【洋楽】パワーバラードの世界。まずは聴きたい珠玉の名曲まとめ
皆さまは「パワーバラード」という言葉を聞いたことがありますか?
いわゆる「バラード」の曲調の中でエモーショナルなギターソロやどっしりとしたドラムスが導入されており、重厚なコーラス、美しいストリングスにピアノなども使われる楽曲のことで、実は1970年代から存在しているのですね。
1980年代の洋楽黄金期をよく知る世代であればおなじみの言葉ですが、若い音楽ファンであればよく知らないという方も多いでしょう。
当時のヘヴィメタルやハードロックのように激しいジャンルのバンドたちの作品でも、大抵1曲はパワーバラードの名曲が収録されていたのですよ。
今回は、そんな洋楽のパワーバラードの名曲たちをご紹介します!
【洋楽】パワーバラードの世界。まずは聴きたい珠玉の名曲まとめ(11〜20)
AmandaBoston

アメリカのプログレ、ハードロックバンドを代表するボストン。
マサチューセッツ工科大学に通っていたギタリストのトム・ショルツさんが率いるバンドです。
そんな彼らの代表曲『Amanda』は、アコースティックギターの音色が美しいパワーバラードです。
この曲は、これまで友達として仲良くしてきた相手を好きになってしまい、その気持ちを伝えようとする主人公の気持ちを歌っています。
「2人の関係を壊したくないけれど、このままは嫌だ」という主人公のかっとうをひしひしと感じられるパワーバラードです。
After the Love Has GoneEarth, Wind & Fire

甘く切ない愛の喪失を歌い上げる珠玉のバラード。
アース・ウィンド・アンド・ファイアーの代表的な名曲として知られる本作は、終わりを迎えてしまった恋への深い悲しみと、まだ残る未練を優しく包み込むような美しいメロディーラインが心に響きます。
1979年6月にリリースされたアルバム『I Am』に収録され、翌年のグラミー賞で最優秀R&Bボーカル・パフォーマンス賞を受賞。
デヴィッド・フォスターさんら3人の作曲陣による洗練された楽曲は、ビルボードチャートで2位を記録する大ヒットとなりました。
ベーシストのヴァーダイン・ホワイトさんが語るように、完璧な演奏を追求し7回もの録音を重ねた職人魂が実を結んだ一曲。
失恋の痛手を癒したい時、大切な人との思い出に浸りたい時におすすめの、心温まるスローバラードです。
I Don’t Want to Miss a ThingAerosmith

エアロスミスの心揺さぶるロックバラードの傑作。
愛する人との大切な時間を一瞬も逃したくないという強い思いを歌った本作は、深い愛情と情熱を感じさせます。
映画『アルマゲドン』の主題歌として1998年7月に発表され、エアロスミスにとって初の全米1位を獲得。
4週連続首位という快挙を成し遂げました。
映画のクライマックスで流れる本作は、父娘の絆や自己犠牲の精神も表現しており、単なるラブソング以上の意味を持ちます。
恋人同士はもちろん、大切な人との絆を感じたい方におすすめの1曲です。
I Want It That WayBackstreet Boys

切ない恋心を歌ったポップバラードが、アメリカのバックストリート・ボーイズを世界的スターダムへと押し上げました。
本作は1999年4月にリリースされ、25カ国以上でチャート1位を獲得。
グラミー賞にも3部門ノミネートされる快挙を成し遂げます。
歌詞の意味は曖昧ですが、美しいメロディと5人の絶妙なハーモニーが、恋に悩む人々の心を癒してくれるはず。
2021年にはサムスン電子のCMソングに起用され、20年以上経った今も色褪せない魅力を放っています。
失恋や遠距離恋愛で悩んでいる人におすすめの1曲です。
I Will Always Love YouWhitney Houston

圧倒的な歌唱力で世界中を魅了したホイットニー・ヒューストンさん。
アメリカ出身の彼女が歌う本作は、永遠の愛を誓う壮大なバラードです。
相手の幸せのために別れを選ぶ、自己犠牲的な愛が描かれており、多くの人の心に響く普遍的なテーマとなっています。
1992年11月にリリースされた本作は、映画『ボディガード』の主題歌として使用され、大ヒットを記録。
グラミー賞最優秀レコード賞を受賞し、全米ビルボードHot 100チャートでは14週連続1位を獲得しました。
深い愛情や別れの切なさを感じたい時に、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか。
おわりに
冒頭でも触れたように、特に80年代のヘヴィメタルやハードロックのバンドたちがリリースしたアルバムを聴けば、大抵1曲はパワーバラードが収録されています。
そのカウンターとして登場したのがグランジやオルタナティブロックなのですが、2020年代を過ぎた今もパワーバラードの魅力は決して消えることはありません。
人々の心を揺さぶるエモーショナルなメロディは、いつまでも愛され続けることでしょう。