言葉から哲学や生き様が見える。歴史上の人物による短い名言
偉業を達成し、歴史にその名を刻んだ人物と聞かれたら、誰を思い浮かべますか?
現代では当たり前になっているものや考え方を生み出した人や、文化の礎を作った人など、学生時代に習った方もきっと多いですよね。
今回は、そんな歴史上の人物の中でも、誰でも名前くらいは聞いたことがあるであろう特に有名な偉人が遺した短い名言をリストアップしました。
それぞれの哲学や生き様が見える名言ばかりですので、ぜひチェックしてみてくださいね!
言葉から哲学や生き様が見える。歴史上の人物による短い名言(1〜10)
進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む。福沢諭吉

幕末から明治の日本で教育者として活躍した福澤諭吉は、一万円札の肖像画に起用されたことも有名で、慶應義塾の創設者としても知られてますね。
そんな日本の教育のために尽力した人物が残した、進む人と立ち止まる人についてを語った言葉です。
進み続けるためには、退かないという前向きな姿勢がなによりも大切で、その意思を持ち続けた人こそが目標にたどり着けるのだと伝えています。
自分がかかげた理想や、自分のことをしっかりと信じることが大切なのだという呼びかけにも感じられるような言葉ですね。
幸福とは幸福を問題にしない時をいう。芥川龍之介

明治から大正にかけて小説家として活躍した芥川龍之介さんは、『羅生門』や『鼻』などが代表的な作品として知られていますね。
そんな歴史に残る偉大な文豪による、幸福とはどのようなものかという考え方についてを語った言葉です。
幸福について考えるということは、その瞬間は幸福ではないということ、幸福について考えない時間こそが本当の幸福なのだと語りかけています。
幸福について考え込んでも、それは幸福とは遠い行為なのだと呼びかけているようにも感じられますね。
優れた人は静かに身を修め、徳を養なう諸葛孔明

三国史の時代に活躍した諸葛亮孔明は、軍師として蜀のために尽力したことで知られ、数々の伝説と合わせて語り継がれています。
そんな歴史的な軍略家が残した、優秀な人はどのように行動しているものなのかという考え方を示した言葉です。
表に立ってアピールする人が優秀と思われがちですが、本当に優秀な人は静かに自分を高めているものなのだと主張しています。
静かに努力を重ねていける人こそが優秀なのだという、努力の大切さも呼びかけているような言葉ですね。
天才とは、1%のひらめきと99%の努力である。トーマス・エジソン

アメリカで発明家として活躍したトーマス・エジソンは、電気関係のさまざまな発明が中心的なものとして語り継がれていますね。
そんな「発明王」として歴史に名を刻んだ人物の、天才と呼ばれる人物の条件についてを語った名言です。
才能によるものだと思われがちな天才も、ひらめきは1パーセントほどしか重要ではなく、それをかなえるための99パーセントの努力こそが尊いのだと語っています。
自分の中に経験を重ねたり、いざという時のひらめきを実現させるためにも、まずは努力が大切なのだと教えてくれる言葉ですね。
世の中に無神経ほど強いものはない。勝海舟

江戸時代の幕臣として活躍した勝海舟は、江戸城無血開城の実現など、数々の功績が語り継がれています。
そんな幕末の動乱の中で重要な役割を果たした人物による、マイナスのイメージも強い無神経というものの強さを語った言葉です。
誰もが無意識に人に気遣っているもので、相手に譲歩する思考によって革新的な発想も生まれにくくなっています。
そんな中では無神経でいることも重要で、自分の理想を貫く姿勢こそが、革新的なものを生み出すことにもつながるのだと語っていますね。