沖縄の楽器一覧。琉球音楽の民族楽器
沖縄の音楽ってどこか独特な雰囲気があって、ゆったりした曲は聴いていると心が落ち着いたり、アップテンポな曲は踊りたくなるような楽しげな曲がたくさんありますよね!
沖縄の音楽の独特な雰囲気は、琉球音階によるところも大きいですが、沖縄ならではの楽器が使われていることも大きく影響していますね!
とくに三線は沖縄を代表する楽器で、誰しもがその音色を聴いたことがあると思います。
この記事では、そのほかにも沖縄でよく演奏されている楽器を紹介していきますので、ぜひそれぞれの楽器の背景や音色を知るキッカケにしてみてください。
沖縄の楽器一覧。琉球音楽の民族楽器(6〜10)
胡弓

胡弓は沖縄の言葉で「クーチョー」と読むこの楽器は、琉球古典音楽の伴奏に使われることも多い楽器です。
丸い胴にヘビの皮が張られているなど、同じく沖縄のメジャーな楽器である三線と似たような形をしていますが、三線よりも少し小ぶりなサイズ感の楽器です。
さらに演奏方法も異なっており、三線はバチで弦を弾いて演奏しますが、胡弓はバイオリンのように弓で弦を擦ることで音を奏でています。
こうした演奏方法の楽器を擦弦楽器と呼びますが、擦弦楽器ならではの連続的な音からは洋風な雰囲気を感じる一方、その音色からはしっかりと沖縄らしさが感じられるという、不思議な魅力のある楽器です。
四つ竹

四つ竹とは、琉球古典舞踊で使われる楽器の一つです。
2枚1組になった竹製の板を両手に持って演奏することから四つ竹とよばれています。
演奏方法はシンプルで、伴奏に合わせてそれぞれの板をぶつけ合わせて、カスタネットのように音を奏でます。
拍子木のように「パチン」と乾いた音が出せます。
古典舞踊で使われる楽器ということで、振り付けの中で演奏されます。
華やかな沖縄の伝統的な衣装にも似合う、きれいな房が付いており、踊りの小道具としての役割も果たしています。
パーランクー

パーランクーとは、バチで叩いて音を出すタンバリンくらいの大きさの太鼓です。
皮は胴の片面にだけ張られており、皮が張られていない面は大きな穴が空いています。
固く分厚い牛の皮が鋲で固定されており、バチで叩くと固くて鋭い音が出ます。
パーランクーはエイサーの際に使われる楽器として沖縄では非常にメジャーで、小さいころから触れる楽器のようですね。
片手で持って演奏できるため、エイサーの踊りをしながら演奏している姿がよく見られます。
ウフデーク

ウフデークは大太鼓のことで、エイサーで演奏される太鼓の中でももっとも大きい太鼓を指します。
大きいものだと直径40cmから50cmにもなり、いわゆる和太鼓らしい「ドンドン」と力強い音が特徴です。
エイサーで演奏される際には、胴につけられた輪っかにヒモを通し、肩から吊るした状態で叩きます。
パーランクーやシメデークーと比べる大きな太鼓ですが、ウフデークも踊りながら演奏されるんですよね。
一般的に「エイサー太鼓」というとウフデークのことを指すようです。
おわりに
沖縄でよく演奏されている楽器を一挙に紹介しました。
三線はもちろん、エイサーで演奏される楽器や古くから伝わる民族楽器などがありましたね。
この記事をキッカケに沖縄の楽器への興味を深めていただければうれしいです。