演歌や歌謡曲というジャンルはいかにも日本的な響きがありますし、日本らしい情緒や恋愛模様、そして情景描写などを歌った名曲も多いですから海外出身の歌手が日本語で演歌や歌謡曲を歌うというのは新鮮ですよね。
2000年代にB-BOY風のルックスで登場したジェロさんが完ぺきな歌唱で演歌を披露した時の衝撃を覚えている方も多いかとは思いますが、実は昭和の時代から外国人が歌う日本の演歌や歌謡曲は存在しています。
そこで今回の記事では、演歌ならびに歌謡曲を日本語で歌う外国人の歌手をまとめてみました。
昭和歌謡に興味がある、という若い方もぜひチェックしてみてください!
【2025】外国人の演歌・歌謡曲歌手(1〜5)
夢でもう一度エドアルド

ブラジル・サンパウロ生まれの演歌歌手エドアルドさん。
5歳の時に美空ひばりさんの歌に魅了され、26歳で来日。
2015年に『母きずな』でデビューを果たしました。
ブラジル人初の演歌歌手として注目を集め、翌年には日本有線大賞新人賞を受賞。
情感豊かな歌声と深い日本文化への造詣が持ち味です。
2023年6月には『夢でもう一度』をリリース。
従来の演歌の枠を超え、ブラジル人ならではの感性も織り交ぜた新しい演歌スタイルは、昭和歌謡ファンはもちろん、新しい音楽を求める若い世代にもおすすめですよ。
ひなげしの花アグネス・チャン

香港出身のマルチタレント、アグネス・チャンさん。
1972年に『ひなげしの花』で日本デビューを果たし、透明感のある歌声と清純なイメージで一躍トップアイドルに。
『草原の輝き』『小さな恋の物語』など数々のヒット曲を生み出し、1973年には日本レコード大賞新人賞を受賞しました。
歌手活動だけでなく、教育学博士の学位を持つ知性派としても知られ、ユニセフ親善大使として20カ国以上を訪問するなど社会貢献活動も積極的に行っています。
2022年には日本デビュー50周年を迎え、記念アルバムやコンサートツアーを開催。
日本の歌謡曲を愛する方はもちろん、国際的な視点から音楽を楽しみたい方にもおすすめの歌手です。
海雪ジェロ

アメリカ出身の演歌歌手として日本の音楽シーンに新風を巻き起こしたジェロさん。
幼少期から祖母の影響で演歌に親しみ、2008年にシングル『海雪』でデビューを飾りました。
デビュー曲はオリコン総合シングルチャートで初登場第4位を記録。
その年の『ベストヒット歌謡祭』『日本有線大賞』『日本レコード大賞』で最優秀新人賞を受賞し、第59回NHK紅白歌合戦にも初出場を果たしています。
伝統的な演歌のこぶしを効かせた本格的な歌唱と、ヒップホップ系のファッションを取り入れた独自のスタイルで注目を集めました。
演歌に新しい魅力を感じたい方にぜひおすすめですよ。
面影の女チャダ

インド出身のチャダさんは、1975年に「面影の女」でデビューした異色の演歌歌手です。
シーク教徒を象徴するターバン姿で歌う姿が話題を呼び、瞬く間に人気歌手の座を確立しました。
デビュー曲は18万枚以上を売り上げる大ヒットとなり、日本レコード大賞や日本歌謡大賞などの新人賞候補にもノミネートされました。
2008年には「踊るマハチャダ」で再デビューを果たし、インドと日本の文化を融合させた新しい形の演歌として注目を集めています。
日本とインドの架け橋となる存在として、文化交流や社会貢献活動にも積極的に取り組んでいるチャダさん。
演歌ファンはもちろん、異文化交流に興味がある方にもおすすめの歌手です。
空港テレサ・テン

アジアの歌姫として知られる台湾出身の歌手、テレサ・テンさん。
1974年に日本デビューを果たし、『空港』で初の大ヒットを記録しました。
透き通るような美しい歌声と感情を込めた歌唱が魅力的で、日本レコード大賞新人賞を受賞。
台湾のポップス、香港のカンツォーネ、そして日本の歌謡曲や演歌の要素を取り入れた多様なスタイルで、アジア全域で絶大な人気を誇りました。
1970年代から1990年代にかけて数々のヒット曲を生み出し、アジア音楽界の先駆者として大きな影響を与えています。
昭和歌謡に興味がある方や、美しい歌声に魅了されたい方にぜひおすすめです。