文豪の名言。魅力的な作品をつづる文豪からのメッセージ
読む人の心をトリコにする数々の作品を生み出してきた文豪たち。
言葉をたくみに操る彼らは、作品以外にも多くの言葉を残しています。
そこでこの記事では、文豪たちが発言した名言を紹介します。
人々に大きな影響を及ぼすような作品を生み出した方、教科書にも作品が掲載されるような方、マンガのキャラクターとしても描かれている方など、さまざまな文豪が発言した言葉をピックアップしました。
作品とはまた違った、文豪たちがつむぎだす言葉の世界をぜひ堪能してみてくださいね。
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文豪の名言。魅力的な作品をつづる文豪からのメッセージ(11〜20)
創造は過去と現在とを材料としながら新しい未来を発明する能力です与謝野晶子

日本文学のおける女性の先駆者であり、『みだれ髪』で人気を集めた与謝野晶子。
彼女は詩歌や評論を通じて自由と創造の重要性を説いた人物です。
この言葉は過去と現在の知識や経験を土台にしながら、新しい未来を切り開く創造力の価値を意味しています。
伝統的な枠組みを打ちやぶり、情熱的で自由な表現を追求する姿勢が伝わるでしょう。
このメッセージは創造性が他者との比較ではなく、自分の可能性を広げる行為であることを伝えています。
現代においても学業や仕事、考え方に活かせるヒントが詰まった名言です。
自分を熱愛し、自分を大切にせよ志賀直哉

「小説の神様」と呼ばれる志賀直哉は『暗夜行路』や『和解』などの代表作で知られており、多くの日本人作家に影響を与えた人物です。
彼の言葉は自分を大切にして愛することが、人生の充実につながることを伝えています。
シンプルかつ美しい写実的な文体が魅力的な作品を残した彼のメッセージが伝わるでしょう。
社会や他者と関わる上で自分をいたわることがいかに重要かを考えさせるこの言葉は、現代においても多くの人に響く普遍的なテーマです。
この世にあるもので一つとして過ぎ去らないものは無い。せめてその中で誠を残したい。島崎藤村

島崎藤村は明治から昭和にかけて活躍した文豪で、『若菜集』や『春』などが代表的な作品として知られています。
そんな詩人であり小説家であった島崎藤村が残した、世の中の移り変わりやそこでの理想の生き方を描いたような言葉です。
人生とは今の積み重ねであっというまに過ぎていくもの、その流れていく時間の中で、自分の信じる道を進んでいきたいと語っています。
本当に今を全力で生きられているのか、もう少し頑張れるのではないかと、今後を考えるきっかけにもなりそうな言葉ですね。
愛するということにかけては、女性こそ専門家で、男性は永遠の素人である三島由紀夫

人間の美と情熱を独自の視点で描いた作家の三島由紀夫。
『金閣寺』や『仮面の告白』などの代表作で知られる彼の残した言葉が意味しているのは、愛における男女の役割や視点の違いです。
愛や情熱のなかで葛藤し、もがく人間模様が多く登場する彼の作品や当時上人物の言葉からも言葉の意味が伝わるでしょう。
男性の不器用さや女性の愛情深さを対比することで、人間関係の本質を描き出しています。
男女の愛情表現のアプローチや恋愛の複雑さを伝える名言です。
闇があるから光がある。そして闇から出てきた人こそ、一番本当に光のありがたさが分かるんだ小林多喜二

『蟹工船』を代表作とする小林多喜二の名言を紹介します。
「闇があるから光がある。
そして闇から出てきた人こそ、1番ほんとうに光のありがたさがわかる」のように言葉は続きます。
今はつらくても、それを知っているからこそ明るい未来を感じることができるのではないでしょうか。
小説を読むとつらいものを感じる方もいるかもしれませんが、作者の小林多喜二はとても明るい方で有名です。
言葉が気になった方は作者にも興味をもって、ぜひ小説も読んでみてくださいね。
自然は公平で冷酷な敵である。社会は不正で人情のある敵である。NEW!夏目漱石

夏目漱石さんの言葉「自然は公平で冷酷な敵である。
社会は不正で人情のある敵である。」という名言をご紹介します。
夏目漱石さんは、日本の小説家であり英文学者です。
代表作には『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『三四郎』『それから』『こゝろ』『明暗』などがあげられます。
そんな夏目漱石さんが発した「自然は公平で冷酷な敵である。
社会は不正で人情のある敵である。」という言葉は『思い出す事など』の作中で登場する一文なのだそう。
自然を甘く見ずに天災に備えようと思える名言ですよね。
天災は忘れた頃にやってくるNEW!寺田寅彦

寺田寅彦さんが発した大切な言葉「天災は忘れた頃にやってくる」という名言をご紹介します。
寺田寅彦さんは、日本の物理学者であり随筆家、俳人です。
研究者として火災や地震などの災害に関心を持っていたそうですが、1923年の関東大震災発生後は、これまで以上により深い関心を示すようになったといわれています。
毎日が平和に何事もなく過ぎていくのは当たり前ではないということを、改めて感じさせてくれる名言ですよね。
心に刻んでおきたい言葉のひとつです。
誰だって、本当に良い事をしたら、いちばん幸せなんだねぇ宮沢賢治

岩手県出身の詩人であり童話作家である宮沢賢治は『銀河鉄道の夜』や『雨ニモマケズ』などの作品で知られています。
他者のために善いおこないをすることが、結果的に自分を幸福にするという言葉を残しました。
人間の優しさや自己犠牲の美しさを描き、読者に心の豊かさや人間関係を見つめ直すきっかけを与える彼の作品からも魅力が伝わるでしょう。
善意がもたらす幸福というテーマは、どの時代においても共感を呼び、日常生活に活用できる言葉です。
信ずる理由があるから信じているのではなくて、信じたいから信じているのだ。二葉亭四迷

小説家としてだけでなく翻訳家としても活躍した二葉亭四迷は、『浮雲』などの代表作のほか、翻訳や評論を書いたことでも知られていますよね。
そんな外国の文学にも精通した偉大な文豪による、信じるという心がどのようなものなのかを語った名言です。
信じるという気持ちは理由を立てておこなうものではなく、信じたいという感情からくるものだと力強く伝えています。
まずは自分の気持ちにしたがって信じることが重要、理由から考えてしまうと信じるのも難しくなってしまうと思わせてくれますね。
どんな人間でも、大概一生に一度はその人間に相応した華々しい時期と云うものがある。谷崎潤一郎

何をやってもうまくいかないと悩む方に、希望を持たせてくれるのがこの言葉。
こちらは『痴人の愛』や『細雪』など、独特な作風で人気を集めた小説家、谷崎潤一郎さんの言葉です。
どんな人にも、人生に一度は輝ける瞬間がやってくるとしたこの言葉には、生きる力をもらえますね。
いつかくるその輝かしいときのために今頑張っているんだと思えれば、少しは日々の励みになるのではないでしょうか。
どんな自分が待っているのか想像すれば、より楽しい気持ちが湧いてくるはず!