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ジャケットのアートワークが有名なアルバム

ジャケットのアートワークが有名なアルバムと聞くと、あなたはどんなジャケットを思い浮かべますか?

水中を泳ぐ赤ちゃんの写真やバナナのイラスト、メンバーが横断歩道を渡っている写真など、さまざまだと思います。

この記事では、そうしたどこかで目にしたことがあるジャケットの名盤を一挙に紹介していきますね!

中には「曲は聴いたことないけれど、ジャケットのデザインには見覚えがある」という作品もあるかもしれません。

それではさっそく見ていきましょう!

ジャケットのアートワークが有名なアルバム(1〜10)

Cool Struttin’Sonny Clark

『Cool Struttin’』というアルバム・タイトルにして、このオシャレすぎるアートワーク!

まさに50年代ジャズの粋が詰まった最高にクールとしか言いようがない、本国よりも日本で大人気となった1958年リリースの大名盤です。

31歳の若さで亡くなったジャズ・ピアニストの巨人、ソニー・クラークさんによるソロ・アルバムで、ハード・パップ~ファンキー・ジャズの古典的な傑作としていつまでも語り継がれる傑作であるということは、今さら説明するまでもないでしょう。

音もオシャレなアルバムはジャケットもオシャレと言わんばかりのアートワークは、スリットの入ったタイトなスカートとハイヒールというスタイルで街を歩く女性の足をフィーチャーしたもので、「世界で最も有名な女性の脚」とも言われているのだとか。

名門ブルーノートからリリースされるジャズ・アルバムはオシャレなジャケットの作品が多いイメージですが、本作はジャズに興味がなくとも「ジャケ買い」したくなるほどに魅力的ですね。

London CallingThe Clash

The Clash – London Calling (Subtítulos en Español)
London CallingThe Clash

ロックやパンクを愛するベーシストであれば、ほとんどの方が心を奪われてしまうくらい抜群にかっこいいジャケット!

70年代ロンドン・パンクのアイコンであり、後にレゲエやスカにR&Bなどさまざまなジャンルを取り入れたサウンドを展開、イギリスが世界に誇るロック・バンドとして今も愛され続けているザ・クラッシュの名盤『ロンドン・コーリング』です。

1979年にリリースされた本作はバンドにとっては通算3枚目となるアルバムで、初期のストレートなパンク・ロックから大きく成長を遂げて世界的にも高い評価を得た作品なのですね。

そんな本作、ベーシストのポール・シムノンさんが名曲『白い暴動』の演奏中に突如ベースをステージにたたきつける寸前、パンク・バンドらしい生々しくも迫力の姿を捉えたアルバム・ジャケットは、当時クラッシュの専属カメラマンを務めていたペニー・スミスさんが偶然にもフィルムに収めたものだそうです。

特徴的なアルバム・タイトルのロゴは、エルヴィス・プレスリーさんのデビュー・アルバムのオマージュ。

古き良きロックンロールへの敬意と、偶然起こったステージ上のトラブルが合体して、歴史的なジャケットとなったのですから感慨深くなってしまいますよね。

余談ですが、当のポールさんはパフォーマンスの不調で八つ当たりのようにベースを壊してしまったことを、すぐに後悔したのだとか。

The Velvet Underground & NicoThe Velvet Underground

たとえバンドのことを知らずとも、このバナナのジャケットはほとんどの方が一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

1960年代のニューヨークが生んだ伝説のロック・バンドであるヴェルヴェット・アンダーグラウンドは、後のソロ・アーティストとして成功を果たすルー・リードさんやジョン・ケイルさんといったロックの歴史において重要なアーティストが在籍しており、バンドとしての商業的な成功には恵まれなかった彼らの提示した音楽の持つ圧倒的な先鋭性や芸術性は、音楽界のみならずあらゆるポップ・カルチャーへ影響を及ぼしたといっても過言ではありません。

そんなヴェルヴェット・アンダーグラウンドによるレガシーの中でもとくに有名なものが、冒頭で述べた1967年にリリースされたデビュー・アルバム『The Velvet Underground and Nico』のバナナ・ジャケットでしょう。

アメリカン・ポップアートのカリスマ的な存在のアンディ・ウォーホルさんがデザインを手掛け、世界で最も有名なアルバム・ジャケットの1つとしてさまざまなパロディが生まれることとなったのです。

ジャケットに書かれた「peel slowly and see」の文字にあるように、初期のレコード盤でバナナのステッカーをはがせるといった仕掛けもありました。

後に紙ジャケットのCDなどでリイシューされた際に、そのギミックを再現したバージョンもいくつかありますからぜひチェックしてみてくださいね。

ジャケットのアートワークが有名なアルバム(11〜20)

The NightflyDonald Fagen

レコード・プレイヤーの前でたばこを片手にマイクに向かって何か話しているダンディな男性……アルバム・ジャケットが生みだすイメージと作品の内容が完ぺきにリンクした素晴らしい傑作!

