おすすめのラテンミュージック|ハイセンスな名曲を紹介
スペイン、ポルトガル、イタリア、キューバなど、ひとくちにラテンミュージックといっても、そのジャンルは非常に多岐にわたります。
いざラテンミュージックを掘り下げてみようと思っても、探すのに苦労してしまうことってよくありますもんね。
と・い・う・わ・け・で……!
今回はスペイン、キューバ、イタリア、ポルトガル、はてまたチリやコロンビアなど、さまざまな国から名曲のラテンミュージックをピックアップしてみました!
知名度というよりも、楽曲の完成度やアーティストの実力をベースにチョイスをしたので、「ハイセンスな音楽」を求めてる人は必見ですよ!
おすすめのラテンミュージック|ハイセンスな名曲を紹介(1〜10)
VolareGipsy Kings

フランス出身のバンド、ジプシー・キングス。
スペイン語で楽曲をリリースするため、スペイン人と思われがちですが実はフランス出身なんですよね。
こちらの『Volare』はジプシー・キングスの代表曲の一つなのですが、実はオリジナルではありません。
原曲はイタリア出身のドメニコ・モドゥーニョさんの『Nel blu dipinto di blu』という作品で、第1回のグラミー賞を獲得しています。
純粋なカバーというよりは、オマージュに近い要素を持っており、リリックの部分部分はスペイン語で歌われています。
フランス出身のバンドがスペイン語とイタリア語で歌う、イタリア産の名曲という非常にややこしい曲ではありますが(笑)、楽曲の完成度はすばらしいので、ぜひチェックしてみてください。
CarusoLucio Dalla

海の底よりも深い愛。
そんな言葉がぴったりなイタリアの名曲が、こちらの『Caruso』です。
イタリアのシンガーソングライターである、ルーチョ・ダッラさんによって作曲されたこの曲は、偉大なテノール歌手であるエンリコ・カルーソーさんの晩年の恋愛が描かれています。
その高い実力から世界的な支持を受けていたカルーソーさんは、晩年に気管系の大病を患ってしまいます。
歌手生命に関わる病気であるにもかかわらず、カルーソーさんは歌い方を工夫してステージに立ち続けていたのですが、日に日に病状は悪化していきます。
そして、1921年に48歳の若さで奥さまに看取られながら、この世を去りました。
そんなカルーソーさんの生涯に感動を覚えたルーチョ・ダッラさんが、彼が療養していたホテルや資料を片っ端から調べ、カルーソーさんの気持ちをつづったものが、この『Caruso』なのです。
筆者の私はあらゆる国の音楽を聴いているのですが、いまだに『Caruso』をこえる楽曲を見つけられていません。
メロディー、リリック、アーティストの実力、メッセージ性、全てにおいてパーフェクトな「本物の芸術作品」です。
Despacito ft. Daddy YankeeLuis Fonsi

ルイス・フォンシさん最大のヒットソング、『Despacito ft. Daddy Yankee』。
ラテンミュージックに詳しくない方でも、この曲に聞き覚えはあると思います。
もともと世界中で人気を集めていた曲でしたが、日本ではジャスティン・ビーバーさんがリミックスバージョンを公開してから人気に火が付きましたね。
さすが、日本!
やっぱ遅い(笑)!
楽曲は典型的なレゲトンに仕上げられています。
ノリノリな曲が好きな方にオススメです!
Quem Me DeraMariza

ポルトガルの伝統音楽、ファドで女王と称されるアーティスト、マリーザさん。
ファドの女王とまで言われている彼女ですが、実は生まれはポルトガルではなくモザンビークなのです。
モザンビークの経済状況を考えると、恐らく貧しい幼少期を過ごしたと思います。
そんなドラマティックな生き方からなる、メッセージ性は非常に高く、あらゆる国で高い評価を受けています。
こちらの『Quem Me Dera』はそんな彼女の名曲で、現代音楽とファドを見事にミックスしています。
CubafoníaDaymé Arocena

キューバ出身のアーティスト、ダイメ・アロセナさん。
自身のルーツであるアフリカ系の民族音楽とキューバンアフロを組み合わせた唯一無二のジャンルが印象的なアーティストです。
楽曲によっては、スロージャズやテクノといったジャンルも民族音楽に取り入れています。
その高い作曲センスから世界中のディープなリスナーや評論家から好まれています。
こちらの『Cubafonía』は彼女の代表曲の一つで、独特のキューバンアフロサウンドに仕上げられた作品です。
Bésame muchoEmilio Tuero

1940年に作曲された『Bésame mucho』。
この曲はコンスエロ・ベラスケスさんというメキシコの作曲家によって作曲されました。
驚くべき点は、作曲された時期にあります。
なんとこの曲は彼女が15歳のときに作曲されているのです。
一見、セクシーな歌詞のように思えますが、実はファーストキスの経験がない彼女の気持ちを歌っています。
歌詞の意味まで知っていると、また聴こえ方が変わってきますよ?
Grande amoreIl Volo

ルチアーノ・パヴァロッティさん、プラシド・ドミンゴさん、ホセ・カレーラスさんといった、世界でもトップクラスのテノール歌手が集まったグループ、スリーテナーズ。
こちらの『Grande amore』を歌っているイル・ヴォーロは、そんなスリーテナーズの後釜として結成されたボーカルグループです。
残念ながら、全員が正式なオペラ歌手ではないため、実力はスリーテナーズと比べると大きく劣りますが、彼らのカンツォーネに対する愛情はひしひしと伝わります。
といっても、普通の歌手に比べたら3人ともめちゃくちゃ歌唱力が高いんですけどね(笑)。
『Grande amore』はそんな彼らを代表する作品で、ドラマティックなメロディーに仕上げられています。
情熱的な曲が好きな方は、ぜひチェックしてみてくださいね!