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【セヴラックのピアノ曲】ドビュッシーが認めた天才作曲家による名作

1872年に南フランスで生まれた作曲家、テオダ・ド・セヴラック。

故郷ラングドックの伝統音楽を愛し、その要素を織り込んだ彼の作品は、フランス音楽の巨匠クロード・ドビュッシーから「よい香りのする音楽」と賛辞を受けるなど、甘美なメロディと上品なハーモニーで高い評価を得ています。

セヴラックは即興演奏の名手だったことから、楽譜として残された作品は決して多くありませんが、現存する作品たちはすべて、その美しさゆえ演奏家やクラシック愛好家らから親しまれています。

本記事ではそんな彼の作品のなかから、ピアノ曲を厳選してご紹介します。

【セヴラックのピアノ曲】ドビュッシーが認めた天才作曲家による名作(11〜20)

組曲「ラングドックにて」第4曲「春の墓地の片隅」Déodat de Séverac

セヴラック: 春の墓地の片隅 組曲「ラングドックにて」 Pf.飯野明日香
組曲「ラングドックにて」第4曲「春の墓地の片隅」Déodat de Séverac

『ラングドックにて』は、フランス南部の風景や文化を音楽で描いたセヴラックの作品集です。

第4曲『春の墓地の片隅』は、穏やかなメロディが印象的な1曲。

春の訪れを告げる自然の再生と、静かに眠る人々を思う気持ちが融和した世界が広がります。

繊細なタッチで奏でられるピアノは、まるでラングドックの美しい情景をほうふつとさせるよう。

自然や故郷を愛するセヴラックの心情が、ひしひしと伝わってくる本作は、穏やかな曲想に心癒やされたい方にもオススメです。

おわりに

あのクロード・ドビュッシーも認めたテオダ・ド・セヴラックの美しい作品の数々、ご堪能いただけたでしょうか?

セヴラックの作品に興味が湧いた方は、ぜひ耳を心地よくくすぐる優美なメロディを、演奏でも楽しんでみてくださいね。