってしまっている場合、環境を変えて気分をリフレッシュしてもらうというのも効果的です。

窓を開けて空気を入れ替える、散歩に出かけてみるなど。

そのほかお好きな音楽を聴いていただいたり、心を癒やすキャンドルやアロマディフューザーなどを用意してみてもいいかもしれませんね。

高齢者の方が好きなことや好きなものを事前に把握しておければ、役立ちそうですね!

他者とのコミュニケーションの機会を作る

他者とのコミュニケーションの機会を作る

一人きりでいるよりも、思い切って他の利用者の方とのコミュニケーションを促してみるのもひとつです。

なんとなくやる気が起こらないときや気分が落ち込んでいるとき、一人きりでいると余計に落ち込んでしまうことがありますよね。

悩みを共有できたり、一緒に楽しめる人を見つけられたら自然と気持ちは前向きになるものです。

もちろん拒否されている場合は、無理強いは厳禁です。

ご本人のペースやその日の体調に合わせて誘ってみてもいいでしょう。

声かけについて考えてみよう(1〜10)

効果的な声かけ、逆効果な声かけ

効果的な声かけ、逆効果な声かけ

誰しもやる気がでないときってありますよね。

そんなときに「頑張れ」「もっとできる」などといった安易な励ましや声かけは逆効果になることがあります。

これは「頑張れ、もっとできる」という言葉によって、「今の自分は頑張れていないのか、できていないのか」とネガティブな感情に受け取りやすいためです。

「ご自分のペースで良いですからね」や「焦らずゆっくりいきましょう」といった言葉に変えることでポジティブに変換できるかもしれませんね。

またリハビリや入浴などを拒否されているようであれば、「暖かくなったらお孫さんと散歩に行きたいですね」や「お孫さんの結婚式や卒業式に出席したいですね」など前向きになれる目標を言葉にするとよいかもしれません。

おわりに

高齢者の方のやる気の引き出し方について考えてみました。

まずはどうしてやる気が出ないかを考え、その要因を取り除けるようなケアをおこなえるといいですね。

その際に気をつけたい、ケアをおこなう側の関わり方や試してみたいことについても考えてみました。

こちらの記事を参考に、関わり方を見直してみましょう。

高齢者の方の毎日が、より良いものになると幸いです。