邦楽ブルースの名盤|一度は聴きたいおすすめのアルバム
根強い人気をほこる邦楽ブルース。
世間的な知名度はそこまでありませんが、実は日本の音楽ジャンルのなかでも特に全体の水準が高いジャンルで、なかには世界的な知名度をほこる実力派シンガーがいます。
今回はそんな邦楽ブルースの名盤をピックアップいたしました。
コアな音楽ファンほど好む日本のブルース……。
これまで邦楽ブルースに興味がなかった方はそのレベルの高さにビックリするかもしれませんよ!
もちろん、マイナーな名盤もピックアップしましたので、コアなブルースマニアの方も必見です!
邦楽ブルースの名盤|一度は聴きたいおすすめのアルバム(11〜15)
St. Louis Blues八代亜紀

八代亜紀さんといえば、「演歌の女王」として知られる日本を代表する歌手。
小さい頃から浪曲とジャズに親しんでいた彼女が、2015年に初のブルースアルバム『哀歌-aiuta-』をリリースしました。
日本とアメリカのブルースカバーを中心に、THE BAWDIESや横山剣さんからの提供曲も収録されています。
八代さんは「浪曲は日本のブルース」という持論を持ち、ブルースの「悼み」や「哀しみ」を日本語で表現することに挑戦。
その結果、日本の歌謡ブルースとアメリカのブルースを融合させた、新しい地平を切り開いた作品に仕上がりました。
ブルースの普遍的な魅力を感じたい方にオススメです。
Cotton Boogie花伸

花伸は、1970年代後半に大阪のブルースシーンを席巻した5人組バンドです。
ジェイムス・コットン・バンドを手本に、力強いボーカルとブルースのリズムが特徴的です。
1978年2月にリリースされたデビュー作『Boogie Live』は、京都大学西部講堂でのライブ録音を収録。
ジェイムス・コットンやルイ・ジョーダンのカバー曲を中心に、ファンキーでタイトな演奏が魅力です。
伊藤銀次さんの初プロデュース作としても知られており、関西ブルース・バンドとしての地位を確立しました。
ブルースファンはもちろん、日本の音楽シーンに興味のある方にもオススメの一枚です。
カモナ・ウシャコダウシャコダ

独特なステージパフォーマンスで話題を呼んだウシャコダ。
6人組のバンドですが、そのルーツは千葉県の松戸市にあります。
1978年にヤマハのコンテストでグランプリを獲得し、翌年にデビューアルバム『土一揆』をリリース。
このアルバムはジャズ、ブルース、カントリーなど、様々なジャンルを融合させた独自のサウンドが特徴です。
「カモナ・ウシャコダ」や「サラ金ブルース」など、コミカルな歌詞と千葉の農民をイメージした衣装で注目を集めました。
ソウルやR&Bの要素も取り入れた彼らの音楽は、今でも新鮮な響きを持ち続けています。
黒人音楽に興味がある方や、ユニークな日本のブルースを探している方にオススメの1枚です。
Call The Brown Sugar Woman大木トオル

日本を代表するブルースシンガー、大木トオルさん。
彼のアルバム『Soulful』は、日本のブルース界に新風を吹き込みました。
全米で「ミスターイエローブルース」と称賛される彼の実力が、存分に発揮された名盤ですね。
収録曲の『SWEET SOUL MUSIC』は、大木さんの魂の叫びそのもの。
ブルースの本場、アメリカで培った技術と日本人ならではの感性が見事に融合しています。
唯一、世界的に活躍している日本人ブルースシンガーなので、初心者の方はまず彼からチェックしてみましょう。
汽笛を鳴らせW.C.カラス

富山県出身のシンガーソングライター、W.C.カラスさん。
48歳でデビューという異色の経歴の持ち主です。
ブルースを基調としながら、パンクやフォークなど幅広いジャンルを取り入れた独自のスタイルが特徴ですね。
『耐えて眠れ』は2016年にリリースされた3枚目のアルバム。
前作『うどん屋で泣いた』がiTunesブルースアルバムチャート1位を獲得するなど、着実にキャリアを重ねています。
木こりとしての仕事と音楽活動を両立させる彼の生き方は、まさにブルースの精神そのもの。
自然や労働の経験が反映された楽曲は、リスナーの心に深く響きます。
ブルースファンはもちろん、等身大の人生を歌う音楽に惹かれる方にもオススメですよ。
おわりに
今回は日本がほこるブルースの名盤を紹介していったわけですが、なかなかにディープな世界でびっくりしたのではないでしょうか?
冒頭でも話したとおり、日本のブルースシーンは他のジャンルに比べてハイレベルです。
マイナーなジャンルなので探しづらいと思いますが、当サイトでは他にも邦楽ブルースを特集した記事がございますので、ぜひそちらをチェックしてみてください!