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文豪の名言。魅力的な作品をつづる文豪からのメッセージ

読む人の心をトリコにする数々の作品を生み出してきた文豪たち。

言葉をたくみに操る彼らは、作品以外にも多くの言葉を残しています。

そこでこの記事では、文豪たちが発言した名言を紹介します。

人々に大きな影響を及ぼすような作品を生み出した方、教科書にも作品が掲載されるような方、マンガのキャラクターとしても描かれている方など、さまざまな文豪が発言した言葉をピックアップしました。

作品とはまた違った、文豪たちがつむぎだす言葉の世界をぜひ堪能してみてくださいね。

文豪の名言。魅力的な作品をつづる文豪からのメッセージ(21〜40)

完全なる愛は「無我」のまたの名なり泉鏡花

完全なる愛は「無我」のまたの名なり泉鏡花

小説だけでなく戯曲や俳句をてがけたことでも知られている泉鏡花は、『外科室』や『高野聖』などが代表的な作品として知られています。

そんな幻想文学の先駆者としても評価を受けている泉鏡花による、完全な愛がどのようなものかという考え方を表現した言葉です。

最大まで愛が大きくなったときは自分のことを考えなくなる、それは仏教における悟りの境地である無我と同じものではないかと語りかけています。

自分のことを考えているうちは愛も完全なものではなく、それを完成に近づけることが悟りにも近づいているのだと思わせてくれますね。

人間元来一人で生まれて一人で死んでいくのである。大勢の中に混じっていたからって孤独になるのは、わかりきったことだ。田山花袋

人間元来一人で生まれて一人で死んでいくのである。大勢の中に混じっていたからって孤独になるのは、わかりきったことだ。田山花袋

友達の輪や何かのグループにうまくなじめないと悩む方は、こちらの言葉を読んでみてください。

こちらは『蒲団』や『田舎教師』などといった作品を残した小説家、田山花袋さんの言葉です。

人間というのは常に孤独というものから離れられないのだから、輪に入れないというのはそれほど問題視することではないと伝えてくれているようですね。

また、今は輪の中にいても今後孤独になるかもしれないと悩むことも、必要のない悩みだということなのかもしれませんね。

孤独を受け入れるということも、人間にとって大切なことなのでしょう。

どんな人間でも、大概一生に一度はその人間に相応した華々しい時期と云うものがある。谷崎潤一郎

どんな人間でも、大概一生に一度はその人間に相応した華々しい時期と云うものがある。谷崎潤一郎

何をやってもうまくいかないと悩む方に、希望を持たせてくれるのがこの言葉。

こちらは『痴人の愛』や『細雪』など、独特な作風で人気を集めた小説家、谷崎潤一郎さんの言葉です。

どんな人にも、人生に一度は輝ける瞬間がやってくるとしたこの言葉には、生きる力をもらえますね。

いつかくるその輝かしいときのために今頑張っているんだと思えれば、少しは日々の励みになるのではないでしょうか。

どんな自分が待っているのか想像すれば、より楽しい気持ちが湧いてくるはず!

芸術家はざらに生まれるものではないから、それを粗末にあつかってはいけない井伏鱒二

芸術家はざらに生まれるものではないから、それを粗末にあつかってはいけない井伏鱒二

『山椒魚』や『黒い雨』などで知られる井伏鱒二は戦後の日本文学を代表する作家です。

芸術家という存在が希少であり、その創作活動を尊重し支えることの重要性を伝えています。

人間の本質にせまる独自性のある作品を多く残した彼の言葉だからこそ、説得力がありますね。

戦争の悲劇や人々の心の葛藤を深く描写することで、読者に強い印象を残しました。

このメッセージは創作の価値を見直し、芸術を通じて社会を豊かにするために芸術家を大切にする姿勢を求める名言です。

都会の生活は非人情であり、そしてそれ故に、遙かに奥床しい高貴の道徳に適っている萩原朔太郎

都会の生活は非人情であり、そしてそれ故に、遙かに奥床しい高貴の道徳に適っている萩原朔太郎

「日本近代詩の父」としても有名な萩原朔太郎の名言です。

マンドリン奏者でもあり、ギターも学んでいました。

萩原朔太郎の演奏は感情がこもっていたそうです。

「音楽は正確なテンポと感情が大事だよ」と娘さんにもよく言っていたことでも知られています。

萩原朔太郎の作品から、この言葉の奥深さを感じ取っていただければ幸いです。

小説以外にも、東京や札幌などに萩原朔太郎の言葉に触れられる場所があります。

この言葉が気になった方は、作品にぜひふれてみてくださいね。

自覚さえすればどんな生活にだって深い意味が出来る。永井荷風

自覚さえすればどんな生活にだって深い意味が出来る。永井荷風

なんでもない退屈な毎日だなと思っている方は、この言葉を読んで、視点を変えてみてはいかがでしょうか。

こちらは、『あめりか物語』や『濹東綺譚』などを手掛けた小説家、永井荷風さんの言葉です。

毎日の視点を少し変える、丁寧に生きる、そうすることでささいな幸せや、今まで気づかなかったことに気付け、もっと人生に意味ができて豊かになるのではないかと伝えています。

何の意味があるんだと思うようなことも、視点を変えれば何か意味が見えてくるかもしれませんよ!

おわりに

文豪たちの名言を紹介しましたが、いかがでしたか。

文豪たちは作品の中でさまざまなメッセージを伝えてくれていますが、作品外のところでもこうしてさまざまな言葉を伝えてくれているんですね。

気になる名言を見つけた方は、ぜひその方の作品にも触れてみてくださいね。