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【メリカントのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家による優美な小品

1868年に北欧フィンランドのヘルシンキで、スウェーデン人の両親のもとに生まれた作曲家、オスカル・メリカントさん。

多芸多才であった彼は演奏者としても非常に有名で、フィンランド中でピアニスト、オルガニスト、指揮者として活躍し、自身の手で自作品を披露していたといいます。

本記事では、そんな音楽的才能に恵まれたメリカントさんが手掛けた作品のなかから、ピアノ独奏のために書かれた楽曲をご紹介します。

北欧の大地が目の前に浮かび上がるような、穏やかで優美な作品の数々を、ぜひお楽しみください。

【メリカントのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家による優美な小品(1〜10)

子どもの世界より Op.31 第7曲「村の音楽家」Oskar Merikanto

zen-on piano solo 「村の音楽師」 メリカント:子供の世界から より 全音楽譜出版社
子どもの世界より Op.31 第7曲「村の音楽家」Oskar Merikanto

優れた音楽的才能に恵まれた北欧フィンランドの作曲家オスカル・メリカントさん。

彼は教会音楽の発展に尽力したオルガニストであり、ピアノ曲や民謡風の独唱曲で人気を博しました。

旋律美を重視し、人間の基本的な感情をテーマにした作品には、北欧の情緒が息づいています。

『子どもの世界より Op.31』の第7曲は、村の音楽家たちが奏でる軽快なリズムが印象的。

幼い頃に感じた喜びや驚きを思い出させてくれる、素朴であたたかな作品です。

メリカントさんの音楽を通して、豊かな感性を育んでみてはいかがでしょうか。

2つの即興曲 Op.44Oskar Merikanto

Oskar Merikanto – 2 Impromptus Op. 44 (audio + sheet music)
2つの即興曲 Op.44Oskar Merikanto

北欧フィンランド・ヘルシンキで生まれたオスカル・メリカントさんは、ピアニスト、オルガニスト、指揮者など多彩な才能を発揮し、1887年から1891年にかけてライプツィヒ音楽院やベルリンで学びました。

彼のピアノ独奏のための『2つの即興曲 Op.44』は、1902年に作曲された人気作。

ロマンティックで感情豊かな演奏が求められるこの即興曲には、フィンランドの民謡に精神的に近い表現方法が用いられています。

第1曲は深い感情をたたえたメランコリックな曲調、第2曲は軽快でリズミカルな楽しげな性格。

北欧の美しい情景を思い浮かべながら、繊細な音色とタッチで演奏したいですね。

ピアノを学ぶすべての方にぜひ弾いていただきたい感動的な作品です。

舟歌 Op.65Oskar Merikanto

Oskar Merikanto – Barcarolle in E Major, Op. 65
舟歌 Op.65Oskar Merikanto

舟歌のリズムに乗せて流れるようなメロディラインが印象的な『舟歌 Op.65』は、まるでフィンランドの静かな湖畔の情景が脳裏に浮かんでくるようです。

オスカル・メリカントさんの作品のなかでも特に親しまれている1曲で、彼の音楽的才能と感性が存分に発揮されています。

穏やかな水面を滑るボートをイメージした曲想は、聴く人の心を癒やし、安らぎを与えてくれることでしょう。

繊細なタッチと豊かな表現力が求められる作品ですが、練習を重ねることでその魅力を存分に味わうことができるはずです。

【メリカントのピアノ曲】北欧フィンランドの作曲家による優美な小品(11〜20)

アルバムのページ(アルバム・リーヴス)Op.3 第5曲「アンダンテ・コン・エスプレッシオーネ」Oskar Merikanto

北欧フィンランドの作曲家オスカル・メリカントさんは、多芸多才な音楽家として知られ、演奏者としてもピアニスト、オルガニスト、指揮者として活躍しました。

メリカントの初期の作品群の一部である『アルバムのページ(アルバム・リーヴス)Op.3』の第5曲は、穏やかで叙情的な旋律が特徴的。

夢想的でめい想的な雰囲気をたたえており、聴く人の心に安らぎと潤いを与えてくれます。

クラシック音楽に親しみのある方はもちろん、日々の喧騒から離れ、静かな時間を過ごしたいと願うすべての方にぜひオススメしたい名曲です。

子どもの世界より Op.31 第1曲「祈る人」Oskar Merikanto

Oskar Merikanto (1868-1924) : From the world of Childhood, for solo piano Op. 31 (1890s)
子どもの世界より Op.31 第1曲「祈る人」Oskar Merikanto

フィンランドの作曲家オスカル・メリカントさん。

スウェーデン人の両親のもとに生まれ、ライプツィヒ音楽院やベルリンで音楽を学びました。

彼はピアニスト、オルガニスト、指揮者として活躍し、自作品の演奏も行っていたそうです。

アルバム『子どもの世界より Op.31』に収録された第1曲は、祈りをテーマにした美しいピアノ曲。

ゆったりとしたテンポで奏でられる本作からは、祈りの静けさや内面の平和が感じられます。

北欧の美しい自然を感じさせる本作の演奏を楽しみながら、心穏やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

子どもの世界より Op.31 第2曲「眠って、私の可愛いお人形さん-子守歌」Oskar Merikanto

オスカル・メリカントさんはフィンランドを代表する作曲家のひとり。

ピアノ独奏のために書かれた小品集『子どもの世界より Op.31』は、そのなかでもとりわけ人気のある作品です。

第2曲に収められている子守歌は、親が子どもに寄り添う優しさに満ちたメロディが印象的。

シンプルな曲調ながら、子守歌特有の温かみとやさしさを感じさせてくれます。

本作を通して、大切なわが子を思う親の気持ちに触れられるでしょう。

リラックスしたいときや赤ちゃんを寝かしつけるシーンにオススメの1曲です。

歌 Op.92 第4曲「涙」Oskar Merikanto

Oskar Merikanto: Itku “Tears” Op 92 No 4 Clark Bryan, piano
歌 Op.92 第4曲「涙」Oskar Merikanto

フィンランドが生んだ名作曲家、オスカル・メリカントさん。

彼の作品はフィンランドの音楽文化に深く根付いており、今日も多くの人々に愛され続けています。

晩年に作曲された『歌 Op.92』の第4曲目『涙』は、メリカントさんの音楽の特徴であるロマンティックで感情豊かな旋律が印象的な1曲です。

情緒あふれるメロディは、聴く者の心に訴えかけ、深い悲しみと内省的な感情を呼び起こします。

北欧の自然と心情を巧みに表現したメリカントさんの世界観に触れてみたい方にオススメの作品です。