世界のタケミツと称された現代音楽家、武満徹の人気曲ランキング
日本の伝統楽器と西洋音楽を融合させ、独自の音世界を築いた現代音楽家、武満徹さん。
琵琶と尺八を用いた『ノヴェンバー・ステップス』で世界的な評価を受け、ピアノ曲から映画音楽まで、その繊細な余韻と大胆な表現力は国境を越えて多くの人々の心を揺さぶりました。
「タケミツ」の愛称で親しまれた巨匠の珠玉の楽曲を、皆様の心に響いた思い出とともにご紹介します。
世界のタケミツと称された現代音楽家、武満徹の人気曲ランキング(1〜20)
ピアノ・ディスタンス武満徹6位

日本を代表する現代音楽の作曲家、武満徹さん。
西洋と東洋の哲学を融合させ、音と沈黙を巧みに取り入れた彼の音楽は、静寂や「間」の美しさを追求しています。
『ピアノ・ディスタンス』は、武満さんの代表的なピアノ作品の一つ。
調性や規則的なリズムを排除し、独自の時間と空間の構造を持つ本作は、聴き手に非常に独特の聴覚体験を提供します。
武満さんいわく、音楽は物事を名指すだけでなく、聴き手の内面に響くべきもの。
現代音楽に興味のある方、武満ワールドの神髄に触れたい方は、ぜひ一度聴いてみてください!
フォリオス武満徹7位

日本の古い5音階音楽と、西洋の現代音楽の独特の色彩を併せ持った作曲家・武満徹は、ギター音楽にも素晴らしい作品を残します。
フォリオスという曲は3部からなり、どれも対照的な構造を持っています。
音や構造の斬新さは、現代音楽を知らない人には衝撃でしょう。
フォー・アウェイ武満徹8位

武満徹は、20世紀を代表する日本人作曲家のひとり。
伝統と革新が融合した独自の世界観を確立し、国際的にも高い評価を得ています。
彼のピアノ曲『フォー・アウェイ』は、1973年に作曲されためい想的な性格の小品。
バリ島の風景や、ガムラン音楽から着想を得たこの曲は、静ひつな響きのなかに深い余韻を宿しており、聴く者の心を洗い、遠くへと誘ってくれます。
一音一音を丁寧に紡ぎながら、澄みきった静寂の世界を表現できるよう、心を込めて演奏したいですね。
現代音楽に興味のある方はもちろん、日本が誇る作曲家の作品に触れてみたい方にもオススメです。
リタニ -マイケル・ヴァイナーの追憶に-武満徹9位

日本を代表する作曲家、武満徹さん。
彼の作品は、日本の伝統楽器と西洋楽器を融合させた独自の音楽性で知られています。
『リタニ -マイケル・ヴァイナーの追憶に-』は、武満さんの親友であったマイケル・ヴァイナーへの追悼の意を込めて書かれたピアノ曲。
失われた楽譜を記憶をたどって再構築し、新たな命を吹き込んだ渾身の1曲です。
静ひつでありながら、温かみのある和音が印象的。
武満さんの音楽に触れたことのある方はもちろん、現代音楽に興味のある方にもオススメの作品です。
ロマンス武満徹10位

日本の現代音楽の巨匠、武満徹さんが遺したピアノ曲『ロマンス』。
彼が作曲家として正式にデビューする2年前の1948年に作曲され、師であった清瀬保二さんにささげられたエチュード作品です。
後期の作品には見られない日本らしい民族的な雰囲気が魅力的なこの曲は、武満さんの死後イギリスのピアニスト作曲家ポール・クロスリーによる改訂版が出版されるなど、世界でも高い評価を受けています。
晩年の作品と弾き比べながら、作曲法の変化を楽しむのもオススメです。