【ミッション:インポッシブル】シリーズの人気曲・挿入歌
トム・クルーズさんの大ヒット主演映画『ミッション:インポッシブル』シリーズは、内容の面白さもさることながら音楽のカッコ良さでも広く知られています。
作品のベースとなったテレビ・ドラマ『スパイ大作戦』において、ラロ・シフリンさんが手掛けた4分の5拍子という変拍子が印象的なテーマ曲のフレーズは、映画未見の方でも何となく耳にしたことがある、というくらいに超有名ですよね。
今回は、そんな『ミッション:インポッシブル』の各シリーズで使われた楽曲をピックアップ。
映画スコアはもちろん、エンド・ロールで流れる楽曲や印象的な場面で使われた挿入歌なども選んでいますから、映画を見た方でも新しい発見があるかもしれません!
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【ミッション:インポッシブル】シリーズの人気曲・挿入歌(1〜10)
I DisappearMetallica

大迫力のアクション映画とヘビーメタルって、実に親和性が高いですよね。
世界で最も有名かつ記録的な商業的成功を収めた4人組、メタリカの『I Disappear』は2000年公開の『ミッション:インポッシブル2』に起用された楽曲で、サウンドトラックおよびシングルとしてリリースされました。
1990年代に世界中で大ヒットを飛ばしながらも、従来のスラッシュメタルからミッドテンポのリズムと、グランジやオルタナティブロックからの影響を受けた地を這うようなリフを取り入れた作品を発表、賛否両論を生んでいた彼らにとって、この曲の立ち位置は非常に興味深いですね。
オルタナ路線の1997年作『Reload』から、生々しいサウンド・プロダクションが特徴的な2003年作『St. Anger』の間に発表された唯一の純然たる新曲ですし、90年代に彼らが鳴らしていた音を踏襲したような雰囲気を聴いていると、この後で『St. Anger』のような音を鳴らすとは想像できませんでした。
余談ですが、2代目ベーシストのジェイソン・ニューステッドさんが参加した最後の作品でもあります。
Mission: Impossible Theme (Out With A Bang Version)Michael Giacchino

『ミッション:インポッシブル』シリーズの第4弾、2011年に公開された『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のメイン・テーマ曲。
ファンとしてはこのおなじみの楽曲を音楽家がどのようにアレンジするのか、といった楽しみもきっとありますよね。
あまりにも有名であるからこそ、作曲者のセンスや実力が問われるところですが、シリーズ3作目と4作目の音楽を担当したマイケル・ジアッチーノさんは基本に忠実といった形で手堅くアレンジ。
曲の最初で最も有名なフレーズをいきなり持ってこなかったからこそ、中盤からの盛り上がりが1分に満たないスコアの中でも表現できているように感じます。
The A400Joe Kraemer

「A400」と言われても、映画をご覧になっていない方やミリタリー・マニアでないと何を意味するものなのか分からないですよね。
「A400」とは軍用機の名称であり、トム・クルーズさんが演じる主人公イーサン・ハントが飛行機の外側にしがみつく、というスタントなしの強烈なシーンと言えば思い当たる方もいらっしゃるでしょう。
シリーズ5作目となった『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の宣伝用のポスターなどでも採用された有名な場面ですが、こちらの緊迫感あふれるシークエンスの中で流れる楽曲が『The A400』なのですね。
ジョー・クレイマーさんが手掛けたこちらの楽曲、例のメイン・テーマ曲のフレーズを織り交ぜながら、緩急織り交ぜたアンサンブルで魅せるサウンドがクールでかつ熱いです!
【ミッション:インポッシブル】シリーズの人気曲・挿入歌(11〜20)
Light The FuseMichael Giacchino

『ミッション:インポッシブル』シリーズのあの有名過ぎるテーマ曲のメイン・フレーズは、恐ろしくキャッチーでフックのあるものですから、作品自体を象徴するものとなっていますよね。
だからこそ、どのシリーズのスコアにおいてもさまざまな形で頻繁に登場するのですが、こちらの『Light The Fuse』も例のメイン・フレーズを巧みに使いながらカッコ良くアレンジを加えた楽曲となっています。
タイトルだけ見てピンときた方も多いかもしれませんが、シリーズ4作目の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』において、主人公のイーサンがモスクワの収容所から脱出するオープニング・シーンの後で彼が「Light The Fuse」と口にした後でスタッフ・クレジットとともに流れる楽曲です。
文句なし、カッコいいの一言!
Mission: Impossible Theme布袋寅泰

ミュージシャンであれば、一度はアレンジに挑戦してみたい「ミッション:インポッシブル」のテーマ曲。
とはいえあまりにも有名な名曲だからこそ、尻込みしてしまいそうですよね。
そんな名曲のアレンジというミッションを受けたのが、日本が誇るギタリストの布袋寅泰さんです。
2011年のシリーズ4作目となる『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の日本公開を記念して、偶然にも主役のトム・クルーズさんと同い年の布袋さんに白羽の矢が立ったというのは、なんだかよい話です。
布袋さんらしいギターを全面に押し出しながらも、原曲への敬意を感じさせるアレンジ・バージョンは公開当時のプロモーション用などで起用されていましたが、今となってはその経緯を知らない方もいらっしゃるかもしれませんし、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。
Mission: AccomplishedLorne Balfe

どんな形であっても、このメイン・テーマのフレーズが聴こえてきたら思わずガッツポーズを決めてしまいたくなりますね。
2022年の現時点におけるシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のサウンドトラックではラストに収められたこちらの『Mission: Accomplished』は、音楽を手掛けたローン・バルフの手堅いアレンジが光るメイン・テーマの1つ。
ミッション達成、というタイトルが何かスッキリした気持ちにもさせられて良いですよね。
本編のラスト・シーンで使われている楽曲ですし、後半のオペラ風のコーラスが入ってくるところがクライマックス感全開でナイスです!
Mission: Impossible ThemeHans Zimmer

「ミッション:インポッシブル」のテーマ曲はU2のデジロック風のアレンジや、リンプ・ビズキットがニューメタルとしてカバーしたバージョンを聴けば分かるように、ロック・アレンジとの相性も抜群なのですよね。
そのリンプ・ビズキットやメタリカが参加したシリーズ第2作目の『ミッション:インポッシブル2』は、オリジナル・スコアを手掛けたハンス・ジマーさんがメインのテーマ曲を大胆にロック・アレンジしています!
他のシリーズでは王道のオーケストラ・アレンジがほとんどという中で、アカデミー賞やゴールデングローブ賞など多くの賞を受賞、ノミネート経験を持つ映画音楽家の大御所ハンス・ジマーさんがそういったアレンジで攻めるというのが何だかカッコいいです。
スコア自体もテクノやオーケストラまで幅広いサウンドながら、どちらかといえばロック色が強いこともありますから、アルバムもぜひ聴いてみてくださいね。





