【世界の音楽】民族音楽のススメ・海外の民謡まとめ
民族音楽って、ロックとかジャズとかR&Bとか、いわゆる音楽ジャンルでくくられた作品とはまた違った魅力がありますよね!
今自分がいる場所とは違う世界が見えてくるというか……こう、言葉にできない情景が心の中に広がるような。
今回この記事では、世界各地で親しまれている民族音楽をたくさんご紹介していきます。
異国情緒あふれる作品だったり、意外と身近に感じられる曲だったり、ほんと幅広くそろいました!
ここに載っている楽曲を聴いて、ぜひ新しい扉を開きましょう!
【世界の音楽】民族音楽のススメ・海外の民謡まとめ(11〜20)
QuimbaraCelia Cruz

力強いラテンのリズムと情熱的なボーカルが心を揺さぶるラテン音楽の至宝です。
「サルサの女王」として世界中を魅了したセリア・クルスさんの代表作として、1974年にアルバム『Celia & Johnny』に収録された1曲。
キューバの伝統的なグアグアンコやルンバの要素を取り入れた本作は、アフロ・キューバンミュージックの真髄を伝える名曲として、2014年にアメリカ議会図書館の全米録音登録簿に登録されました。
2006年には映画『マイアミ・バイス』やビデオゲーム『グランド・セフト・オート:バイス・シティ・ストーリーズ』でも使用され、世代を超えて愛され続けています。
異国の文化や音楽に興味がある方、情熱的なダンスミュージックが好きな方におすすめの1曲です。
ロス・グリフィニャフィトス

ベネズエラの民族音楽「ホローポ」から『ロス・グリフィニャフィトス』です。
ホローポは3拍子のリズムが基本のダンス音楽で、ベネズエラからコロンビアにかけて広がっている平原地帯、リャノ地方に住む人々によって演奏されていた歴史があります。
聴いてもらえばわかるように、フラメンコやアフリカ民謡の空気感を持っている、情熱的な音楽体系です。
多国籍な民族性を持つベネズエラという国だからこそ、発展してきたのかもしれませんね。
想いあふれて

ほっとするひととき、コーヒータイムなどで聴きたくなるのがブラジルの民族音楽「ボサノヴァ」。
やわらかくてオシャレな曲調に温かい歌声が合わさる、心安らぐ音楽です。
ご紹介している楽曲『想いあふれて』は1950年代に起きたボサノヴァブームのきっかけになった作品。
ジョアン・ジルベルトさんが歌ったこの曲がだんだんと広まり、その後の世界的な流行を作り出しました。
歌詞には愛する人への切実な思いがつづられています。
マリア・リシュボア

ポルトガル生まれの民族音楽「ファド」は情感豊かなギター演奏に、伸びやかかつ哀愁のあるメロディーラインが特徴的な音楽ジャンルです。
「これがファド」という決まりがあるわけではないですが、心の機微を描き出すような歌詞の世界観と感情揺さぶられるボーカルワークは、聴けばとりこになると思います。
『マリア・リシュボア』は久保田早紀さんの『異邦人』の原曲とも言われている、ファドの名曲です。
異国情緒にぜひ触れてみてください。
カリニョーゾ

19世紀にリオ・デ・ジャネイロで生まれたブラジルの民族音楽「ショーロ」。
ブラジルのジャズといわれているジャンルで、即興を重視した音楽ジャンルとしてはジャズよりも古い歴史を持ちます。
ボサノヴァやサンバといった後のブラジルを代表する音楽体系にも影響を与えました。
ボサノヴァの原型ということもあり、非常におだやかなメロディーにまとめられているのが印象的です。
現代的なフランスのシャンソンにも通ずる部分がありますので、そちらが好きな方にもオススメ。
オー・ソレ・ミオ

イタリアを代表する音楽「カンツォー」ネ。
定義が曖昧なジャンルですが、19世紀末から20世紀初頭に作られたイタリアの大衆音楽として今回は紹介したいと思います。
カンツォーネはオペラとして歌われることが多く、世界的な知名度も十分にあります。
こちらの『オー・ソレ・ミオ』はその中でも特に有名な作品で、日本でも教科書などに載っています。
民謡ではありませんが、イタリアの古き良き音楽を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
【世界の音楽】民族音楽のススメ・海外の民謡まとめ(21〜30)
カリンカ

ロシアの文化史に輝く民謡が、この楽曲です。
作曲家で民俗学者のイワン・ペトロヴィチ・ラリオーノフさんによって1860年に生み出された本作は、軽快で陽気なメロディーラインの中に、ロシアの自然や恋愛をテーマとした詩情が溢れています。
ゆっくりとしたテンポから次第に加速していく独特な展開も印象的です。
2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会閉会式では、ソプラノ歌手のアイーダ・ガリフッリーナさんがロナウジーニョさんと共演。
さらにビデオゲーム『テトリス』や『シヴィライゼーションVI』でも使用され、世界中で愛されています。
異国情緒豊かな民族音楽に触れてみたい方や、ロシアの文化に興味がある方におすすめの一曲です。