世界のタケミツと称された現代音楽家、武満徹の人気曲ランキング
終戦後に独学で音楽を始め、1950年に前衛作曲家としてデビューを果たした現代音楽家、武満徹さん。
1960年代には数々の映画音楽を手がけ、そのすべてが高い評価を得るなど、日本の音楽界に大きな影響を与えました。
また、和楽器を取り入れた楽曲『ノヴェンバー・ステップス』がアメリカやカナダを中心に海外で話題を集めたことにより、世界的な作曲家として認知されています。
今回は、そんな武満徹さんの人気曲ランキングをご紹介しますので、その前衛的な音楽を楽しんでみてくださいね。
世界のタケミツと称された現代音楽家、武満徹の人気曲ランキング(11〜20)
弦楽のためのレクイエム武満徹15位

武満徹の出世作として知られる「管弦のためのレクイエム」は、通常のレクイエムとはちがい三部作の形式をとっています。
「音の構築ではなく、余分を削って確かなひとつの音にたどり着きたい」と自身が語ったように、慎重に重ねられた倍音には厳しさすら感じます。
20世紀を代表する大作曲家ストラヴィンスキーを驚かせたという名曲です。
源義経武満徹16位

武満徹さん作曲の「源義経」テーマソングです。
「源義経」は、1966年1月2日から12月25日まで放送された4作目の大河ドラマです。
このとき主役「義経」は尾上菊之助さんが演じました。
そして39年後に大河ドラマ「義経」で主役を演じたのは滝沢秀明さんで、お二方とも最年少での主演の記録を更新しています。
遮られない休息武満徹17位

日本を代表する現代音楽家、武満徹さん。
彼は戦争という苦難の時代を生き抜き、独自の音楽性を追求し続けました。
武満が遺した珠玉のピアノ曲のなかでも、『遮られない休息』は静寂と余韻を生かした表現が印象的。
3つの楽章からなるこの作品には、武満ならではの美意識と哲学が込められています。
静けさのなかに潜む深い感情を描き出すその音色は、聴く者の心を揺さぶります。
現代音楽に興味がある方はもちろん、日本の伝統美を感じたい方にもぜひオススメしたい作品です。
閉じた眼 2武満徹18位

日本を代表する現代音楽家、武満徹さんの代表作『閉じた眼 2』。
19世紀フランスの画家オディロン・ルドンの絵画に触発され生まれた、武満さんが世界的名声を確立していた晩年のピアノ曲です。
協和音と不協和音の絶妙な使い分けに、そこに浮遊する甘美なモチーフ。
静かに始まり、断片的な中音域の歌が次第にクライマックスを形成し、最後は再び冒頭の鐘の響きへ。
3種類のペダルを駆使し、繊細なタッチで響きを操ることが求められる難曲ですが、武満さんの深い洞察が反映された幽玄な世界を味わえます。
現代音楽になじみのあるピアニストにオススメの名曲です。
閉じた眼 -瀧口修造の追憶に-武満徹19位

日本の作曲家・武満徹さんの生涯は、戦争の影に翻ろうされながらも、東洋と西洋の音楽を融合させた独自の世界を切り開いていった軌跡といえるでしょう。
彼のピアノ曲『閉じた眼』は、詩人・瀧口修造への追悼の思いを込めて書かれた静ひつでめい想的な作品。
繊細なタッチと和音の響きが生み出す幻想的な音色は、まるで絵画のようです。
武満さんの音楽を通して内省の時を過ごしたい方にぜひオススメしたい、珠玉の1曲です。
雨の樹 素描II -オリヴィエ・メシアンの追憶に-武満徹20位

日本の現代音楽の代表的作曲家である武満徹は、ピアノ曲にも素晴らしい作品を残し、今もコンサートで彼の曲は頻繁に取りあげられます。
彼は新しい調性をフランスの作曲家メシアンからも吸収したと言っていますが、そのメシアンに捧げられた曲がこれです。
世界のタケミツと称された現代音楽家、武満徹の人気曲ランキング(21〜30)
雨の樹 素描Ⅱ -オリヴィエ・メシアンの追憶に-武満徹21位

世界的に活躍した作曲家、武満徹さんは、日本の伝統と西洋音楽の融合を図り、独自の音楽性を確立しました。
ピアノ曲『雨の樹 素描II -オリヴィエ・メシアンの追憶に-』は、静寂でめい想的な雰囲気が特徴。
余韻を大切にする作曲技法によって、自然への敬愛の念が込められた深遠な世界が表現されています。
若い頃から影響を受けたフランスの作曲家、オリヴィエ・メシアンへのオマージュであり、精密なテンポと強弱の表現が求められる難曲ですが、演奏に挑戦することで現代音楽の新境地を感じられるでしょう。