伊福部昭の人気曲ランキング【2025】
日本の民族性を追求した管弦楽作品から映画音楽まで、幅広い分野において活躍した作曲家、伊福部昭さん。
映画『ゴジラ』において多くのシリーズ作品で音楽を担当していたことから、世代を問わず多くの方がその音楽を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
また、作曲活動と並行して東京音楽大学の学長を務めるなど、音楽教育者としても知られています。
今回は、そんな伊福部昭さんの人気曲ランキングをご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
伊福部昭の人気曲ランキング【2025】(1〜10)
ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲伊福部昭8位

日本を代表する作曲家、伊福部昭さんが1948年に完成させた意欲作です。
本作は、伊福部さんが戦前の札幌時代から構想を練り、幾度もの改訂を重ねて1971年に現行版が完成しました。
ジプシーヴァイオリンに近い書法で、アジア的感性を持って作曲されており、日本の民族性と西洋音楽の融合を巧みに表現しています。
2楽章構成で、旋律的な第1楽章と律動的な第2楽章が、ヴァイオリンの技巧的な表現と相まって、聴く者を魅了します。
民族音楽に興味がある方や、日本のクラシック音楽の魅力を探求したい方におすすめの一曲です。
二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ伊福部昭9位

『二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ』は、日本を代表する作曲家の1人であり、日本の民族主義的な音楽を追求した伊福部昭さんの作品です。
叙情あふれる筝のメロディーとオーケストラの絡み合いがとても美しい印象。
兵士の序楽 (1944)伊福部昭10位

伊福部昭さんが1944年、30歳の時に手がけられたこの楽曲は、力強いファンファーレで幕を開ける勇壮な行進曲です。
軍の要請という背景がありながらも、伊福部さんならではの東洋的な旋律とダイナミックなオーケストラの響きは、聴く者の心を奮い立たせることでしょう。
長らく「幻の作品」とも呼ばれていましたが、1995年にアルバム『伊福部昭の芸術3 舞』に収録されたことで、その全貌が広く知られるようになりました。
本作は日本の音楽史に関心のある方や、後の映画音楽に繋がる伊福部サウンドの原点に触れたい方におすすめですよ!
困難な時代に生まれた力強さに、きっと心を打たれるはずです。
伊福部昭の人気曲ランキング【2025】(11〜20)
怪獣大戦争マーチ伊福部昭11位

伊福部昭さんの手がけた『怪獣大戦争マーチ』は、ゴジラシリーズの中でも特別な魅力を放つ曲です。
映画『怪獣大戦争』において、観客を引き込む舞台を彩る楽曲として、伊福部さんの作品は高く評価されています。
民族音楽のエッセンスと力強いオーケストラの融合は、日本映画音楽における重要な足跡を残しました。
『怪獣大戦争マーチ』は、自衛隊の式典でも演奏されるほどの社会的な影響を誇り、幅広い層に支持され続けている歴史に残る名曲です。
日本狂詩曲伊福部昭12位

クラシック音楽にあまり詳しくないという方であれば、伊福部昭さんの名前は主に映画音楽で目にしているのではないでしょうか。
誰もが一度は耳にしたことのある『ゴジラ』の超有名なテーマ曲を始めとして、数え切れないほどの邦画の劇伴を手掛けた伊福部さんは、映画史においても欠かすことのできない存在ですよね。
とはいえ本稿の趣旨は「クラシック音楽の名曲」ですから、今回はほとんど独学で作曲を勉強したという伊福部さんによる管弦楽曲の名曲『日本狂詩曲』を紹介します。
1935年に書かれたこちらの作品は、伊福部さんによっても初めての管弦楽曲であり、ロシア出身の作曲家であるアレキサンドル・チェレプニンさんが主宰する賞で見事1位に輝き、世界デビューを果たすきっかけとなった記念すべき楽曲でもあるのですね。
当時21歳だった伊福部さんは、北海道庁の森林官として勤務しながら作曲したというのですから驚きです。
打楽器を全面に押し出したアンサンブルが放つ国や文化をこえた祝祭のような力強さと、日本的哀愁を帯びた旋律を聴いていると、何とも言えない郷愁にかられてしまいますね。