【ギターヒーローになれる】右手2本指・両手交差を使ったタッピングフレーズ
ギタリストの皆さんタッピング奏法ってご存じでしょうか？
今回は、難易度はそれほど高くないわりに、見た目のインパクト大なタッピングフレーズを紹介します。
そもそもタッピングとは？
もともとは右手の指も使ってハンマリング・プリングをする奏法がライトハンド奏法として広まったのですが、現在はライトハンド奏法の他、左手・右手の押弦（タップ）だけで発音する奏法なども含め、ハンマリング奏法以外のピッキングをしないで押弦する奏法を幅広く「タッピング」と呼んでいるようです。
タッピングフレーズ紹介
「Snowblind」という僕のオリジナル曲で使われている、この動画の3:58からのフレーズを解説していきます。
こちらはフレーズ部分を抜き出した動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=5uMM6grnDqY&feature=youtu.be
以下フレーズのTAB譜です。
この曲は8弦ギターで演奏していますが、ソロ部分はレギュラーチューニングの6弦ギターで演奏可能です。
※ちなみにこの曲自体は8弦のみ1音下げ（E音）で演奏しています。
パターン解説
右手は中指・薬指の2本を使い、後半は左手と右手が交差するような動きになります。
運指の順番は全体通して同じパターンで、
- 左手人差し指
- 左手中指 or 薬指
- 右手中指
- 右手薬指
の順番を最後まで守っています。
また、右手は中指3弦11フレット・薬指2弦12フレットで固定ですので、左手の動きにだけ集中すればわりと楽に弾けます。
最初はこのような簡単なパターンから練習するとよいかもです。
演奏上のポイント
1番発音が難しいのが左手人差し指のタップです。
他の指より強めに弦をたたくように意識しましょう。
すべて拍の頭にきているので意識しやすいかと思います。
右手薬指も発音が難しいですが、ポジションが固定なので2本の指だけで繰り返し練習して、中指との音量差を少なくしていきましょう。
全体的に、各音が被って和音になってしまわないようにすることも気を付けたいポイントです。
両手が交差するときの注意点
後半は左手のポジションがどんどん上昇していって途中で両手が交差する形になり、右手の下に左手が隠れて見えづらくなりますが、交差中の左手はG#マイナーペンタトニックのオーソドックスなポジションなので、繰り返し練習して手になじませればほとんど見なくても弾けるようになります。
こういう視覚的に派手なフレーズを考えるときは、普段自分が慣れ親しんだポジションやフレーズを組み合わせるのが良いかもしれませんね。
余弦のミュートに注意！
また、タッピングフレーズ全般に言えることですが、ノイズが出やすいので余弦のミュートが大事になってきます。
左右の手のひらなどを使って防ぐことも可能ですが、市販のアクセサリーを使用することでストレスなくミュートできます。
僕は100均で購入したヘアゴムをネックに2個取り付けていますが、最近ではフレットラップという余弦ミュート専用のアクセサリーも出ていますね。
最後に
今回紹介したフレーズの運指の順番を守ったまま、左手はスケール上（今回はBメジャースケール）をランダムに行き来することで簡単にバリエーションが増やせます。
個人的には左手で1弦上のスケールを行ききすると、ディレイが掛かったフレーズのように聴こえるのでおすすめです。
ぜひご自身のプレイにも取り入れてみてください！
ライタープロフィール
ギタリスト
木村洋平
1986年生まれ。
岩手県出身。
14歳からギターを始めアマチュアとしての活動を続けており、 現在は本業と並行して作曲・レコーディングの仕事や、自身の楽曲制作・動画の投稿などの音楽活動を行っている。
誌面やネットを通した海外のギターコンテスト等での入賞実績もある。
YouTubeチャンネルの累計再生数は300万回以上。
2016年現在までに、ギターインストアルバムを4枚（CD&配信）リリースしている。
ヤングギター誌上コンテスト「ヌーノに挑戦！
Jamming with Nuno 2016」でグランプリを受賞。
ウェブサイト：http://yoppeguitar.jimdo.com
Twitter：yoppe0131
Facebook：poteto.yaochushi
