世界のタケミツと称された現代音楽家、武満徹の人気曲ランキング
終戦後に独学で音楽を始め、1950年に前衛作曲家としてデビューを果たした現代音楽家、武満徹さん。
1960年代には数々の映画音楽を手がけ、そのすべてが高い評価を得るなど、日本の音楽界に大きな影響を与えました。
また、和楽器を取り入れた楽曲『ノヴェンバー・ステップス』がアメリカやカナダを中心に海外で話題を集めたことにより、世界的な作曲家として認知されています。
今回は、そんな武満徹さんの人気曲ランキングをご紹介しますので、その前衛的な音楽を楽しんでみてくださいね。
世界のタケミツと称された現代音楽家、武満徹の人気曲ランキング(11〜20)
こどものためのピアノ小品 第1曲「微風」武満徹15位

『こどものためのピアノ小品 第1曲「微風」』。
戦後の激動の時代を生き抜き、東洋と西洋の音楽を融合させた斬新な作風で世界的に評価された現代音楽の巨匠、武満徹さんが手がけた子供向けのピアノ作品集のなかの1曲です。
タイトルにもなっている「微風」のように、穏やかで心地よい音の響きが印象的な本作からは、柔らかな曲調のなかにも武満さん特有の美的センスが感じられます。
音楽を通して自然や世界の美しさに気付くことができる1曲であり、音楽初心者から経験者まで、ピアノを愛するすべての方にオススメしたい作品です。
フォリオス武満徹16位

日本の古い5音階音楽と、西洋の現代音楽の独特の色彩を併せ持った作曲家・武満徹は、ギター音楽にも素晴らしい作品を残します。
フォリオスという曲は3部からなり、どれも対照的な構造を持っています。
音や構造の斬新さは、現代音楽を知らない人には衝撃でしょう。
リタニ -マイケル・ヴァイナーの追憶に-武満徹17位

日本を代表する作曲家、武満徹さん。
彼の作品は、日本の伝統楽器と西洋楽器を融合させた独自の音楽性で知られています。
『リタニ -マイケル・ヴァイナーの追憶に-』は、武満さんの親友であったマイケル・ヴァイナーへの追悼の意を込めて書かれたピアノ曲。
失われた楽譜を記憶をたどって再構築し、新たな命を吹き込んだ渾身の1曲です。
静ひつでありながら、温かみのある和音が印象的。
武満さんの音楽に触れたことのある方はもちろん、現代音楽に興味のある方にもオススメの作品です。
ロマンス武満徹18位

日本の現代音楽の巨匠、武満徹さんが遺したピアノ曲『ロマンス』。
彼が作曲家として正式にデビューする2年前の1948年に作曲され、師であった清瀬保二さんにささげられたエチュード作品です。
後期の作品には見られない日本らしい民族的な雰囲気が魅力的なこの曲は、武満さんの死後イギリスのピアニスト作曲家ポール・クロスリーによる改訂版が出版されるなど、世界でも高い評価を受けています。
晩年の作品と弾き比べながら、作曲法の変化を楽しむのもオススメです。
夢の引用 -Say sea, take me!-武満徹19位

静かな夜の空を思わせる穏やかで繊細なメロディが印象的な、武満徹さんの『夢の引用 -Say sea, take me!-』。
「ジャパン・フェスティバル 1991」委嘱作品として制作された、2台のピアノとオーケストラのための幻想的な作品です。
アメリカの詩人エミリー・ディキンスンの詩からの引用を含む副題からも、武満が想像した「夢」の世界が表現されています。
12の断片的なエピソードから成る曲は、記憶のなかに現れては消える音楽のよう。
武満らしい独特の音響と美意識を堪能できる、神秘的で美しい作品といえるでしょう。
現代音楽に興味のある方はもちろん、ピアノの音色が好きな方にもオススメです!
源義経武満徹20位

武満徹さん作曲の『源義経』テーマソングです。
『源義経』は、1966年1月2日から12月25日まで放送された4作目の大河ドラマ。
このとき主役義経は尾上菊之助さんが演じました。
そして39年後に大河ドラマ『義経』で主役を演じたのは滝沢秀明さんで、お二方とも最年少での主演の記録を更新しています。
世界のタケミツと称された現代音楽家、武満徹の人気曲ランキング(21〜30)
遮られない休息武満徹21位

日本を代表する現代音楽家、武満徹さん。
彼は戦争という苦難の時代を生き抜き、独自の音楽性を追求し続けました。
武満が遺した珠玉のピアノ曲のなかでも、『遮られない休息』は静寂と余韻を生かした表現が印象的。
3つの楽章からなるこの作品には、武満ならではの美意識と哲学が込められています。
静けさのなかに潜む深い感情を描き出すその音色は、聴く者の心を揺さぶります。
現代音楽に興味がある方はもちろん、日本の伝統美を感じたい方にもぜひオススメしたい作品です。





