レコーディングエンジニアとしっかりコミュニケーションして良い音源を作る
「レコーディングエンジニアの人とのやり取りに自信がない・緊張する」
というお悩みの方へ、今回はレコーディングエンジニアとしっかりコミュニケーションするポイントを紹介します。
もくじ
- コミュニケーションでサウンドが変わる!?
- 音楽業界というのはとても狭い世界
- 最強のコミュニケーションは、顔を合わせて直接話すこと
- 初対面のエンジニアと短い時間で、上手にコミュニケーションを取るにはどうしたらいいのか
- まずはしっかり挨拶する
- エンジニアの名前を聞く・忘れない
- プロジェクトの目的・納期を共有する
- レコーディングの過去の例を聞いてみる
- 進行表・譜面・スコアの準備
- 録音し直すときは遠慮なく注文する
- あえて曖昧な表現で注文する
- トークバックで会話するときはしっかり話す
- ミックスダウン段階時はしっかり聴く・注文をしっかりする
- 誰の要求なのかを伝える
- 分からない時は「お任せします」「教えてください」と素直になる
- 出来上がり時は感動を分かち合う・ありがとうを伝える
- 最後に
コミュニケーションでサウンドが変わる!?
レコーディングは、エンジニアと音源作品の完成形をイメージし、ベストテイクの録音し、編集して良い音源を作っていく作業時間です。
演奏者の技術や感性、レコーディングエンジニアの技術共に活かし気持よく作業が出来るようにするために、その場をコントロールしたり、流れを作ったりのコミュニケーションの存在は欠かせません。
コミュニケーションのクオリティによってサウンドも変化すると言っても過言ではありません。
音楽業界というのはとても狭い世界
知り合いバンドも「同じレコーディングエンジニアだった」や、メジャーのバンドが「インディーズの頃からお世話になってるエンジニアにレコーディングをお願いする」ということもよくある話です。
一度限りでのお付き合いでないこともありますので、今後の音楽活動のためにも信頼関係を築いていきたいものです。
最強のコミュニケーションは、顔を合わせて直接話すこと
当日までメールや電話で打ち合わせをお考えの方も多いと思いますが、可能な限り直接顔を合わせて話すことをオススメします。
人との関係は信頼関係の上に成り立つものです。
演奏者とレコーディングエンジニアは、長時間ずっと一緒に作業をするパートナーだと考えてください。
あなたの作ったオリジナルの曲を最高の作品に仕上げるために、レコーディングエンジニアとのやり取りは欠かせません。
初対面のエンジニアと短い時間で、上手にコミュニケーションを取るにはどうしたらいいのか
まずはしっかり挨拶する
スタジオに到着したら顔を見合わせて、しっかり挨拶しましょう。
バンドメンバーのパートや、名前はもちろんですが、場合によったら年齢や何処から来たかなども紹介できるとベストです。
名刺交換などもレコーディング開始前に完了させましょう。
エンジニアの名前を聞く・忘れない
レコーディング中には何度も会話する場面があります。
挨拶の際、名前を聞いて覚えておくようにしましょう。
プロジェクトの目的・納期を共有する
レコーディング前に、今回のレコーディングがどういった内容なのかを伝えましょう。
目的を共有することで、作業が円滑に進みます。
納期がある場合は、それを逆算して作業に挑むことができます。
レコーディングの過去の例を聞いてみる
過去に自分達と同じような形態でのレコーディング方法があったかを確認します。
これを確認することで、先を読みながら作業に打ち込めることができます。
進行表・譜面・スコアの準備
音源なしで音を口で伝えるのは不可能なので、曲の情報を分かりやすく譜面に書ければベストです。
特に、進行や拍子などの情報がレコーディングエンジニアは必要となることが多いです。
録音し直すときは遠慮なく注文する
レコーディング中は、失敗して当たり前です。
何度も録り直す中で、改善していくためにも、遠慮なくテイクを重ねていくようにしましょう。
あえて曖昧な表現で注文する
例えば「この音の何ヘルツの…」など具体的な注文してそれ通りに作業したからといって、結果目指してたサウンドに近づくとは限りません。
レコーディングエンジニアには経験があります。
「もう少し低音がほしい」などあえて曖昧な表現をすることで、エンジニアのその力量が発揮されます。
トークバックで会話するときはしっかり話す
レコーディングのコントロールルームと録音ブースで会話する機会が多いと思います。
ブース越しで会話するときは、しっかりはっきり大きい声で話すようにしましょう。
ミックスダウン段階時はしっかり聴く・注文をしっかりする
最終行程のマスタリング時に、パート事のバランスや編集などはできません。
もし変更したい場合は、ミックスダウンの行程に戻るので、またその分時間を費やすことになります。
ミックスダウンされた音源をしっかり聴き、その時に要望を伝えるようにしましょう。
誰の要求なのかを伝える
プロデューサー、アーティストのマネージャー、その他クライアント、レコーディングには様々な人が関わってる作品もあります。
演奏者以外の要求を伝える場合は、誰の要求なのかをしっかり伝えるようにしましょう。
目的と結果がズレないように作業を進めるためです。
分からない時は「お任せします」「教えてください」と素直になる
分からない時は、知ったかぶりになる必要はありませんし、恥ずかしがることもありません。
音を扱う経験がたくさんあるエンジニアにとっては腕の見せ所です。
出来上がり時は感動を分かち合う・ありがとうを伝える
長い時間かけて音源作品が出来上がった感動は、エンジニアも一緒です。
お互いありがとうを伝えましょう。
近年では、FacebookやTwitterなどをやってる方も多いと思います。
お互いのSNS先を交換したりすることで、今後への信頼や繫がりを持てればベストです。
最後に
レコーディングは、良い音源を作成するための機会で長時間に渡ります。
その中でお互い良いサウンドが作れれば、良い仕事・良い関係になって欠かせない存在になってくるのではないでしょうか。
そのためにも、埋もれた才能を引き出して開花できるような環境を率先して目指していきましょう。
ライタープロフィール
スタジオラグ スタッフ
きんや
京都河原町三条に位置する、リハスタのスタッフです。
バンド練習に適したデッドな音響のリハーサルスタジオ。
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