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聴き手の心をつかめ!プロの作詞家が教える作詞・歌詞の基本

聴き手の心をつかめ!プロの作詞家が教える作詞・歌詞の基本
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聴き手の心をつかめ!プロの作詞家が教える作詞・歌詞の基本

作詞とは、歌詞のある楽曲の、歌詞を作ること。

つまり音楽ありきで表現することです。

作詞の基本をいくつかご紹介しますので、オリジナルソングで歌詞を書く際に参考になればと思います。

作詞の重要性

作詞の重要性

http://www.photo-ac.com/

これまで、数々のヒット曲、後世に残る名曲が誕生しておりますが、全てに共通して言える事は、歌詞が優れているという点です。

その中でも私が感銘を受けたのは、「上を向いて歩こう」「夢の中へ」「Someday」「愛燦々」「五番街のマリーへ」「木綿のハンカチーフ」など……

ただ愛を語るのではなく、そこにはストーリー、匂い、時間、場所、もっと言えば、主人公の表情や生き方まで想像させてくれる珠玉の作品です。

作詞の基本

作詞をするにあたって、基本的な手法は以下の3点となります。

とても単純な作業に思われがちですが、いかにインパクトのあるタイトルをつけるか、聴き手の心をつかまえるストーリーをどう描くか、エンディングにはどういった言葉を当てはめるかなど、大変奥が深く、過酷で孤独な作業であるべきです。

詞が先?

曲が先?

よく耳にする「詞が先?

曲が先?」についてご説明いたします。

詞先とは最初に歌詞があって、その歌詞に作曲家が曲をつけ、楽曲を生み出す手法で、例えば「木綿のハンカチーフ」などがそれに該当します。

逆に曲先とは、メロディーが先にあって、それに歌詞をつけていく手法です。

ほとんどが曲先のため、音楽的センスも日々兼ね備えておく必要があります。

作詞と日記は全く別物

先の「作詞の基本」にも記載しておりますが、作詞というものは本来過酷な作業です。

普段起こった出来事や、面白エピソードを描いたところで「歌」にはなりません。

万人の心をつかまえて、記憶にとどめてもらう為には、歌詞が日記であってはならないのです。

また、時がたてばすぐにすたれ、古臭く感じてしまうような歌詞も「日記」に該当しています。

作詞家のスタイル

作詞家のスタイルは大きく3つに分類することができます。

どれも素晴らしい才能です。

どのスタイルを目標にするかは、作詞家を目指す方のタイプによるものと思いますが、個人的には、ストーリーを描く監督型スタイルが王道ではないかと考えています。

歌詞と時代背景

最近は、カバーソングブームの流れで、若い方でも古き良き名曲を知っている、という方も多いのではないでしょうか。

時代を彩ったヒットソングと共に、歌詞と時代背景の関係を分かりやすく説明したいと思います。

1960年代 ヒット曲

「上を向いて歩こう」「コーヒールンバ」「見上げてごらん夜の星を」「黒猫のタンゴ」「涙くんさよなら」「星影のワルツ」など。

1970年代 ヒット曲

「また逢う日まで」「およげ!

たいやきくん」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」「夢の中へ」「木綿のハンカチーフ」「五番街のマリーへ」など。

1980年代 ヒット曲

「そして僕は途方に暮れる」「Someday」「飾りじゃないのよ涙は」「愛燦燦」「ルビーの指環」「待つわ」など。

1990年代 ヒット曲

「おどるポンポコリン」「どんなときも。」「CAN YOU CELEBRATE?」「LOVE LOVE LOVE」「夜空ノムコウ」「長い間」など。

2000年代 ヒット曲

「PIECES OF A DREAM」「桜坂」「大きな古時計」「世界に一つだけの花」「千の風になって」など。

作詞というものは大変奥が深く、何よりも魅力的で、万人の心や感情を大きく揺さぶることのできる、数少ない職業のひとつです。

ぜひ、作詞にトライしてみてください!

ライタープロフィール

渡邉シュウ

作詞家

渡邉シュウ

大学在学中に故・倉光薫氏に弟子入りし、楽曲制作のノウハウ、ボーカルの基礎を学ぶ。

日々、楽曲制作にいそしむ中、作詞の面白さに魅かれ、フリーの作詞家へ転身。

2013年7月、naminote (ナミノート)の「常夏のIkema-池間-」にて作詞家デビュー。

その後、「幸せの島」「Purple Sea」の作詞も担当している。

現在は、ブログでの楽曲配信と様々なアーティストへ向け、歌詞の提供を行っている。

ブログ

http://profile.ameba.jp/shuu-827

ウェブサイト:http://shuu827.seesaa.net

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