【世界の音楽】民族音楽のススメ・海外の民謡まとめ
民族音楽って、ロックとかジャズとかR&Bとか、いわゆる音楽ジャンルでくくられた作品とはまた違った魅力がありますよね!
今自分がいる場所とは違う世界が見えてくるというか……こう、言葉にできない情景が心の中に広がるような。
今回この記事では、世界各地で親しまれている民族音楽をたくさんご紹介していきます。
異国情緒あふれる作品だったり、意外と身近に感じられる曲だったり、ほんと幅広くそろいました!
ここに載っている楽曲を聴いて、ぜひ新しい扉を開きましょう!
【世界の音楽】民族音楽のススメ・海外の民謡まとめ(1〜10)
コロブチカ

ロシアの伝統が息づく民謡の傑作です。
19世紀に詩として生まれ、農村で愛され歌い継がれた珠玉のメロディは、誰もが一度は耳にしたことがあるはず。
軽快な三拍子のリズムと印象的なフレーズが心地よく響き、どこか懐かしさを感じさせる温かみのある曲調が魅力です。
1861年、詩人のニコライ・ネクラーソフさんによって行商人と農村の娘の恋物語として描かれ、その後民謡として広く親しまれるようになりました。
1989年には任天堂の『テトリス』のBGMとして採用され、ゲーム音楽としても世界的な知名度を獲得。
バレエやフォークダンスの演目としても人気があり、ジャズやロックなど様々なジャンルでアレンジされています。
民族音楽に興味のある方はもちろん、心温まる恋物語や伝統的な舞曲のリズムを楽しみたい方にもおすすめの一曲です。
ティコ・ティコ・ノ・フバ

サンバの原型とも言われるブラジルの「ショーロ」。
その名曲の一つ『ティコ・ティコ・ノ・フバ』はサンパウロ出身の作曲家、ゼキーニャ・ジ・アブレウによる作品です。
1917年に発表されて以降、長らく愛され続けています。
リズミカルなのにどこか哀愁が感じられる曲調が印象的。
「サンバの原型」とは書きましたが踊りたくなる感じではなく、リラックスして聴きたいような内容です。
さまざまなミュージシャンがアレンジしているので、自分が好きなものを探してみる楽しみ方もできますよ。
シヤハンバ

南アフリカの歌声が紡ぐ、自由と希望への賛歌。
1984年にアルバム『Freedom is Coming: Songs of Protest and Praise from South Africa』で世に広まった本作は、反アパルトヘイト運動のシンボルとして支持を集めました。
力強いアフリカのリズムと明るいメロディーが織りなす楽曲は、世界各地の教会や学校で親しまれています。
スウェーデンのフィエドゥールが南アフリカの女子校で出会い、音楽監督のアンダース・ニューベリさんの編曲により、ズールー語の魅力がグローバルに広がりました。
シンプルで心に響くメロディーは、コミュニティの絆を深める場面や、平和を願うイベントで演奏されることが多く、その普遍的なメッセージは今も色あせることがありません。
エル・チョクロ

作曲家、アンヘル・ビジョルドによって制作された『エル・チョクロ』はアルゼンチンの民族音楽「タンゴ」を代表する1曲。
日本でも、とくに社交ダンスに馴染みのある方が聴けば「ああ、この曲か」となると思います。
タンゴがいつどこで生まれたのかは諸説ありますが、1897年に発表された『エル・エントレリアーノ』以降、世界中で親しまれるようになりました。
また、一口にタンゴと言っても「アルゼンチン・タンゴ」や「コンチネンタル・タンゴ」など、派生体系がたくさん存在しています。
それぞれ聴き比べてみてはどうでしょうか。
フニクリ・フニクラ

日本ではイタリア民謡を指すときに使われる用語「カンツォーネ」。
言葉の意味は「歌」なので特定のイタリア音楽を表現しているわけではありません。
が、イタリアのナポリ周辺で歌い継がれている曲のことを「カンツォーネ」と表すことが多いそう。
ご紹介している楽曲『フニクリ・フニクラ』もその一つに数えられています。
聴きなじみ深いメロディーですが、しかしイタリアの音楽だと意識して聴くと確かに、異国情緒がしっかりとありますよね。
ダブリンの旗

イリアン・パイプスという管楽器の音色が印象的な民族音楽、アイルランド音楽。
「アイリッシュ音楽」という名称の方がぴんと来る方もいるかもですね。
国の名前を冠していますがヨーロッパを中心として垣根なく、世界中で親しまれています。
聴けば雄大な自然のイメージが湧いてくる、やわらかくて味わい深く、それでいて疾走感のある曲調が印象的です。
ご紹介している動画はバンド、FourWinds.による『ダブリンの旗』。
ダブリンはアイルランドの首都です。
コンドルは飛んでいく

学校の授業で習った覚えのある方、多いんじゃないかなと思います。
サイモン&ガーファンクルによるカバーバージョンが広く知られている『コンドルは飛んで行く』は、南アメリカのアンデス山脈周辺で受け継がれてきた「フォルクローレ」という民族音楽の中の1曲。
タイトル通り、大空を悠々と飛ぶコンドルのイメージが湧いてくる、雄大な作品です。
のどかなのに神秘的な雰囲気を感じてしまうのが不思議ですよね。
フォルクローレは地域性が限定的な音楽ジャンルではないので、場所場所によって独自に発展した楽曲が存在しています。







