Cissy Stutって7th一発だから苦手……と思っている方、多いのではないでしょうか?
今回はペンタならなんとか弾けるけど、コードにあったフレーズって全然弾けないんだよね……という方に向け、セッションですぐに使える、7thコード上でのフレーズを5つ選びそれについて解説していきます。
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はじめに
[譜面]セッションで使える!_7thコード一発のギターフレーズ5選
こんにちは、ライフベンドミュージックスクールギター科講師の副島です!
ギターでは今弾けるペンタトニックスケールに1音足すだけで、いろいろなスケールを覚えることができます。
ペンタトニックに1音足せば、7th上で使えるミクソリディアンの響きになります。
さらにCissy Strutという曲がC7一発なのでまさに即戦力。
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そもそも7thコードってちゃんと理解してる?
セッションでよく出てくる7thコード、セッションスタンダードでは「Cissy_Strut」、「Watermelon_Man」なんか7thコードだらけですよね。
コードは押さえられるけど、内容は把握できていない……という方は大勢いらっしゃいます。
「あ、自分のことだ」と思った方多いですよね?
五線譜に書いてみた
7thコードの構成音をギタリストが苦手な五線譜に書いてみました、意地悪ですみません(笑)。
ベース音であるド(C)から始まり、明るい響きを持ったミ(E)、パワーコードでも使う支え役のソ(G)、まずこの3つで「Cメジャー」になります。
CメジャーをC7にするためには、ある音を足さなければいけません。
それが渋みのシ♭(B♭)です。
フレットボードで見てみる
さて次はギタリストお得意のフレットボード上での解釈です。
CメジャーとC7の違うところは、7thの音があるかどうかなので、単純にコードで押さえ方が変わっているところが7thの音になります。
数字の意味がよく分からない
7thというのはルート音から7番目という意味です。
ルート音から順に番号がふられ、それぞれの音が効果を持っています。
先ほども書きましたが、
- root=ベース音
- 3rd=明るい音(マイナーだと半音下がる)
- 5rd=支える音(パワーコードでも使う)
- 7th=渋みの音
こんな感じです。
……やっぱり分からない!!
……と、ここまでは教則本などで読んだことがある人もいると思います。
ルートからの距離とか構成音とか言われても結局ピンときませんよね?
僕はさっぱり分かりませんでした。
ここで1つ僕がレッスンをしたり練習する上で信条としていることをお伝えします。
弾けることしか理解はできない
僕はギタリストでもベーシストでもピアニストでも、音楽理論的な理解は実際に弾けるフレーズでしかできないと思っています。
アカデミックなプレイに憧れて、まずは音楽理論を理解したい、理解した上で華麗なソロを弾きたい!
その気持ちはよくわかりますが、実はこの発想こそが根本的な間違いなのです。
まずは何も考えずフレーズから入る
音楽理論というのはそもそも後付けです。
先代の偉人たちが、耳で気持ちがいい音を探して、それを後から後世に伝えるために文章にまとめたものです。
つまりわれわれも、まずは「あ、なんだかこの音弾くとハマるな〜」というところから入るべきです。
そして後から「そうか!
ここが7thだからこんなにうまくハマるんだ!」という具合に納得がいくのです。
一旦コピーしてみよう!
というわけなので皆さん、今すぐHOMEボタンを押してページトップへ戻り、動画を見て7thフレーズを5つコピーしてみてください!
話はそれからです(笑)!
こちらの譜面もぜひご活用ください。
セッションで使える!_7thコード一発のギターフレーズ5選
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7thコードはマイナーペンタトニック+1で弾く
さておさらいすると7thコードは、Cメジャーに渋みである7thが加わったコードでした。
つまり、ソロも明るくて渋い響きを演出しなければならないというわけです。
そんなソロをとるにうってつけのスケールがあります、それがマイナーペンタトニックなのです!
マイナーペンタで7thの音を自然に弾く
この図はフレットボードでC7のコードとCマイナーペンタトニックを重ねたものです。
7thコードの音の大半はマイナーペンタでカバーできているのがわかりますよね!
