世界を代表するデルタブルースの中から、スタジオスタッフがおすすめする名曲、人気曲のご紹介です。
デルタブルース入門としても最適なプレイリストです。
デルタブルースの名曲。おすすめの人気曲(1〜5)
Life is BeautifulKeb’ Mo’

ケブ・モさんのアルバム『Suitcase』から生み出された本作は、デルタブルースの温かな魂を現代に伝える至高の一曲。
滑らかなギターと柔らかな歌声が調和し、人生の美しさを称える歌詞が心に染みわたります。
2006年6月にリリースされ、ブルースファンから絶賛を浴びた本作。
海辺でのんびり過ごしたい時や、人生の素晴らしさを噛み締めたい時にぴったり。
愛する人と一緒に聴けば、きっと心が温まりますよ。
Queen BeeTAJ MAHAL

甘い蜜のように愛しい存在を讃える、タジ・マハールさんによる心温まるブルース。
優しく響く歌声とギターの音色が、ミシシッピデルタの魂を感じさせます。
1997年6月にリリースされたアルバム『Señor Blues』に収録され、第40回グラミー賞で最優秀コンテンポラリーブルースアルバム賞を受賞。
本作は、愛する人への想いを蜂蜜に例えた甘美な歌詞が印象的。
恋人を失った寂しさと、再会への切なる願いが込められています。
穏やかな夜、大切な人を思い出しながら聴きたい1曲です。
Some Happy DayCharley Patton

デルタブルースの創始者として知られるチャーリー・パットンさんが1929年5月に録音した曲は、希望と解放を歌い上げる魂の叫びです。
深い信仰心と人生の苦難が織り交ぜられた歌詞は、聴く人の心に響きます。
本作は後にコンピレーションアルバムに収録され、ブルース音楽の伝統において重要な位置を占めています。
パットンさんの独特な演奏スタイルと歌声は、デルタブルースのジャンルに大きな影響を与えました。
2021年にはロックンロールの殿堂入りを果たすなど、その功績は今もなお高く評価されています。
人生に迷いを感じている時、この曲を聴けば、きっと新たな希望が見つかるはずです。
Goin Down to the RiverMississippi Fred McDowell

川のせせらぎのような歌声が印象的な一曲です。
愛する人との再会を切望する想いや、家族の反対など、恋愛の複雑さが歌詞に込められています。
1965年12月、ミシシッピ州コスモで録音され、アルバム『Mississippi Blues』に収録されました。
デルタブルースの魅力が詰まった本作は、初心者から熟練ファンまで幅広く楽しめます。
ミシシッピ・フレッド・マクダウェルさんの圧倒的な存在感と、耳に心地よいカタルシスが魅力。
どこか懐かしさと新鮮さを同時に呼び起こす、まさにデルタブルースの名曲と言えるでしょう。
That’s All RightArthur Crudup

デルタブルースの金字塔とも言えるこの曲は、ロックンロールの誕生にも大きな影響を与えた名曲です。
アーサー・クラドップさんの力強い歌声とブルージーなギターが魅力的で、聴く人の心を掴んで離しません。
1946年に録音されたこの楽曲は、後にエルヴィス・プレスリーさんによってカバーされ、さらに有名になりました。
シンプルながらも深みのある歌詞は、人生の機微を見事に表現しています。
ブルースやロックンロールに興味がある方はもちろん、音楽の歴史に触れたい方にもおすすめの一曲です。
ぜひ、じっくりと耳を傾けてみてくださいね。
デルタブルースの名曲。おすすめの人気曲(6〜10)
She Left Me A Mule To RideBig Joe Williams

デルタブルースの深い魂が染み込んだ一曲として、多くのブルースファンに愛されています。
1960年にリリースされたアルバム『Tough Times』に収録された本作は、ビッグ・ジョー・ウィリアムズさんの独特な9弦ギターと力強い歌声が印象的です。
彼の人生経験が詰まった歌詞と荒削りなサウンドは、聴く人の心に強く響きます。
ウィリアムズさんは1903年生まれのブルースの巨匠。
若い頃からバスキングで腕を磨き、1935年にはブルーバード・レコードと契約するなど、その才能は早くから注目されていました。
本作を聴けば、デルタブルースの魅力を存分に味わえること間違いなし。
心に染みる音楽に浸りたい方にぜひおすすめです。
Shave ‘Em DryLucille Bogan

デルタブルースの世界に異彩を放つ大胆な一曲。
ルシール・ボーガンさんの力強い歌声が奔放に響き渡ります。
1935年に録音されたこの曲は、当時のタブーに挑戦する内容で、秘密裏に流布された「Party Record」としても知られています。
性的な自由と女性の主体性を歌い上げる歌詞は、今なお衝撃的。
2004年5月に再リリースされ、新たな聴衆の心を掴みました。
大人の社交場や、自由な表現を求める方々にぴったり。
ブルースの深みを知りたい人にもおすすめの一曲です。