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余韻 の検索結果(21〜30)
鶯や 前山いよよ 雨の中水原秋櫻子
鶯は春を告げる鳥として、古くから人々に親しまれてきました。
また、俳句の世界でも鶯は多くの俳人に愛されてきた春の季語です。
こちらの句は、春の雨の中でだんだんと見えなくなってゆく山を眺めながら、水原秋櫻子が詠んだものです。
「いよよ」とは、いよいよや一層といった物事が最終段階に至ったことを表す言葉です。
どこまでも広がる山や雨を降らせる空、大自然の中でどこからか鶯の鳴き声がする。
春の訪れはもうすぐそこまでやってきている。
鶯の鳴き声に作者が気付かされた春の気配が読み取れますね。
春の海 ひねもすのたり のたりかな与謝蕪村
江戸時代の俳人である与謝蕪村の一句です。
句のはじめの言葉「春の海」は、春の穏やかな海の景色を思い浮かべさせる季語で、春の暖かさややわらかな光を感じさせます。
「ひねもす」は一日中という意味です。
そして「のたりのたり」という言葉は、ゆっくり波が寄せては返す、穏やかな動きをやさしく表しています。
この句を読むと、ぽかぽかした春の日に、海の波が一日中ゆったりと揺れている風景が心に浮かびます。
蕪村は、この自然の動きを見て、時間がゆっくり流れるような穏やかさを感じたのでしょう。
それをそのまま言葉にした、とてもやさしくてのどかな一句です。
白石塔、白石搭。白石搭白塔、白塔白石搭。
「白い石を積み上げて白い塔を作る」という意味の、複雑な声調が特徴の早口言葉です。
塔の読み方がこの文章の重要なポイントで、前後の文字や使われ方でさまざまな発音に変化しています。
第二声と第一声、第二声と第三声の連続といったところも大切で、文字のつながりによる言葉の響きにも注目して読み上げましょう。
声調の違いをじっくりと身に着けて、徐々にスピードを上げて発音のつながりに意識を向けていくのがわかりやすいのではないでしょうか。
四是四, 十是十。十四是十四, 四十是四十。四十加四, 四十四。
4という数字と10という数字の説明、シンプルな足し算を文章で表現したような内容の早口言葉です。
主に「四」と「十」と「是」を組み合わせた文章というところが重要なポイントです。
カタカナで表すとすべてが「シー」と発音するような文字ではありますが、それぞれに子音や声調が異なるため、続けて言うことで高い難易度の文章が完成します。
「十是十」の部分はとくに注目したいポイントで、子音も母音も同じで声調だけが異なる文字の並びですので、ここの発音が基礎力にもつながっていきます。
白猫黑鼻子, 黑猫白鼻子。黑猫的白鼻子,碰破了白猫黑鼻子,白猫的黑鼻子破了。
ねこの鼻の色をテーマにした、区別するのが難しい子音の「b」と「p」が使われた早口言葉です。
「b」の音を中心とした発音で、文章が進むにつれて「p」が登場し、複雑な発音へと変わっていきます。
「b」と「p」の発音が隣接していないところも注目のポイントで、発音や息の違いなどに注目しつつ、しっかりと読み上げましょう。
さまざまな声調が取り入れられていることも大切で、徐々にスピードを上げていけば、さまざまな発音が身につくような文章ですね。
菜の花が しあはせさうに 黄色して
昭和から平成にかけて活躍した細見綾子さんが読んだ俳句、あたたかさや色彩がしっかりと伝わってきますね。
菜の花が黄色く咲いている様子を描く中で、幸せそうという感情が入っていることで、春のあたたかさがさらに強調されているような印象です。
また菜の花は1本だけではなく、多くの菜の花が咲いている景色なのだということも、この幸せのワードから感じられますよね。
俳句だけを見ればハッピーな空気感が伝わってきますが、作者の境遇と重ねてこの俳句を見れば、違った深みが見えてくるのでその見方もオススメですよ。
薄暑来ぬ 人美しく 装へば
昭和を代表する女性俳人の星野立子が詠んだ俳句です。
薄暑と書いてはくしょと読みますが、5月初旬の立夏を迎えてから下旬頃までの時期を指します。
ぽかぽかと暖かな春が過ぎ、暑さを感じられる頃のようです。
星野立子がパリに行ったときのことを詠んだもので、パリの街に1人だけ着物を着ている様子だそうですよ。
暑さを感じられる時期の着物姿からは、りんとした美しさを周りの方も感じていたことでしょうね。
さらに異国の地の風景に、着物が映えていた様子も感じ取れる俳句です。

