Theme from Mission: ImpossibleAdam Clayton & Larry Mullen

Adam Clayton & Larry Mullen (U2) – Theme From Mission: Impossible (official video) 1996

『ミッション:インポッシブル』シリーズの曲といえばやっぱりこれでしょ、という方も多いのでは？

テレビドラマ『スパイ大作戦』において、著名な作曲家のラロ・シフリンさんが手掛けた5拍子のテーマ曲の特徴的なフレーズは誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。

そんな超有名なテーマ曲を映画化にあたって新たな姿へと生まれ変わらせたのが、あのU2のリズム隊であるベーシストのアダム・クレイトンさん、ドラマーのラリー・マレン・ジュニアさん。

いかにも1990年代後半らしいデジタル・ロックといった趣で、U2本体も90年代はテクノの要素を取り入れた路線の作品を多くリリースしていたことも鑑みて、改めて聴くと非常に興味深いトラックとなっているのですね。

もちろん、そんな細かい話は抜きにして最高にクールでカッコいい、聴くだけで映画本編の記憶もよみがえりそうな名曲です。

なお、この楽曲は日本も含めてシングル盤としてリリースされているのですが、収録されているリミックス・バージョンもカッコいい出来栄えとなっていますから、オリジナル・バージョンと合わせてチェックしましょう！

Mission: Impossible ThemeMichael Giacchino

Mission: Impossible Theme

ラロ・シフリンさんが生み出した『スパイ大作戦』のテーマ曲は、形を変えて『ミッション:インポッシブル』シリーズにおいても繰り返し起用されています。

どのシリーズもアレンジを担当したアーティストそれぞれの個性が出ておもしろいのですが、ここでは2006年に公開された『ミッション:インポッシブル3』にて使われたテーマ曲をご紹介しましょう。

本編のサウンドトラックを担当したアカデミー作曲賞の受賞経験もあるマイケル・ジアッチーノさんによるダイナミックなオーケストラ・アレンジで、これぞアクション娯楽映画にふさわしい映画音楽の王道といった雰囲気が実にカッコいいです！

余談ですが、映画本編の監督を務めたJ・J・エイブラムスさんとマイケルさんは長い付き合いで、エイブラムスさんの制作したテレビ番組や映画などの音楽を、マイケルさんは多く担当しているのですよ。

Take A Look AroundLimp Bizkit

Take A Look Around

1990年代後半から2000年代前半にかけて、世界中のヒットチャートで暴れ回ったリンプ・ビズキット。

ニューメタル、ラップメタルと呼ばれたスタイルで爆発的に売れた反面、音楽メディアからの批判も大きかった彼らですが2020年代を過ぎた今も現役ですし、若いバンドたちに改めて再評価される流れができつつあると感じます。

そんなリンプ・ビズキットが2000年にリリースした『Take A Look Around』は、特徴的なリフを聴けば分かるように映画『ミッション:インポッシブル2』のテーマ曲として起用された大ヒット曲！

彼ららしいアレンジで、ライブでも最高に盛り上がる名曲です。

MVも映画本編の場面とバンドの演奏シーン、さらにはメンバーによるちょっとしたショートフィルムのような内容となっており、当時の彼らの勢いを存分に感じさせてくれますよ。

Main Title ThemeDanny Elfman

Mission Impossible – Main Theme

往年の名作テレビドラマ『スパイ大作戦』を映画版としてリメイク、トム・クルーズさん自らが製作と主演を兼ねて大ヒットさせた『ミッション:インポッシブル』シリーズ。

シリーズのどの作品においても『スパイ大作戦』でラロ・シフリンさんが手掛けたBGMが、さまざまな形でアレンジを施されて使用されていることはファンの皆さまならよくご存じでしょう。

特に有名な5拍子という変則的なリズムと誰もが一度は耳にしたことのある有名なフレーズを持ったテーマ曲は、そのまま『ミッション:インポッシブル』でもメインのテーマ曲として使用され続けています。

ここで取り上げているのは、1996年に公開された記念すべき劇場版第一弾で使用されたバージョンです。

本編の音楽を担当したダニー・エルフマンさんによるスリリングなオーケストラ・アレンジが、アクション娯楽大作らしいサウンドに仕上がっておりますね。

聴いているだけで、まるで映画の主人公となったような緊迫感を味わえちゃいます！

FalloutLorne Balfe

Fallout

2022年の現時点で『ミッション:インポッシブル』シリーズの最新作となっているのが、2018年に公開されたシリーズ6作目の『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』です。

過去の作品で音楽を手掛けた面々と比べると若手と言ってもいい、スコットランド出身の作曲家であるローン・バルフさんが本作の音楽を担当しており、こちらの『Fallout』は映画の副題がそのままタイトルとなっていることからも分かるように、メインのテーマ曲です。

アレンジとしてはアクション映画音楽らしい正攻法のオーケストラ・サウンドといった趣ながら、イントロの静寂パートから満を持して畳みかけるように盛り上がる楽曲展開は純粋にカッコいい！

ローンさんは『ミッション:インポッシブル』シリーズ2作目の音楽を担当したハンス・ジマーさんとの共作も多く、ビデオゲームの音楽も手掛けているというキャリアならではの楽曲、と言えそうですね。

ImpossibleKanye West Featuring Twista,Keyshia COle & Bryan “BJ” Sledge

Impossible (Radio Edit)

『ミッション:インポッシブル』シリーズは映画スコアの素晴らしさはもちろん、挿入歌のセンスの良さもサウンドトラックを聴く上での楽しみでもあります。

こちらの『Impossible』は公式テーマソングであり、何かとお騒がせな存在ながら間違いのない天才であるカニエ・ウェストさんによる楽曲です。

トゥイスタさん、キーシャコールさん、BJさんといった面々が参加しており、繰り返される印象的なフレーズは1971年にリリースされたTHE NEW BIRTHの『』という曲をサンプリングしたもの。

映画の音楽を手掛けたマイケル・ジアッチーノさんが制作を担当したもので、カニエさんは楽曲制作自体には関わっていないのだとか。

その分、カニエさん自身がゲスト陣の共演を心ゆくまで楽しんでいるような、極めてポップかつキャッチーな楽曲となっておりますよ！

余談ですが、トム・クルーズさんはカニエさんのファンなのだそうですよ。