しかしあくまで「マイナー」ペンタトニックなので、明るい音である3rdをカバーできていません。
3rdの音も忘れないで!!
←超重要
ここは極めて重要なポイントです!
みなさん7thコードの上でフレーズを弾くとき、7thにばかり気を取られていて大事なことを忘れてしまいがちです。
そもそもC7というのは、Cm7のように「m」が付いていないのでメジャーコードなのです。
なので明るい要素は絶対に欠かせません。
そこで3rdが大活躍します。
7thの音はマイナーペンタで自然に弾いて、そこに3rdを追加する。
これが7thコード攻略のコツです!!
Cissy Strutで使えるフレーズ解説
それではいよいよお待ちかねの5フレーズの解説にはいります!
まずはじめに
今回ご紹介するフレーズは全て4拍目に使うものです。
ですので1,2,3拍目まではこのフレーズを弾いていきます。
マイナーペンタの定番フレーズで、最初のチョーキングによって自然に7thの音を弾いています。
こんな感じの手グセを持ってる人もいるのではないでしょうか?
この導入フレーズを弾いた後4拍目に今からご紹介する5つのフレーズを当てまめることができます。
超基本の終止フレーズ1
ハンマリングによって、マイナーペンタの音を明るい3rdの音に変えてます。
これによって、いつものペンタとなんか違う!
という雰囲気が出てきます。
最後の音はルート音です。
はじめの導入フレーズではなく、どんなペンタフレーズでも最後にこれを弾けば7thの世界観になるという優れもの。
超基本の終止フレーズ2
先ほどのフレーズとの違いは、最後の音がオクターブ上になっているだけです。
たったこれだけの差ですが、終止しながらも問いかけているような響きに激変します!
普段弾いてるフレーズも、最後の音をオクターブで移動してみてください。
全然違う世界が広がりますよ。
おしゃれな和音フレーズ
都会的なブルースのフレーズです。
ソロのフレーズでも和音はすごく効果的ですし、派手で分かりやすいです。
3つ目の音は薬指でセーハーしましょうね。
クリーントーンで弾いたらおしゃれ度MAXです(笑)。
しかしリズムがヨレたら超カッコ悪いです(泣)。
少し歌い回しが難しいので、まずはゆっくりなテンポから正確に16分音符が刻めるように練習していきましょう。
コード感満載フレーズ
まるでサックスやピアノで弾くようなフレーズです。
このフレーズだけ3拍目の16分裏から入っているということもあり少し難易度は高いです。
2番目の音と最後の音が3rdで、短いフレーズに明るい要素を詰め込んでいます。
また16分裏から入ることで他にはない軽快さが生まれ、ソロの導入〜盛り上がりのどこで使ってもバッチリハマります!
まずはメトロノームでしっかり練習!
6連駆け上がりフレーズ
「もっと速く弾きてえよ!」というあなたには6連フレーズを。
やみくもに速く弾くのではなく、1,2,3,タカタタカタとしっかり歌えるように弾いてください。
最初の2音はここまで練習したみなさんならおなじみですよね。
4番目の音が7th、最後の音は13thとなってます。
今回の記事では13thについては触れませんが「あーここも使えるんだ」と思っておいてください。
理論は後付けでいいんです。
おまけ
おしゃれなソロをとるためにやるべきことは?
— ソエジマトシキ / Soul Guitar Lab (@toshiki_soejima) October 16, 2016
今回もツイッターでアンケートとってみました。
みなさんのスケール練習へのリアクションは大体こんな感じ。
まとめ
7thコードで使えるフレーズ5パターンと、練習法に関するいろいろ、いかがでしたでしょうか?
理論を勉強しよう!
という勤勉な方ほど、スケール練習のスパイラルに陥ってしまいます。
そんな時まずはよくわからなくてもコピーしてみる!
ということを思い出してみてください。
今回ご紹介した5つのフレーズは、7thコードでは常に使うことができますが、単体で弾いてもあまり意味のないものが多いです。
つまり、はじめの導入フレーズや自分が今弾けるペンタフレーズに付け加えてこそ真価を発揮するのです。
新しいフレーズを練習する時は、今自分が弾けるフレーズとの連携も常に考えていきましょう!