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【レスピーギのピアノ曲】近代イタリアの作曲家が手掛けた名曲を厳選

1879年にイタリアのボローニャで生まれ、作曲家、音楽学者、指揮者、バイオリニストとして活躍したオットリーノ・レスピーギ。

16世紀から18世紀までの幅広い時代の音楽に興味を持っていた彼は、代表作『ローマ三部作』をはじめ、さまざまなジャンルの作品を遺しています。

本記事では、そんなレスピーギの多彩な作品のなかから、ピアノ曲やピアノで演奏される機会の多い作品をピックアップ!

作曲の背景や楽曲の特徴とともにご紹介していきます。

【レスピーギのピアノ曲】近代イタリアの作曲家が手掛けた名曲を厳選(1〜10)

リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲 第3曲「シチリアーナ」Ottorino Respighi

O.Respighi ”Antiche danze ed arie per liuto” Siciliana / O.レスピーギ 組曲「リュートのための古風な舞曲とアリア」より「シチリアーナ」
リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲 第3曲「シチリアーナ」Ottorino Respighi

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したイタリアの作曲家、オットリーノ・レスピーギ。

彼の作品のなかでも特に人気が高いのが『リュートのための古風な舞曲とアリア』です。

第3組曲の中の1曲である『シチリアーナ』は、16世紀の無名の作品をもとに編曲されたもの。

穏やかで詩的なメロディが印象的で、弦楽器の優美な音色が、まるでルネサンス期のイタリアにいるかのような雰囲気を醸し出しています。

クラシック音楽を学ぶ人はもちろん、イタリアの古楽に興味がある人にもオススメの1曲です。

ローマの祭りOttorino Respighi

Piano Duo【176】 Respighi/Roman Trilogy (for 2 pianos) [World premiere] レスピーギ/ローマ3部作[世界初演]ダイジェスト
ローマの祭りOttorino Respighi

20世紀初頭のイタリアを代表する作曲家オットリーノ・レスピーギ。

彼の代表作である管弦楽曲『ローマ三部作』の最終章『ローマの祭り』は、古代から現代に至るローマのさまざまな祭りの情景を音楽で見事に描き出した管弦楽作品です。

壮大なオーケストレーションと色彩感にあふれるこの曲は、剣闘士の戦いやキリスト教徒の殉教、聖年の巡礼、10月の収穫祭、公現祭前夜のにぎわいなど、ローマの歴史と文化、人々の生活を鮮やかに表現しています。

作曲家の精緻な音楽的表現力と創造性が遺憾なく発揮された、まさに彼の最高傑作といえるでしょう。

クラシック音楽ファンのみならず、管弦楽曲の魅力を存分に堪能したい方にオススメの1曲です。

子供のための6つの小品 P.149 第1番「ロマンス」Ottorino Respighi

レスピーギ「ロマンス」Respighi “Romanza ” 子供のための6つの小品より
子供のための6つの小品 P.149 第1番「ロマンス」Ottorino Respighi

オットリーノ・レスピーギが1926年に作曲した『子供のための6つの小品』の第1曲目『ロマンス』は、子供たちが演奏しやすい簡素ながらも豊かな表現力を備えた曲調が魅力です。

明るく穏やかな雰囲気のハ長調で書かれており、ラルゲットのテンポでゆったりと奏でられます。

曲全体を通して情緒的なメロディが印象的で、音楽の美しさや奥深さを感じるきっかけとなるでしょう。

ピアノを学び始めたばかりの子供たちにピッタリの1曲です。

【レスピーギのピアノ曲】近代イタリアの作曲家が手掛けた名曲を厳選(11〜20)

グレゴリオ聖歌による3つのプレリュード P.131 第1番Ottorino Respighi

1879年にイタリアのボローニャで生まれ、作曲家、音楽学者、指揮者、バイオリニストとして活躍したオットリーノ・レスピーギ。

『グレゴリオ聖歌による3つのプレリュード』は、古典的な要素を現代的な感覚で再解釈した秀作です。

本作は、後にオーケストラ版『教会の窓』として発表され、ピアノ版とは異なる豊かな音色と劇的な表現が加えられたのも興味深いポイント。

深い精神性を感じさせるこの作品は、クラシック音楽ファンのみならず、内省的な音楽性にひかれる方にもオススメです。

6つの小品 第6番「間奏曲」Ottorino Respighi

レスピーギ:6つの小品 第6番 間奏曲-小夜曲 pf.神谷 悠生:Kamiya, Yuki
6つの小品 第6番「間奏曲」Ottorino Respighi

イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギは、16世紀から18世紀までの幅広い時代の音楽に興味を持っていました。

彼の代表作『ローマ三部作』をはじめ、さまざまなジャンルの作品を遺していますが、初期のキャリアに書かれたピアノ曲集『6つの小品』の中の1曲、第6番「間奏曲」は、穏やかで情感豊かな旋律が特徴的な美しい作品です。

この曲は、19世紀の音楽的言語に古典的な形式を巧みに取り入れており、レスピーギ独自のロマンティックで色彩豊かなスタイルを示しています。

ピアノという楽器の豊かな表現力を存分に生かしたこの名曲を、ぜひ演奏会などで味わってみてはいかがでしょうか。

ピアノ五重奏曲 P.35Ottorino Respighi

Ottorino Respighi – Piano Quintet in F minor (1902)
ピアノ五重奏曲 P.35Ottorino Respighi

イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギは、20世紀初頭に活躍した音楽家です。

彼の作品は、ロマン派の影響を色濃く残しつつ、古典的な様式と彼独自の感性が融合した個性的なスタイルが特徴的。

『ピアノ五重奏曲 P.35』は、ピアノと弦楽四重奏のためのやや小規模な室内楽作品ですが、その深みのある感情表現と緻密な構成に、レスピーギのしんしな音楽への姿勢が現れています。

全3楽章から成るこの作品は、時に激しく、時に叙情的に展開し、聴く者の心を揺さぶります。

クラシック音楽に親しみたい方はもちろん、より自身の感性を磨きたいピアノ学習者にもオススメの1曲です。

ローマの噴水Ottorino Respighi

Ottorino Respighi – Fountains of Rome (piano 4-hands version) (score video)
ローマの噴水Ottorino Respighi

イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギは、19世紀末から20世紀初頭に活躍した音楽家で、室内楽や合唱曲など幅広いジャンルで作曲を行いました。

なかでも彼の代表作である管弦楽組曲『ローマ三部作』は、ローマの風景を独自の音楽言語で見事に表現した作品集です。

その第一部にあたるのが、ローマの4つの噴水をテーマにした交響詩。

色彩豊かなオーケストレーションと劇的な表現力で、朝から夜までの情景が鮮やかに描かれています。

古典音楽になじみのない方にこそ、ぜひ一度聴いていただきたい名曲ですよ。