【メリカントのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家による優美な小品
1868年に北欧フィンランドのヘルシンキで、スウェーデン人の両親のもとに生まれた作曲家、オスカル・メリカントさん。
多芸多才であった彼は演奏者としても非常に有名で、フィンランド中でピアニスト、オルガニスト、指揮者として活躍し、自身の手で自作品を披露していたといいます。
本記事では、そんな音楽的才能に恵まれたメリカントさんが手掛けた作品のなかから、ピアノ独奏のために書かれた楽曲をご紹介します。
北欧の大地が目の前に浮かび上がるような、穏やかで優美な作品の数々を、ぜひお楽しみください。
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もくじ
- 【メリカントのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家による優美な小品
- 即興曲 Op.76-3Oskar Merikanto
- ゆるやかなワルツ Op.33Oskar Merikanto
- 牧歌 Op.73-1Oskar Merikanto
- 夏の夜の牧歌 Op.16-2Oskar Merikanto
- 2つの即興曲 Op.44Oskar Merikanto
- スケルツォ Op.6-4Oskar Merikanto
- ロマンス Op.12Oskar Merikanto
- ショパン風ワルツ Op.6-5Oskar Merikanto
- 舟歌 Op.65Oskar Merikanto
- 子どもの世界より Op.31 第7曲「村の音楽家」Oskar Merikanto
- 歌 Op.92 第4曲「涙」Oskar Merikanto
- アルバムのページ(アルバム・リーヴス)Op.3 第5曲「アンダンテ・コン・エスプレッシオーネ」Oskar Merikanto
- 子どもの世界より Op.31 第1曲「祈る人」Oskar Merikanto
- Pikku Anjan elämästä Op.112 第4曲「物語」Oskar Merikanto
- 子どもの世界より Op.31 第2曲「眠って、私の可愛いお人形さん-子守歌」Oskar Merikanto
【メリカントのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家による優美な小品
スケルツォ Op.6-4Oskar Merikanto

オスカル・メリカントさんはフィンランドを代表する作曲家。
19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍し、フィンランド音楽の発展に大きく貢献した人物です。
彼の作品は親しみやすいメロディと明快な構成が特徴で、故郷への愛が感じられます。
本作『スケルツォ Op.6 No.4』は、軽快でリズミカルな曲調が印象的な、遊び心あふれる楽しい雰囲気に満ちた1曲。
テクニック的にはそれほど難易度は高くないため、メリカント作品に初めて挑戦する方にもオススメです。
北欧の爽やかな風を感じながら、ぜひ演奏を楽しんでみてくださいね。
ロマンス Op.12Oskar Merikanto

オスカル・メリカントさんは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したフィンランドの作曲家です。
ピアニスト、オルガニスト、指揮者としても才能を発揮し、特にピアノ小品や民謡風の独唱曲で人気を博しました。
彼の作品『ロマンス Op.12』は、1891年に作曲されたピアノ独奏曲。
タイトルが示す通り「恋愛」をテーマとしていますが、愛の喜びだけでなくはかなさや切なさといった複雑な感情も表現しています。
穏やかに始まり感情が高まった後、再び静かに終わるその旋律は、まるで恋愛の始まりから終わりまでを描いているよう。
繊細なタッチと豊かな表現力が求められるこの曲は、美しいメロディに心打たれるすべての人にオススメです。
ショパン風ワルツ Op.6-5Oskar Merikanto

北欧フィンランドの作曲家オスカル・メリカントさんは、ピアニスト、オルガニスト、指揮者としてフィンランドで活躍した音楽家。
彼の作品は、フィンランドの音楽生活の発展に大きな影響を与え、今なお愛され続けています。
なかでも、ピアノ独奏のために書かれた『ショパン風ワルツ』は、ショパンのスタイルを研究し、そのエレガンスを見事に捉えた秀作。
優雅でシンプルなメロディが印象的な本作は、ショパンのワルツを愛する人々にとって新たな発見となるでしょう。
比較的演奏が容易なことから、初心者から上級者まで幅広く楽しめる1曲です。
舟歌 Op.65Oskar Merikanto

舟歌のリズムに乗せて流れるようなメロディラインが印象的な『舟歌 Op.65』は、まるでフィンランドの静かな湖畔の情景が脳裏に浮かんでくるようです。
オスカル・メリカントさんの作品のなかでも特に親しまれている1曲で、彼の音楽的才能と感性が存分に発揮されています。
穏やかな水面を滑るボートをイメージした曲想は、聴く人の心を癒やし、安らぎを与えてくれることでしょう。
繊細なタッチと豊かな表現力が求められる作品ですが、練習を重ねることでその魅力を存分に味わうことができるはずです。
子どもの世界より Op.31 第7曲「村の音楽家」Oskar Merikanto

優れた音楽的才能に恵まれた北欧フィンランドの作曲家オスカル・メリカントさん。
彼は教会音楽の発展に尽力したオルガニストであり、ピアノ曲や民謡風の独唱曲で人気を博しました。
旋律美を重視し、人間の基本的な感情をテーマにした作品には、北欧の情緒が息づいています。
『子どもの世界より Op.31』の第7曲は、村の音楽家たちが奏でる軽快なリズムが印象的。
幼い頃に感じた喜びや驚きを思い出させてくれる、素朴であたたかな作品です。
メリカントさんの音楽を通して、豊かな感性を育んでみてはいかがでしょうか。