【イベールのピアノ曲】20世紀フランスの作曲家が手掛けた珠玉の名作
おしゃれで洗練された作品が高く評価されている、ジャック・イベールさん。
第一次世界大戦で海軍士官として従軍したのち音楽学校を卒業した彼は、ローマ大賞受賞やパリの国立オペラ劇場の監督就任など多くの功績を残し、フランスを代表する作曲家として歴史に名を刻みました。
彼は、フランス政府からの依頼を受け日本の皇紀2600年を祝う『祝典序曲』を作曲しており、日本とゆかりのある作曲家としても知られています。
本記事では、そんなイベールさんの作品のなかからピアノ作品をピックアップ!
作曲の背景や作品の特徴とともにご紹介していきます。
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【イベールのピアノ曲】20世紀フランスの作曲家が手掛けた珠玉の名作(1〜10)
15のイマージュによる小組曲 第8曲「ロマンス」Jacques Ibert

20世紀フランスを代表する作曲家ジャック・イベールさん。
彼の音楽はカラフルで洗練され、ときにウィットに富んだ表現が特徴です。
1943年に作曲されたピアノ組曲『15のイマージュによる小組曲』の第8曲『ロマンス』は、イベールさんの叙情的で優美な一面を感じさせてくれる名曲。
穏やかなメロディが印象的ですが、戦時下に生まれたこの曲からは、作曲家の内なる感情や社会状況も感じられます。
イベールの多彩な音楽性を堪能できる1曲は、クラシック音楽ファンはもちろん、ピアノ愛好家の方にもぜひ聴いていただきたい逸品です。
スケルツェット 変ニ長調Jacques Ibert

20世紀を代表するフランスの作曲家ジャック・イベールさん。
彼の作品は、明るく軽快な雰囲気と独特のリズミカルな要素が特徴です。
なかでも『スケルツェット 変ニ長調』は、イベールさんの技術と創造性が見事に組み合わさった作品。
楽しいリズムとメロディは聴く者を魅了し、純粋な器楽曲として楽しむことができます。
この曲から、イベールさんが追求していた音楽の明るさや楽しさを感じ取ることができるでしょう。
クラシックになじみのない方にもオススメしたい、心躍る1曲です!
ロマンチックな小品Jacques Ibert

洗練された新古典主義スタイルで知られるフランスの作曲家ジャック・イベールさん。
彼の繊細で表情豊かなピアノ曲『ロマンチックな小品』は、1916年に作曲された彼の初期作品の一つです。
この曲からは、彼特有のロマンティックな音楽性と明るいリズムが感じられ、クラシックでありながらもモダンな要素を含んでいます。
イベールさんの自由なスタイルと感情豊かな表現力が存分に発揮された本作は、初めて聴く人でも楽しめる親しみやすさがありつつ、イベールさんならではの独創性も感じられる1曲です。
【イベールのピアノ曲】20世紀フランスの作曲家が手掛けた珠玉の名作(11〜20)
廃墟の風Jacques Ibert

1890年生まれのフランス人作曲家ジャック・イベールさんは、新古典主義の軽妙で洗練されたスタイルで知られています。
彼の『廃墟の風』は、第一次世界大戦中の影響を受けて作られた短いが感情的な深みを持つピアノ曲です。
聴く者に強烈なビジュアルイメージを喚起し、戦時中の荒廃と失われた平和への憧れを音楽で表現しています。
風が廃墟を通り抜ける様子の描写が見事な本作は、イベール独特の技巧が光る秀作といえるでしょう。
15のイマージュによる小組曲 第15曲「御者のダンス」Jacques Ibert

フランスを代表する20世紀の作曲家ジャック・イベールさんは、ユーモアとセンスあふれる作風で高く評価されています。
一連のピアノ作品集『15のイマージュによる小組曲』は、彼らしい色彩豊かな音の世界を満喫できる佳作。
なかでも第15曲『御者のダンス』は、短いながらもテンポの良いリズムが躍動感を生み、軽やかな雰囲気にあふれています。
クラシック音楽を気軽に楽しみたい方や、ピアノの発表会でインパクトを残したい方にピッタリの1曲です。
イベールの音楽の魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。
15のイマージュによる小組曲 第10曲「水上のセレナード」Jacques Ibert

20世紀フランスを代表する作曲家、ジャック・イベールさんの音楽は、古典的な伝統を守りつつも、お祭り気分の楽しい曲や叙情的で霊感を感じさせる曲など実に多彩です。
『15のイマージュによる小組曲』のなかの1曲『水上のセレナード』は、その軽快でリリカルな要素が特徴的。
聴く者を水の上に漂うボートに乗せるかのような、静かで詩的な時間を提供してくれます。
イベールさんの音楽は、戦時中の重苦しい時期に作曲されたにもかかわらず、平和で幻想的な世界へと誘います。
クラシック音楽をあまり聴き慣れていない人にもオススメしたい、心地よい印象を与える作品です。
巡り合い 第2曲「クレオールの娘たち」Jacques Ibert

20世紀フランスを代表する作曲家、ジャック・イベールさん。
ピアノ作品集『巡り合い』の第2曲『クレオールの娘たち』は、明るく軽快なカスタネットのリズムに乗って、スペイン風のロマンティックな情景が描かれた作品です。
この曲では女性たちの魅力と自立心が表現され、当時の女性像とは一線を画す、新しい女性の姿が映し出されています。
多様性に富み、クラシック伝統を継承しつつ印象派の影響も感じられるイベールさんらしさ満載の本作は、クラシック音楽ファンだけでなく、軽やかで色彩感あふれる音楽をお探しの方にもオススメの1曲です。





