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【メリカントのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家による優美な小品

1868年に北欧フィンランドのヘルシンキで、スウェーデン人の両親のもとに生まれた作曲家、オスカル・メリカントさん。

多芸多才であった彼は演奏者としても非常に有名で、フィンランド中でピアニスト、オルガニスト、指揮者として活躍し、自身の手で自作品を披露していたといいます。

本記事では、そんな音楽的才能に恵まれたメリカントさんが手掛けた作品のなかから、ピアノ独奏のために書かれた楽曲をご紹介します。

北欧の大地が目の前に浮かび上がるような、穏やかで優美な作品の数々を、ぜひお楽しみください。

【メリカントのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家による優美な小品(1〜10)

スケルツォ Op.6-4Oskar Merikanto

オスカル・メリカントさんはフィンランドを代表する作曲家。

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍し、フィンランド音楽の発展に大きく貢献した人物です。

彼の作品は親しみやすいメロディと明快な構成が特徴で、故郷への愛が感じられます。

本作『スケルツォ Op.6 No.4』は、軽快でリズミカルな曲調が印象的な、遊び心あふれる楽しい雰囲気に満ちた1曲。

テクニック的にはそれほど難易度は高くないため、メリカント作品に初めて挑戦する方にもオススメです。

北欧の爽やかな風を感じながら、ぜひ演奏を楽しんでみてくださいね。

夏の夜の牧歌 Op.16-2Oskar Merikanto

夏の夜の牧歌(メリカント作曲) ピュアニスト・石原可奈子:A Summer Evening’s Idyll Op.16-2(Merikanto)/Kanako Ishihara -Purenist-
夏の夜の牧歌 Op.16-2Oskar Merikanto

フィンランドの作曲家オスカル・メリカントさんは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した作曲家で、ピアノ曲や独唱曲で広く親しまれています。

特に『夏の夜の牧歌 Op.16-2』は、穏やかで叙情的なメロディが印象的な作品。

まるで涼しい夏の夜風に吹かれるような、心地よい音色が特徴的です。

自然の美しさと静けさを感じさせるこの曲は、ゆったりとくつろぎたいときにピッタリ。

初心者から上級者まで、幅広い方にオススメしたい1曲です。

子どもの世界より Op.31 第7曲「村の音楽家」Oskar Merikanto

zen-on piano solo 「村の音楽師」 メリカント:子供の世界から より 全音楽譜出版社
子どもの世界より Op.31 第7曲「村の音楽家」Oskar Merikanto

優れた音楽的才能に恵まれた北欧フィンランドの作曲家オスカル・メリカントさん。

彼は教会音楽の発展に尽力したオルガニストであり、ピアノ曲や民謡風の独唱曲で人気を博しました。

旋律美を重視し、人間の基本的な感情をテーマにした作品には、北欧の情緒が息づいています。

『子どもの世界より Op.31』の第7曲は、村の音楽家たちが奏でる軽快なリズムが印象的。

幼い頃に感じた喜びや驚きを思い出させてくれる、素朴であたたかな作品です。

メリカントさんの音楽を通して、豊かな感性を育んでみてはいかがでしょうか。

【メリカントのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家による優美な小品(11〜20)

歌 Op.92 第4曲「涙」Oskar Merikanto

Oskar Merikanto: Itku “Tears” Op 92 No 4 Clark Bryan, piano
歌 Op.92 第4曲「涙」Oskar Merikanto

フィンランドが生んだ名作曲家、オスカル・メリカントさん。

彼の作品はフィンランドの音楽文化に深く根付いており、今日も多くの人々に愛され続けています。

晩年に作曲された『歌 Op.92』の第4曲目『涙』は、メリカントさんの音楽の特徴であるロマンティックで感情豊かな旋律が印象的な1曲です。

情緒あふれるメロディは、聴く者の心に訴えかけ、深い悲しみと内省的な感情を呼び起こします。

北欧の自然と心情を巧みに表現したメリカントさんの世界観に触れてみたい方にオススメの作品です。

子どもの世界より Op.31 第1曲「祈る人」Oskar Merikanto

Oskar Merikanto (1868-1924) : From the world of Childhood, for solo piano Op. 31 (1890s)
子どもの世界より Op.31 第1曲「祈る人」Oskar Merikanto

フィンランドの作曲家オスカル・メリカントさん。

スウェーデン人の両親のもとに生まれ、ライプツィヒ音楽院やベルリンで音楽を学びました。

彼はピアニスト、オルガニスト、指揮者として活躍し、自作品の演奏も行っていたそうです。

アルバム『子どもの世界より Op.31』に収録された第1曲は、祈りをテーマにした美しいピアノ曲。

ゆったりとしたテンポで奏でられる本作からは、祈りの静けさや内面の平和が感じられます。

北欧の美しい自然を感じさせる本作の演奏を楽しみながら、心穏やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

Pikku Anjan elämästä Op.112 第4曲「物語」Oskar Merikanto

オスカル・メリカントさんは北欧フィンランドを代表する作曲家のひとりです。

彼が紡ぐ優しくのびやかなメロディと温かみのあるハーモニーは、まるで絵本のなかに迷い込んだかのような夢見心地な気分にさせてくれます。

『Pikku Anjan elämästä Op.112』は子供の日常をテーマにした6曲からなるピアノ組曲。

どの曲も物語性に富み、子供の無邪気な遊びや家族団らんのひとときを感じさせてくれます。

物語のワンシーンを切り取ったかのような第4曲は、ゆったりとした3拍子に乗せたメロディが印象的。

聴く人それぞれの想像力をかきたてる、愛らしくも味わい深い1曲です。

アルバムのページ(アルバム・リーヴス)Op.3 第5曲「アンダンテ・コン・エスプレッシオーネ」Oskar Merikanto

北欧フィンランドの作曲家オスカル・メリカントさんは、多芸多才な音楽家として知られ、演奏者としてもピアニスト、オルガニスト、指揮者として活躍しました。

メリカントの初期の作品群の一部である『アルバムのページ(アルバム・リーヴス)Op.3』の第5曲は、穏やかで叙情的な旋律が特徴的。

夢想的でめい想的な雰囲気をたたえており、聴く人の心に安らぎと潤いを与えてくれます。

クラシック音楽に親しみのある方はもちろん、日々の喧騒から離れ、静かな時間を過ごしたいと願うすべての方にぜひオススメしたい名曲です。