1879年にイタリアのボローニャで生まれ、作曲家、音楽学者、指揮者、バイオリニストとして活躍したオットリーノ・レスピーギ。
16世紀から18世紀までの幅広い時代の音楽に興味を持っていた彼は、代表作『ローマ三部作』をはじめ、さまざまなジャンルの作品を遺しています。
本記事では、そんなレスピーギの多彩な作品のなかから、ピアノ曲やピアノで演奏される機会の多い作品をピックアップ!
作曲の背景や楽曲の特徴とともにご紹介していきます。
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【レスピーギのピアノ曲】近代イタリアの作曲家が手掛けた名曲を厳選
6つの小品 第3番「夜想曲」Ottorino Respighi

19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したイタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギ。
彼の初期作品の中でも屈指の人気を誇る『6つの小品』は、それぞれの曲が個性的な魅力を放っています。
第3曲の『夜想曲』は、静かに波打つアルペジオの伴奏の上に繊細で幻想的なメロディが重なる、美しくも情感豊かな1曲。
レスピーギの作曲技術と色彩感がさえる名品として、ピアノの演奏会でもたびたび取り上げられています。
穏やかでありながらも深い感情が込められたこの曲は、夜のひととき、ゆったりと音楽に浸りたい方にピッタリの1曲です。
6つの小品 第1番「甘美なワルツ」Ottorino Respighi

19世紀イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギの『6つの小品』は、繊細で優美なピアノ小品集です。
特に第1曲『甘美なワルツ』は、甘くメロディアスなワルツの旋律が印象的。
優雅な音楽は聴き手を夢見心地にさせます。
レスピーギはロマン派の影響を受けつつ、独自の美しい音楽世界を築きました。
管弦楽曲などの大作で知られる作曲家ですが、この小品集でも彼の才能が輝いています。
ピアノを学ぶ方にぜひ弾いていただきたい本作は、上級者だけでなく、中級者にもオススメできる作品です。
ピアノと管弦楽のためのトッカータ P.156Ottorino Respighi

20世紀初頭のイタリアを代表する作曲家オットリーノ・レスピーギ。
彼の『ピアノと管弦楽のためのトッカータ P.156』は、ネオクラシカルな作風を特徴とする後期の傑作の一つです。
バロック時代の様式を現代的な音楽語法で再現したこの作品は、ピアノと管弦楽によるダイナミックな掛け合いと美しいメロディで聴く者を魅了します。
重厚な序奏から始まり、叙情的な中間部を経て、華やかなフィナーレへと至る構成は、まさに圧巻の一言!
ピアノ協奏曲のような迫力と、綿密に計算された構造美をお楽しみください。
ミクソリディア旋法のピアノ協奏曲 P.145Ottorino Respighi

20世紀初頭のイタリアを代表する作曲家オットリーノ・レスピーギは、16〜18世紀の音楽に興味を持ち、さまざまなジャンルで作品を残しています。
『ミクソリディア旋法のピアノ協奏曲 P.145』は、1924年に作曲された3楽章の作品。
グレゴリオ聖歌や教会音楽からの影響を受けつつ、ピアノとオーケストラが交互に展開していくのが特徴です。
中世の音楽を現代に再解釈した、レスピーギならではの洗練された手法をお楽しみください。
ピアノソナタ ヘ短調 P.16Ottorino Respighi

19世紀から20世紀初頭のイタリアを代表する作曲家オットリーノ・レスピーギは、オペラ、バレエ、管弦楽、合唱曲など幅広いジャンルの作品を残しました。
レスピーギの『ピアノソナタ ヘ短調 P.16』は、彼の初期の作品のひとつで、3つの楽章から成る作品です。
ロマン派の影響を受けつつも、古典的な形式美を備えた本作は、情熱的な第1楽章とめい想的な第2楽章、軽やかな舞曲風の第3楽章で構成されています。
作曲家の豊かな感性とピアニズムを存分に味わえる、ピアノ学習者からプロのピアニストまで、幅広い層の方にオススメしたい作品です。