世界のタケミツと称された現代音楽家、武満徹の人気曲ランキング
終戦後に独学で音楽を始め、1950年に前衛作曲家としてデビューを果たした現代音楽家、武満徹さん。
1960年代には数々の映画音楽を手がけ、そのすべてが高い評価を得るなど、日本の音楽界に大きな影響を与えました。
また、和楽器を取り入れた楽曲『ノヴェンバー・ステップス』がアメリカやカナダを中心に海外で話題を集めたことにより、世界的な作曲家として認知されています。
今回は、そんな武満徹さんの人気曲ランキングをご紹介しますので、その前衛的な音楽を楽しんでみてくださいね。
世界のタケミツと称された現代音楽家、武満徹の人気曲ランキング(6〜10)
こどものためのピアノ小品 第1曲「微風」武満徹6位

『こどものためのピアノ小品 第1曲「微風」』。
戦後の激動の時代を生き抜き、東洋と西洋の音楽を融合させた斬新な作風で世界的に評価された現代音楽の巨匠、武満徹さんが手がけた子供向けのピアノ作品集のなかの1曲です。
タイトルにもなっている「微風」のように、穏やかで心地よい音の響きが印象的な本作からは、柔らかな曲調のなかにも武満さん特有の美的センスが感じられます。
音楽を通して自然や世界の美しさに気付くことができる1曲であり、音楽初心者から経験者まで、ピアノを愛するすべての方にオススメしたい作品です。
ピアノ・ディスタンス武満徹7位

日本を代表する現代音楽の作曲家、武満徹さん。
西洋と東洋の哲学を融合させ、音と沈黙を巧みに取り入れた彼の音楽は、静寂や「間」の美しさを追求しています。
『ピアノ・ディスタンス』は、武満さんの代表的なピアノ作品の一つ。
調性や規則的なリズムを排除し、独自の時間と空間の構造を持つ本作は、聴き手に非常に独特の聴覚体験を提供します。
武満さんいわく、音楽は物事を名指すだけでなく、聴き手の内面に響くべきもの。
現代音楽に興味のある方、武満ワールドの神髄に触れたい方は、ぜひ一度聴いてみてください!
フォリオス武満徹8位

日本の古い5音階音楽と、西洋の現代音楽の独特の色彩を併せ持った作曲家・武満徹は、ギター音楽にも素晴らしい作品を残します。
フォリオスという曲は3部からなり、どれも対照的な構造を持っています。
音や構造の斬新さは、現代音楽を知らない人には衝撃でしょう。
フォー・アウェイ武満徹9位

武満徹は、20世紀を代表する日本人作曲家のひとり。
伝統と革新が融合した独自の世界観を確立し、国際的にも高い評価を得ています。
彼のピアノ曲『フォー・アウェイ』は、1973年に作曲されためい想的な性格の小品。
バリ島の風景や、ガムラン音楽から着想を得たこの曲は、静ひつな響きのなかに深い余韻を宿しており、聴く者の心を洗い、遠くへと誘ってくれます。
一音一音を丁寧に紡ぎながら、澄みきった静寂の世界を表現できるよう、心を込めて演奏したいですね。
現代音楽に興味のある方はもちろん、日本が誇る作曲家の作品に触れてみたい方にもオススメです。
リタニ -マイケル・ヴァイナーの追憶に-武満徹10位

日本を代表する作曲家、武満徹さん。
彼の作品は、日本の伝統楽器と西洋楽器を融合させた独自の音楽性で知られています。
『リタニ -マイケル・ヴァイナーの追憶に-』は、武満さんの親友であったマイケル・ヴァイナーへの追悼の意を込めて書かれたピアノ曲。
失われた楽譜を記憶をたどって再構築し、新たな命を吹き込んだ渾身の1曲です。
静ひつでありながら、温かみのある和音が印象的。
武満さんの音楽に触れたことのある方はもちろん、現代音楽に興味のある方にもオススメの作品です。