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【レスピーギのピアノ曲】近代イタリアの作曲家が手掛けた名曲を厳選

1879年にイタリアのボローニャで生まれ、作曲家、音楽学者、指揮者、バイオリニストとして活躍したオットリーノ・レスピーギ。

16世紀から18世紀までの幅広い時代の音楽に興味を持っていた彼は、代表作『ローマ三部作』をはじめ、さまざまなジャンルの作品を遺しています。

本記事では、そんなレスピーギの多彩な作品のなかから、ピアノ曲やピアノで演奏される機会の多い作品をピックアップ!

作曲の背景や楽曲の特徴とともにご紹介していきます。

【レスピーギのピアノ曲】近代イタリアの作曲家が手掛けた名曲を厳選

子供のための6つの小品 P.149 第1番「ロマンス」Ottorino Respighi

レスピーギ「ロマンス」Respighi “Romanza ” 子供のための6つの小品より
子供のための6つの小品 P.149 第1番「ロマンス」Ottorino Respighi

オットリーノ・レスピーギが1926年に作曲した『子供のための6つの小品』の第1曲目『ロマンス』は、子供たちが演奏しやすい簡素ながらも豊かな表現力を備えた曲調が魅力です。

明るく穏やかな雰囲気のハ長調で書かれており、ラルゲットのテンポでゆったりと奏でられます。

曲全体を通して情緒的なメロディが印象的で、音楽の美しさや奥深さを感じるきっかけとなるでしょう。

ピアノを学び始めたばかりの子供たちにピッタリの1曲です。

リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲 第3曲「シチリアーナ」Ottorino Respighi

O.Respighi ”Antiche danze ed arie per liuto” Siciliana / O.レスピーギ 組曲「リュートのための古風な舞曲とアリア」より「シチリアーナ」
リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲 第3曲「シチリアーナ」Ottorino Respighi

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したイタリアの作曲家、オットリーノ・レスピーギ。

彼の作品のなかでも特に人気が高いのが『リュートのための古風な舞曲とアリア』です。

第3組曲の中の1曲である『シチリアーナ』は、16世紀の無名の作品をもとに編曲されたもの。

穏やかで詩的なメロディが印象的で、弦楽器の優美な音色が、まるでルネサンス期のイタリアにいるかのような雰囲気を醸し出しています。

クラシック音楽を学ぶ人はもちろん、イタリアの古楽に興味がある人にもオススメの1曲です。

ピアノ協奏曲 イ短調 P.40Ottorino Respighi

Ottorino Respighi – Piano Concerto in A minor (4 MILLION VIEWS TRIBUTE)
ピアノ協奏曲 イ短調 P.40Ottorino Respighi

ピアノとオーケストラのために書かれた『ピアノ協奏曲 イ短調 P.40』は、20世紀初頭のイタリアを代表する作曲家レスピーギの初期の作品です。

第1楽章の情熱的なピアノのカデンツァ、第2楽章の叙情的なメロディ、最終楽章の輝かしいテクスチャーなど、全3楽章を通して多彩な表情が魅力的な本作。

レスピーギの作品に興味がある方や、ロマン派からインプレッショニズムへと移り変わる過渡期の作品を味わいたい方にオススメです。

リュートのための古風な舞曲とアリア 第1組曲 第1曲「小舞踏曲」Ottorino Respighi

O.Respighi ”Antiche danze ed arie per liuto” Balletto / O.レスピーギ 組曲「リュートのための古風な舞曲とアリア」より「小舞曲」
リュートのための古風な舞曲とアリア 第1組曲 第1曲「小舞踏曲」Ottorino Respighi

20世紀初頭のイタリアを代表する作曲家オットリーノ・レスピーギは、幅広いジャンルで作曲活動を行いながらも、特に古楽の研究と普及に力を注ぎました。

『リュートのための古風な舞曲とアリア 第1組曲』は、そんな彼の魅力が凝縮された作品。

16〜17世紀の作品をもとに、洗練されたオーケストレーションで現代によみがえらせた4つの小品は、バロック音楽の雰囲気を色濃く残しつつ、華やかで美しい響きを持っています。

クラシック音楽はもちろん、古楽や音楽史にご興味のある方にぜひオススメしたい1曲です。

ローマの祭りOttorino Respighi

Piano Duo【176】 Respighi/Roman Trilogy (for 2 pianos) [World premiere] レスピーギ/ローマ3部作[世界初演]ダイジェスト
ローマの祭りOttorino Respighi

20世紀初頭のイタリアを代表する作曲家オットリーノ・レスピーギ。

彼の代表作である管弦楽曲『ローマ三部作』の最終章『ローマの祭り』は、古代から現代に至るローマのさまざまな祭りの情景を音楽で見事に描き出した管弦楽作品です。

壮大なオーケストレーションと色彩感にあふれるこの曲は、剣闘士の戦いやキリスト教徒の殉教、聖年の巡礼、10月の収穫祭、公現祭前夜のにぎわいなど、ローマの歴史と文化、人々の生活を鮮やかに表現しています。

作曲家の精緻な音楽的表現力と創造性が遺憾なく発揮された、まさに彼の最高傑作といえるでしょう。

クラシック音楽ファンのみならず、管弦楽曲の魅力を存分に堪能したい方にオススメの1曲です。