伊福部昭の人気曲ランキング【2025】
伊福部昭さんの名前を聞いて、多くの人が思い浮かべるのは『ゴジラ』の力強いテーマ音楽でしょう。
しかし、その音楽世界は遥かに広大です。
北海道で培われた感性と、アイヌ文化への深い理解から生まれた管弦楽作品は、日本の伝統と西洋オーケストラを見事に融合させました。
独学で音楽を極めた稀有な才能は、クラシックと映画音楽の両分野で輝かしい功績を残し、今なお私たちの心を揺さぶり続けています。
もくじ
伊福部昭の人気曲ランキング【2025】
ゴジラのテーマ伊福部昭1位

こだわり酒場のタコハイとゴジラのキャンペーンから、詳細が解禁される日時だけを伝えるCMです。
ゴジラの声が鳴り響く中で、タコハイが揺れている様子だけを描いた内容で、何が始まるのかという期待感を高めていますね。
そんな何かが起こるかもしれなという期待や不安をしっかりとあおっているのが、『ゴジラのテーマ』です。
力強く一歩を踏みしめるようなパワフルなサウンドで、その音の広がりからも巨大なものの出現を表現していますよね。
SF交響ファンタジー第1番伊福部昭2位

北海道出身の伊福部昭さんは、クラシック音楽と映画音楽の分野で活躍した日本を代表する作曲家です。
伊福部さんの作品は、日本の民族音楽と西洋オーケストラを融合させた独特のスタイルが特徴的です。
本作は、伊福部さんがてがけた東宝特撮映画の音楽を再構成したコンサート用の管弦楽作品で、「ゴジラ」などの映画音楽が凝縮されています。
力強いリズムと印象的な旋律、独特の奏法が織り交ぜられ、怪獣映画の世界観を見事に表現しています。
特撮映画ファンはもちろん、クラシック音楽愛好家にもおすすめの一曲です。
ゴジラ・タイトル/「ゴジラ」/終曲その1伊福部昭3位

ゴジラ映画初公開の1954年から、現代の最新作に至るまで、一貫してゴジラの楽曲として使われている、伊福部昭氏による名曲ですね。
日本人ならどなたでも、一度はこのメロディを耳にされたことがあるのではないでしょうか。
変拍子を巧みに使ったアレンジがゴジラの不気味さを協調しながらも、リズムが変拍子であることに違和感を感じさせない作曲、アレンジがされているところは「さすが!!」と言わざるを得ません。
おそらくですが、後のプログレッシブロックと言われるジャンルのミュージシャンたちにも大きな影響を与えた楽曲の一つだと思います。
筆者も実はその1人だったりするんですけどね!
シンフォニア・タプカーラ伊福部昭4位

伊福部昭さんは、日本の東宝が1954年に公開した特撮怪獣映画『ゴジラ』のテーマをてがけた作曲家であり、クラシックに詳しくない人でも知っているまさに日本を代表する作曲家です。
少年期に交流したアイヌへの共感とノスタルジーが動機となって作曲されました。
3楽章構成で重厚な響きから始まり、「タプカーラ」とはアイヌ語において「立って踊る」ということもあり、全体的に民俗的なメロディとともに厚い響きで踊るような躍動感がある楽曲となっています。
伊福部昭ファンにとっても人気の楽曲の一つです。
シンフォニア・タプカーラ 第3楽章 Vivace伊福部昭5位

日本の音楽界に重要な足跡を残した伊福部昭さんの力強い管弦楽作品です。
アイヌ文化からインスピレーションを得た本作は、1954年に作曲され、1955年1月にインディアナポリス交響楽団によって初演されました。
躍動感があふれるリズムと大胆な打楽器の使用が特徴的で、アイヌの踊りや祭りの情景を想起させます。
オーケストラ全体が生き生きと奏でる音楽は、まるで映画の戦闘シーンのような迫力があります。
クラシック音楽に新しい息吹を求める方や、日本の伝統と西洋音楽の融合に興味がある方におすすめです。
ピアノ組曲 第2曲 七夕伊福部昭6位

日本が世界に誇る大作曲家であり、クラシックの分野から日本の映画史を彩る名作の数々、そして有名な『ゴジラ』シリーズなどの映画音楽等々、その功績を短い文章で語ることは到底不可能な偉人、伊福部昭さん。
本稿で取り上げている『七夕』は、伊福部さんが19歳という若さで作曲したピアノ独奏曲『ピアノ組曲』の1曲です。
どこか童謡を思わせるような、日本古来の風景を想起させるメインの旋律が形を変えて繰り返される作品で、聴いていると不思議とノスタルジックな気持ちにさせられますね。
伊福部さんに対して重厚な映画音楽のイメージしかない方であれば、こういった楽曲が存在していたこと自体に驚かれるかもしれません。
透き通るような美しさ、涼やかさを持ったこちらの『七夕』を聴いて、日本の夏を大いに楽しみましょう!