さまざまなジャンルを融合させたスタイルで大きな成功を収めたバンド、スティーリー・ダンの創設者であるドナルド・フェイゲンさんが1982年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム『The Nightfly』は、デジタル録音時代に突入した最初期のポピュラー音楽作品とも言われており、その音質の素晴らしさでプロによるオーディオ機器のサウンドチェックなどにもよく使われているのだとか。

洗練を極めたバンド・アンサンブルと都会的なソングライティング・センスが高次元で融合したサウンドは、当時も今もドライブやカフェなど多くの場面で流れ続けていますね。

そんな名盤にふさわしいアルバム・ジャケットの男性、実はフェイゲンさんご本人自身なのですね。

フェイゲンさんが思い描く「夜のDJの姿」なのだそうで、あまりにもイメージとぴったり過ぎてため息が出てしまいます。

当然ながら多くのオマージュやパロディが生まれ、近年ではあのサザン・オールスターズの桑田佳祐さんが、雑誌の表紙を飾る際にこのアルバム・ジャケットのパロディ写真を使っていましたね。

NevermindNirvana

おそらく、世界で最も有名なロック・アルバムのジャケットの一つではないでしょうか。

90年代においてグランジ・ブームをけん引したニルヴァーナが、1991年にリリースしたメジャー・デビュー作にして通算2枚目となる『Nevermind』は、その後の音楽シーンを塗り替えた偉大な作品にして歴史的なヒットを記録したアルバムです。

ジェネレーションXと呼ばれた世代の鬱屈した本音をさらけ出し、天才的なソングライティング・センスとトリオならではの絶妙なバンド・アンサンブル、名プロデューサーのブッチ・ヴィグさんやミキサーを担当したアンディ・ウォレスさんによる巧みなプロダクションから生まれた珠玉の名曲がずらりと並ぶ本作は、リリースから30年以上が過ぎた今もその輝きを失うことはありません。

「1ドル札に向かって水中を裸で泳ぐ赤ちゃん」を起用したジャケットのアートワークも伝説となり、多くの分野でパロディ化されましたね。

とはいえ、赤ちゃんだった本人にとって本作のジャケットに対する評価は複雑であったようで、2021年にはニルヴァーナを相手取って裁判所へ提訴しています。

Rage Against the MachineRage Against The Machine

ロック・アルバム史上、これほど衝撃的なアルバム・ジャケットはそう何枚もあるものではないと断言しましょう。

「機械に対する怒り」という強烈すぎる名前を名乗ってシーンに殴り込みをかけた、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが1992年に放ったセルフ・タイトルのデビュー・アルバムです。

カリスマティックなザック・デ・ラ・ロッチャさんによる政治的な思想を込めた歌詞を叫ぶラップと激烈なアジテーション、政治家の秘書というインテリジェンスな経歴を持ち、奇想天外なギター・プレイで後続のアーティストたちに多大なる影響を与えたトム・モレロさん、緩急自在の骨太なグルーヴを生み出す鉄壁のリズム隊を担うティム・コマーフォードさんとブラッド・ウィルクさんという、最強の4人が生み出したミクスチャー~オルタナティブロックは、あまりの完成度の高さに多くの人が度肝を抜かれ、過激な内容ながらも世界中で爆発的なヒットを記録した大傑作です。

アルバムの内容にまったく負けないインパクトを放つ本作のジャケットは、1963年にベトナム僧侶のティック・クアン・ドックさんが米大使館の前で行った政権からの弾圧に対する抗議の姿を、アメリカ人ジャーナリストのマルコム・ブラウンさんが撮影した有名な写真を起用したもの。

その時点で、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンというバンドがどのような思想を持っているのか、どのようなスタンスでバンド活動をしているのかが理解できるはず。

Aladdin SaneDavid Bowie

音楽性も自身のキャラクターも変化自在のスタイルで激動の時代を駆け抜け、音楽シーンのみならず多くのカルチャーへ多大なる影響を与えた不世出のアーティスト、デヴィッド・ボウイさん。

2016年に惜しくも亡くなられましたが、闘病生活の間も最後の最後まで現役のアーティストとして作品を制作、亡くなる2日前に遺作となったアルバム『ブラックスター』がリリースされたことは今も記憶に新しいですよね。

そんなボウイさんはアート全般に造詣が深く、自身の作品のアルバム・ジャケットはどれも有名なものばかりで1つだけ挙げるのはなかなか難しいのですが、今回は1973年にリリースされた名盤『Aladdin Sane』のジャケットを紹介しましょう。

前年にリリースされたコンセプト・アルバムの大傑作『ジギー・スターダスト』で大成功を果たしたボウイさんが次なる一手としてリリースした作品で、全英チャートでは1位を、全米チャートでも初のトップ20入りを果たすなどの成功をもたらしました。

ピエール・ラロシュさんによるあまりにも有名な赤と青の稲妻のようなメイクを施したボウイさん、というジャケットのインパクトは相当なもので、多くのパロディやオマージュ的な作品が生まれたのも当然と言えそうですね。

写真を撮影したのは写真家のブライアン・ダフィーさんで、アルバムのフォト・セッションの中で撮影されたものとのことです。