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国内外で多数の受賞歴を誇る作曲家!三善晃の人気曲ランキング

国内外で多数の受賞歴を誇る作曲家!三善晃の人気曲ランキング
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国内外で多数の受賞歴を誇る作曲家!三善晃の人気曲ランキング

東京芸術大学の講師や桐朋学園の大学長など、その輝かしい経歴でも知られている作曲家、三善晃さん。

近代フランス音楽の影響を感じさせる音楽性をベースに、声楽曲、器楽曲、管弦楽曲、電子音楽、現代邦楽といった多種多様な音楽を世に送り出しました。

また、国際審査員として1995年にエリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門の審査員を務めるなど、晩年まで音楽の発展に力を尽くしたことでも知られています。

今回は、そんな三善晃さんの人気曲ランキングをご紹介します。

国内外で多数の受賞歴を誇る作曲家!三善晃の人気曲ランキング(1〜10)

波のアラベスク三善晃1

三善晃:波のアラベスク / 矢田 隼也(第43回入賞者記念コンサート A1級[金賞]) Miyoshi Akira – Arabesque of Waves
波のアラベスク三善晃

きらめく水面を思わせる優雅な旋律が魅力的な、日本人作曲家三善晃の作品です。

1987年に公開されたピアノ小品集『海の日記帳』に収録されているこの楽曲は、アラビア風の装飾模様を意味するタイトルの通り、繊細な音の動きが絶え間なく続いていく情景が目に浮かびます。

嬰ト短調とロ長調が巧みに行き来する響きは、明るさの中にふと影が差すような、少々大人びた切なさを描き出します。

ピティナのコンペティション課題曲にもなる本作は、抑制の効いたペダルワークと豊かな表現力が求められる、まさに聴き映えすること間違いなしの一曲!

憧れの曲を感情が豊かに弾きこなしたい、そんな小学生や中学生のお子さんにこそ挑戦してほしい作品です。

ピアノ協奏曲三善晃2

三善晃:ピアノ協奏曲(中村紘子独奏)
ピアノ協奏曲三善晃

1933年生まれの三善晃さんは、現代日本音楽界に多大な影響を与えた作曲家。

東京大学仏文科在学中にパリ音楽院に留学するという異例の経歴を持ち、フランス近代音楽の影響を強く受けました。

『ピアノ協奏曲』は、そんな彼の代表作ともいえる珠玉の1曲。

和声や旋律に日本的な要素を取り入れつつ、クラシック音楽の枠組みに現代音楽の技法を融合させた、三善ワールド全開の作品です。

ピアノとオーケストラの絡み合いから生まれる深い情感と、静寂から緊張感をはらみながら盛り上がりを見せる展開は圧巻。

モダンでありながらどこか懐かしさも感じさせる、まさに現代日本音楽の真骨頂ともいえるでしょう。

クラシック音楽ファンのみならず、日本の現代音楽に興味がある方にもぜひ聴いていただきたい1曲です。

童声合唱とオーケストラのための《響紋》三善晃3

Miyoshi: Kyô-mon for Childrenʼs Chorus and Orchestra(1984) / Kazuki YAMADA / TMSO
童声合唱とオーケストラのための《響紋》三善晃

反戦をテーマにした楽曲です。

児童合唱とオーケストラが一体となり、わらべ歌「かごめかごめ」を題材に、戦争の記憶を呼び起こす意図が込められています。

1984年に初演され、尾高賞を受賞するなど高い評価を得ました。

豊かなオーケストラ編成と多彩な打楽器を駆使し、音響の立体感や独自の音楽語法を表現しています。

子どもたちの無垢な声と複雑なオーケストレーションが対照的に使われ、聴く人に「生と死」「純粋さと恐怖」というテーマを感覚的に体験させる作品です。

クラシック音楽に興味のある方はもちろん、日本の現代音楽に触れてみたい方にもおすすめですね。

2台ピアノのための組曲「唱歌の四季」第1曲「朧月夜」三善晃4

三善 晃: 唱歌の四季(編曲) 1. 朧月夜 pf.ピアノデュオFF(中村美雪,嶋田郁子):PianoduoFF(NakamuraMiyuki,ShimadaFumiko)
2台ピアノのための組曲「唱歌の四季」第1曲「朧月夜」三善晃

現代日本を代表する作曲家の1人である三善晃さん。

彼が作曲した2台ピアノのための組曲『唱歌の四季』は、日本の伝統的な唱歌を四季ごとに描いた壮大なピアノ作品です。

元来合唱と2台ピアノのために書かれた本作は、三善独自のハーモニーとアレンジによって、原曲の美しさとはまた異なる深い表現力を獲得しています。

童謡から生まれた作品でありながら、クラシカルな洗練さと斬新さを兼ね備えた、唯一無二の世界……。

懐かしくも新鮮な感覚で日本の四季を味わえる、夢のような1曲です。

日本人なら誰もが知っているメロディの数々を、改めてピアノで味わってみたい方にオススメしたい作品です!

アン・ヴェール三善晃5

第9回三善晃ピアノコンクール入賞者記念演奏会/若菜里香
アン・ヴェール三善晃

現代日本を代表する作曲家の1人、三善晃さん。

彼はパリ音楽院に留学し研さんを積み、日本に帰国後は合唱曲をはじめ、器楽曲、管弦楽曲、電子音楽などの多岐にわたるジャンルで作品を発表。

なかでもピアノ曲『アン・ヴェール』は、三善さんが「見えないもの」や「人と自然の関係」をテーマに据え、その独自の世界観を見事に表現した曲として知られています。

繊細さと激しさを兼ね備えたこの曲は、ピアニストの卓越したテクニックを要する難曲ですが、三善さんの思想や美学に触れることのできる意欲作。

現代音楽になじみのある上級者の方にぜひオススメしたい1曲です。

ソナタ形式による練習曲三善晃6

Akira Miyoshi: Etude en forme Sonate I 三善晃:ソナタ形式による練習曲 I
ソナタ形式による練習曲三善晃

現代日本を代表する作曲家の1人、三善晃さん。

東京大学文学部仏文科出身という異色の経歴を持ち、パリ音楽院で研さんを積んだ彼は、西洋音楽と日本の伝統音楽の融合を図った独自の音楽スタイルを確立。

『ソナタ形式による練習曲』は、そんな三善さんがピアノのために書き下ろした練習曲です。

1967年に発表されたこの作品は、古典的なソナタ形式を用いつつも、彼独特の緻密な動機の展開と豊かな音色が織り成す魅力にあふれています。

深い音楽的素養に裏打ちされた、この練習曲への取り組みは、まさに現代の名曲と向き合う喜びを感じさせてくれることでしょう。

ピアノを学ぶすべての方に、ぜひ弾いていただきたい作品です。

ピアノのためのプレリュード「シェーヌ」三善晃7

三善 晃:ピアノのためのプレリュード「シェーヌ」
ピアノのためのプレリュード「シェーヌ」三善晃

音楽教育に対しても精力的に取り組む三善晃さん。

『ピアノのためのプレリュード「シェーヌ」』は、24の小曲を鎖のようにつなげて連作曲に仕立て上げた意欲作です。

メシアンの影響を感じさせる色彩豊かな和声や複雑なリズム、そして通奏低音を思わせるオスティナートなど、特徴的な音楽表現が全曲に凝縮されています。

演奏する側の感性や創意工夫が大いに問われる作品ですが、演奏を通して現代音楽の真髄に触れるとともに、自身の音楽性を高められるはず。

現代音楽に興味がある中級〜上級の方にオススメの作品といえるでしょう

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