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大人気JAZZ漫画『BLUE GIANT』に登場するジャズの名曲まとめ

大人気JAZZ漫画『BLUE GIANT』に登場するジャズの名曲まとめ
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大人気JAZZ漫画『BLUE GIANT』に登場するジャズの名曲まとめ

2013年から2016年にかけてビッグコミックにて連載され、ヨーロッパ編を経て2023年の現在はアメリカ編の第3部が連載中のジャズをテーマとした大人気漫画の『BLUE GIANT』。

2023年2月17日に公開された劇場アニメ版が大絶賛され、リピーターを生み出すほどの反響を呼んでいることで本作の存在を知ったという方も多いでしょう。

「絵から音が聞こえる」とも評されるほどの迫力の作画で描かれる『BLUE GIANT』はジャズをテーマとしているということで、実際のジャズの名曲が多く作中に登場します。

今回の記事では、特にジャズ初心者に向けて作中のキャラクターたちが愛したジャズの名曲たちをご紹介してきますね!

大人気JAZZ漫画『BLUE GIANT』に登場するジャズの名曲まとめ(1〜20)

This I Dig Of YouHank Mobley

This I Dig Of You (Remastered 1999/Rudy Van Gelder Edition)
This I Dig Of YouHank Mobley

サックスのソロ課題曲として演奏されることの多い名曲『This I Dig Of You』。

本作は急停止、急発車といった感じの奇をてらったリズム感が特徴です。

その個性的なリズムのなかで展開されるスウィング感は、一般的なものとは明らかに違います。

この独特のスウィング感にやられたという方も多いのではないでしょうか?

ハンク・モブレーさんの作曲センスが光る至高の1曲……。

BLUE GIANTを通してジャズに興味が湧いた方は、ぜひチェックしてみてください。

MosaicArt Blakey & The Jazz Messengers

高校時代の宮本大の友人であり、友人グループのリーダーのような存在だった玉田俊二。

高校生の時はサッカー部として練習に明け暮れていた彼が、大学進学後に大をアパートに居候させたことがきっかけでジャズに目覚め、大学を留年してしまうほどにドラムにのめりこんでいく姿を見て同じような経験のある方は懐かしき青春の日々を思い出してしまったのではないでしょうか。

のめり込んだらとことん突き詰めるタイプの玉田がドラムを練習している時に聴いていたアルバムが、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズが1962年に発表した名盤『Mosaic』なのですね。

その表題曲は中盤以降のドラムソロが最高にスリリングでかっこよく、ジャズドラマーを目指す人であれば必聴の1枚ですから、ぜひチェックしてみてください!

Newk’s FadeawaySonny Rollins

ソニー・ロリンズさんの初期の名作として名高い『Newk’s Fadeaway』。

ジャズが好きな方であれば、一度は耳にする楽曲ではないでしょうか。

初期の作品でありながら、すでにスタイルが確立されており、いわゆるロリンズ節というものが楽曲のいたるところで登場します。

またメンバーがジャズ界の重鎮だかけなので、一つひとつの演奏も非常に優れています。

「BLUE GIANT」でも人気の高い作品なので、ジャズをこれから知り始める方は必聴の1曲です。

On Green Dolphin StreetMiles Davis

Miles Davis – On Green Dolphin Street (Audio) (Official Audio)
On Green Dolphin StreetMiles Davis

ソニー・ロリンズさん、ビル・エヴァンスさん、オスカー・ピーターソンさんなど、モダンジャズを彩ったジャズマンにも愛された名曲『On Green Dolphin Street』。

多くのアーティストによってインストからオンボーカルまで、幅広くカバーされてきた本作。

なかでもリスナーに強烈な印象を残したのはマイルス・デイヴィスさんによる演奏でしょう。

そんな本作は映画にもなった作品です。

より世界観を深く味わいたいという方は、ぜひ合わせてご覧ください。

N.E.W.上原ひろみ

映画『BLUE GIANT』│「N.E.W.」ライブシーン特別映像【大ヒット上映中!】
N.E.W.上原ひろみ

劇場版『BLUE GIANT』の根幹を成す音楽を担当している上原ひろみさんは、作曲だけではなく劇中のピアノの演奏もすべて手掛けています。

サックスにはオーディションを経て選ばれた馬場智章さん、ドラムスにはあのKing Gnuの前身バンドSrv.Vinciのメンバーであり、常田大希さんの別プロジェクトにも参加している石若駿さんがそれぞれ参加、強力なトリオによる迫力の演奏は本当に素晴らしく、映画をご覧になった方の多くがサウンドトラックを購入していることからもその魅力がうかがえますよね。

こちらの楽曲『N.E.W.』は劇中の主人公たちによるオリジナル曲で、もちろん上原さんの作曲で前述した3人が演奏を担当しています。

サックス、ピアノ、ドラムスが三位一体となって繰り広げるスリリングなアンサンブルが最高にかっこいいですよね!

Waltz For DebbyBill Evans

恐らく日本で最も愛されたジャズのアルバムは、ジャズピアニストの偉人ビル・エヴァンスさんが1961年に発表したライブアルバム『Waltz for Debby』ではないでしょうか。

その繊細かつクラシック音楽に影響を受けた知的で美しいサウンドを鳴らすエヴァンスさんのスタイルは「ジャズピアノの詩人」とも呼ばれ、彼の『Waltz for Debby』はピアノトリオの人気が高い日本では特に大ヒットを記録したことでも有名です。

エヴァンスさん自身が作曲を手掛けた表題曲はスタンダードナンバーとして多くのミュージシャンがカバー、2020年代の今も変わらずに愛され続けている名曲中の名曲ですね。

そんな『Waltz for Debby』も、実は『BLUE GIANT』において主人公の宮本大が最初に友人から借りるジャズのCDの3枚の内の1つなのです。

ジャズを最初に聴く上では最適な1枚とも言えますし、大と同じように本作で初めてジャズに触れたという経験をお持ちの方であれば、何となく親近感を覚えるのではないでしょうか。

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