アメリカ南部のミシシッピデルタ地域で誕生したデルタブルース。
チャーリー・パットンさんやアーサー・クラドップさんの魂を揺さぶる歌声、ビッグ・ジョー・ウィリアムズさんの独特な9弦ギターが紡ぎ出す音色には、人生の喜びや悲しみが込められています。
荒削りながらも深い感情が溢れ出るその音楽は、後のロックンロールにも大きな影響を与え、今もなお多くの人々の心を魅了し続けています。
デルタブルースの名曲。おすすめの人気曲(1〜20)
Life is BeautifulKeb’ Mo’

ケブ・モさんのアルバム『Suitcase』から生み出された本作は、デルタブルースの温かな魂を現代に伝える至高の一曲。
滑らかなギターと柔らかな歌声が調和し、人生の美しさを称える歌詞が心に染みわたります。
2006年6月にリリースされ、ブルースファンから絶賛を浴びた本作。
海辺でのんびり過ごしたい時や、人生の素晴らしさを噛み締めたい時にぴったり。
愛する人と一緒に聴けば、きっと心が温まりますよ。
Queen BeeTAJ MAHAL

甘い蜜のように愛しい存在を讃える、タジ・マハールさんによる心温まるブルース。
優しく響く歌声とギターの音色が、ミシシッピデルタの魂を感じさせます。
1997年6月にリリースされたアルバム『Señor Blues』に収録され、第40回グラミー賞で最優秀コンテンポラリーブルースアルバム賞を受賞。
本作は、愛する人への想いを蜂蜜に例えた甘美な歌詞が印象的。
恋人を失った寂しさと、再会への切なる願いが込められています。
穏やかな夜、大切な人を思い出しながら聴きたい1曲です。
Black Dog BluesBlind Blake

ブラインド・ブレイクさんの代表作として知られるこの曲は、心に染みる魂の叫びが込められた傑作です。
独特のギターテクニックと歌声が織りなす哀愁漂うメロディーが、聴く人の心を掴んで離しません。
1927年にパラマウント・レコードからリリースされた本作は、ブレイクさんのキャリアの中でも重要な位置を占めています。
ブルースファンはもちろん、音楽の深い表現力に触れたい方にもおすすめの1曲。
静かな夜に1人で聴くのがぴったりですね。
ブレイクさんの魂の演奏に耳を傾けると、きっと新たな音楽の魅力に気づかされることでしょう。
How Long BluesPinetop Perkins

ブルースの深みを感じさせる名曲です。
ピントップ・パーキンスさんの渋みのあるピアノタッチが、人生の哀愁を見事に表現しています。
2012年6月にリリースされたアルバム『How Long?』に収録された本作は、愛する人の帰りを待つ切ない心情を歌い上げています。
パーキンスさんの97歳でのグラミー賞受賞という偉業も、その実力を物語っていますね。
夜の帳が下りた頃、静かに一杯傾けながら聴きたくなる一曲。
デルタブルースの魅力に触れたい方にぜひおすすめです。
Big Road BluesTommy Johnson

デルタブルースが誕生した1920年代後半、ミシシッピの地から飛び出した珠玉の一曲。
耳に残るメロディーと深い感情がこめられた歌声は、今もブルースファンを魅了し続けています。
トミー・ジョンソンさんのファルセットを駆使した伸びやかなボーカルと、シンプルながら力強いギターの音色が絶妙なハーモニーを奏でています。
1928年2月に録音されたこの曲は、ジョンソンさんのデビュー作としても知られています。
孤独や絶望を乗り越えようとする強さが歌詞に込められており、聴く人の心に深く響くことでしょう。
ブルースの神髄を味わいたい方にぜひおすすめしたい一曲です。