良いリハーサルと悪いリハーサル。バンド練習での効率的な時間の使い方
スタジオ練習で時間の使い方が巧いバンドは、普段のライブやレコーディングもスマートにこなしています。
バンドの貴重なリハーサル時間、これを機に見直してみませんか?
もくじ
リハーサルの時間は限られている!
バンドメンバー全員が揃ってのリハーサルは貴重な時間です。
この時間の過ごし方が、バンドの成長を左右すると言っても過言ではありません。
週1回の2時間のリハーサルの場合、一ヶ月では10時間です。
同じ2時間のリハーサルでも、使い方によって成果が変わってくるのは目に見えています。
課題を持って取り組む。
そして日々改善を繰り返す
ただ闇雲にバンドの目標を決めてスタートしても、なかなか予定通りに進まないことも多いのではないでしょうか。
まずは自分達が思うようにリハーサルしてみると、必ず反省点や改善点が出てくると思います。
それを一つ一つ解決していくことが、続けていく上では大切なことなのです。
良いリハーサルとは?
リハーサル開始の30分前にはメンバー全員が集合している
スタジオ開始時間より前に集合しているとリハーサル時間もスムーズになります。
スタジオの受付を済ませ休憩室で本日のリハーサル内容をチェックします。
前回のおさらいをしたり譜面をチェックしたりして、これからリハーサルする課題を明確にしましょう。
速やかにリハーサル
スタジオ案内を受けたら、速やかにセッティングしましょう。
搬入はパートによって荷物の量が変わってくるので、メンバー全員で手伝い合いながら機材の配置決めや各パートのセッティングを行います。
セッティングとサウンドチェックが終われば、一旦音を出すのをやめ他のパートのセッティングを手伝うようにし、準備時間を短縮します。
例:メンバーのコーラスマイクのセッティングはボーカルに任せる…等
音量調節はまずボーカルから
良いリハーサルとは楽器それぞれのバランスが取れた環境からスタートします。
特定の楽器の大きい音が邪魔になって他の音が聴こえないような場合には、まずそれを解決しないといけません。
バランスが良い状態を作るのも立派なリハーサルの一つです。
バランスチェックのため一曲(1コーラスだけでもOK)演奏してみて、アンプのボリュームなどの再調整をします。
参考:ボリュームつまみを上げる前に読んでほしい、バンド練習で音量バランスを調整する方法
参考:意外と知らない!?
ゲイン(GAIN)とボリューム(Volume)の正しい使い方
リハーサル内容は目的通りに進める
まず前回の反省点や宿題の成果を確認しながら演奏します。
作曲を行う場合は「この時間まで良いフレーズが出るかを試してみる」など時間をある程度区切らないと、ダラダラ考えてしまい煮詰まることが多くなります。
ライブのゲネプロを行う場合は、ただ通して終了してしまっては演奏しただけの結果しか残りませんので、本番と同様に曲間やMCもライブの一部だととらえてリハーサルを行います。
目的をしっかり理解した状態でリハーサルに挑みましょう。
最後10分は楽しむ!
ずっと集中した練習ばっかりでは精神的にも疲れてしまうので、最後の10分は自由に楽しんで演奏できる時間を作ってみてもいいかもしれませんね。
終わった後の後味もモチベーションに繫がります。
リハーサルが終わったら、録音音源を聴く
リハーサルの終盤に入ったらその日の成果を録音しておいて、客観的に聴く機会をたくさん持ちましょう。
そこでのポイントは「当日に聴く」ということ。
気がついた点、改善点を確認し、次回の課題をその場で話し合います。
次回のリハーサルの日程を決める
次回までに「何を練習するか、どこまで進めるか」などの課題が決まれば、次回のリハーサル日を決めてからその日を終えるようにしましょう。
参考:バンドメンバーと予定が合わない!そんな時の対処法。10選
悪いリハーサルとは?
遅刻、ドタキャン
一人でも遅刻したり来れなくなった場合、そのリハーサルの価値が下がってしまいます。
参考:非公開: 【バンドマンのための】日常トラブル回避術まとめ
セッティングがダラダラしてしまう
準備が遅いとその分演奏する時間がなくなります。
ライブハウスでも同様でセッティング時間は限られてると意識してください。
「ギターの弦が切れた」「機材が壊れた」などのトラブルも可能な限り速やかに対応できるよう、予備を準備しておきましょう。
それぞれの音が大音量で正確に聴こえない
基本的にボーカルはマイクを通してスピーカーから出しますが、なかなか生のドラムの音やベースやギターのアンプから出る音にはかなわないことが多いと思います。
そんな時は、ボーカルに合わせて楽器の音を調整します。
ドラムセットの場合は、音量を叩き方でコントロールするか、ガムテープやタオルなどを利用し各ドラムパーツの「ミュート」を心掛けます。
ギター、ベースアンプは単純にマスターボリュームでコントロールします。
いずれもみんなで音を出し合いながら確認するようにしましょう。
個人練習ばかりになるリハーサル
各パートの練習の成果は、確認する程度に留めておきましょう。
その場でどうしても弾けないフレーズがある場合は、それは宿題にまわして個人練習の時間をとるようにしましょう。
個人の練習だけに時間を奪われていてはバンド全体のリハーサルに集中できません。
曲作り中、なにも決まらずダラダラしてしまう
そんな時は、一旦スタジオから出て再度バンドメンバーと話し合う時間も必要ではないでしょうか。
試してみないと結果が分からないことも多いので、気が済むまでひたすら試すのも一つの方法です。
メンバー全員が目標を見失わないようにするように心掛けるのが、一番大切なことです。
忘れものがあるリハーサル
できるだけ自分達が普段使用している機材でリハーサルするように心掛けたいものです。
楽器はもちろん、エフェクター・譜面やスコア・同期音源など、他では代用が効かないものは忘れないように気をつけましょう。
最後に
これらのことは、バンド内で共有していないと意味がありません。
練習がマンネリ化してしまっては、音楽に対する情熱も薄れていきます。
もし今行き詰まってるならば、一度リハーサルのやり方を見直す機会を作ってみてはどうでしょうか。
楽しく継続的にリハーサルするためには必要なことだと思います。
参考になれば幸いでございます。
ライタープロフィール
スタジオラグ スタッフ
きんや
京都河原町三条に位置する、リハスタのスタッフです。
バンド練習に適したデッドな音響のリハーサルスタジオ。
プロによる音楽教室。
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