たけしゃん(@_tkshan)です。
今日はギターコード本のレビュー記事。
ギターのコード本って相当数発売されていますが、その中でもコード掲載数No.1と名高い本書をレビューします。
ギターコード本って結構大事。
特にアコギはコード弾きがメインなので、コード知識がギターの腕に影響するレベルが相当大きいです。
プロミュージシャン監修のギタースコアを買うと、テンションコードや複雑なコードが大量に出てきますが、コードフォームが大抵は1つしか載ってません。
この複雑なコードを自分の中で消化して作曲・編曲で使うには複数フォーム確認したほうが良いです。
ただ、なかなかネットでは出てきません。
複雑なコードになると、コード自体が出てきませんから、こういった本は1冊購入しておくとよいでしょう。
それでは本書の圧倒的な容量と内容をレビューしていきます。
ちなみにギターコード本と書きましたが本書は正確にはギター・キーボード両用です。
ですが、ギターコード本としても究極の名にふさわしい本です。
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本書について
まずは本書についての説明から。
完成!ギタリストもキーボーディストも一生使えるコード・ブックの頂点
『究極コード図鑑』はただのコードブックではありません。
まず驚きなのは、ギター用とキーボード用のそれぞれで1つのキーに対して76種類のコードがピックアップされていること(もちろん代表的な分数コードについても各キーごとに掲載)と、1つのコードについて最大8バリエーションの押さえ方が載っていること。
ポップスやロックからジャズまで、現在使用されているほぼ 100%のコードをカバーしたと言っても過言ではありません。
また掲載フォーマットは、ギター用には指板図によるダイアグラム、キーボード用には5線譜を採用し、ギター用指板図にはダイアグラムに対応する5線譜表記(DTMでギターコードを打ち込む際に非常に便利!)も併記しています。
これだけでも十分前代未聞の内容ですが、さ・ら・に本書では指板図と打鍵フォームに対応するSMFを付属CD-ROMに収録。
パソコン上のQuickTimeやWindows Media Playerで簡単に再生でき、簡単に実際の響きを耳で確認することまで可能です。
ギターやキーボードでの演奏や作曲からDTM制作にまでマルチに対応する究極のコードブックを、ぜひこの機会にあなたの音楽制作に活用してください。
1キーあたり76種類・全912種類のコードに対するギター・コード・ボイシング(指板図・五線譜)を収録。
キーボード・コード・ボイシング(五線譜)を収録。
各コードの構成音(音名・度数)を表記。
ルート+コードとして見た場合の和音の成り立ちを表記。
コード/コードとして見た場合の和音の成り立ちを表記。
似た構成音を持つコードや代理関係にあるコードを紹介。
さらに、上記912種類のコードとは別にギター用分数コード・ボイシング(指板図)を掲載。
―Amazon商品紹介ページより―
912種類のコード!
これだけでも相当すごい。
コード図鑑という名前がついていますが、辞典と言ったほうがわかりやすい内容です。
この分厚さ!
944ページ!
重い!
商品紹介にもあるようにCD-ROMが付属されています。
中には各ボイシングごとに音がなるMIDIファイルが入っています。
なお、筆者は篠田元一さん・成瀬正樹さんのお2人。
篠田さんはキーボディストです。
よくハード音源の商品レビューなどもされている方です。
この方の本は実践的なものが多く中級者以上に重宝されている物が多いです。
下記の商品についても篠田さんが書いたもの。
DTMやるなら持っておいて損はありません。
色んな楽器の打ち込み技法を学べる良書
成瀬さんはギタリスト。
ギターのコードについてはこの方が書いていると思われます。
成瀬さんもエレキギターの教則本やコード関連の本を買っていると、よく出てくる方です。
今後、ご紹介することもあるかもしれないですね。
レビュー
それでは具体的なレビューへ。
本書はピアノ・キーボードの方にも使える仕様になっていますが、僕はギタリストなのでギター側の色が強いご紹介です。
コードの網羅性
912種類ということで類を見ない量のコードが載っています。
網羅性で本書を上回るコード本は存在しないでしょう。
テンションコードももれなく載っています。
おそらく、コードを調べて出てこないものはほぼないでしょう。
そして、どんな風にコードが掲載されているか。
ここが大事。
網羅されていたって、使えないコードフォームばかり載せられても困ります。
というわけで実際の画像をご紹介。
コードについては1つのコードに1ページ。
画像の通りで1つのコードについてフォームが最大で8パターン載ってます。
大体は5~8パターン載っている感じですね。
結構なページ見てますが、最小で4パターンです。
なので、基本的なフォームはこの1冊で十分網羅できます。
そして、コード本の定番ですが使えるコードフォームは各コードで2~3種類くらいです。
画像例見てもD♭で使うのって2と4くらいで他は使いません。
ちなみにページ下部にはピアノ版のボイシングが載っています。
こんな感じ。
このレベルで912種類って本当に凄すぎ。
リハーモナイズで大活躍
続いて、本書で一番オススメできるポイント。
リハーモナイズ時の活躍についてです。
本書はコードを調べる……という点でも大活躍しますが、一番活躍してくれるのはリハーモナイズする時です(リハーモナイズ……既に設定されているコードを別のコードに変えること。
大抵は暫定でつけたシンプルなコードから伴奏の雰囲気を変えてイメージに近づけるためにおこなう手法です)。
一般的にメロディを作曲して暫定のコードを当ててから、編曲段階でリハーモナイズをします。
ちなみに弾き語りシンガーソングライターだとリハーモナイズしていない人が多いですが、したほうが絶対良いですよ!
話を戻して……基本は暫定で当てたコードから、少しフックを効かせたいポイントでリハーモナイズしていくわけですが、この時にコードセンスとコードの引き出しがどれくらいあるのかが問われます。
しかし、本書があれば大量のリハーモナイズ用コードの候補群がすぐわかるので1つずつ試して考えることができるのです!
手法としては主に次の2つ。
- 同じルートのコードからテンションコードなどを試してみる
- コードページ左下記載の類似コードを試してみる
1は説明不要かと思うので2について。
類似コードとは文字通り、構成音が似たコードのことを指します。
リハーモナイズ時に類似コードに置き換える……という手法は定番中の定番。
しかし、類似コードを考えること自体がやや難しい。
本書であれば、類似コードが各ページに書いてあるので1発でわかるのです!
これは便利!
ワガママを言えば類似コードの部分に掲載ページも載せてほしかった……。
掲載部分はこんな感じ。
左下にありますね。
類似コードってやつが。
しかも、「同じルートのコードからテンションを試してみる」って手法で見つけたテンションコードの類似コードでもOKなのでコード付けのバリエーションが本書を買うだけで飛躍的に増えます。
そして、類似コードの上に書いてある「ルート+コード」も類似コードほどではないですが、役に立ちます。
前後のコードからルート音を変えてウォーキングベースにしたい時に「記載のコード/任意のルート音」という分数コードを作れば解決します。
コードフォームも分数コード用のページで調べられます。
まあ、合わないことも多いですが。
こんな感じで僕もいつもお世話になってます、はい。
これ、自作曲でも役立ちますけどカバーやる時も役立ちますよ。
コード掲載サイトからコードを拾ってきて、原曲に合うように……もしくは自身のイメージする雰囲気に合うようにリハーモナイズする。
これだけでも、随分と演奏力が高まった感じに聞こえます。
普通のコードよりも音数が多い複雑なコードを使うとサウンドに深みが加わりますからね。
といっても歌いづらいコードをつけないように気を付けないといけませんよ!