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【デュティユーのピアノ曲】20世紀後半のフランスを代表する作曲家による名作

アンリ・デュティユーさんは、20世紀後半から21世紀初めにかけてのフランスを代表する作曲家のひとり。

1916年にフランス西部のアンジェで生まれ、パリ音楽院での学びを経て、作曲家、音楽教師、コンクールの審査員として活躍しました。

1994年には「第6回高松宮殿下記念世界文化賞音楽部門」を受賞しており、日本にゆかりのある音楽家としても知られています。

本記事では、そんなデュティユーさんの作品のなかから、ピアノのために書かれた楽曲をピックアップ!

作曲の背景や作品の特徴とともにご紹介します。

【デュティユーのピアノ曲】20世紀後半のフランスを代表する作曲家による名作(11〜20)

響の形Henri Dutilleux

Henri Dutilleux – Figures de Resonances for Two Pianos (1970-76) [Score-Video]
響の形Henri Dutilleux

アンリ・デュティユーさんは、20世紀後半を代表するフランスの作曲家です。

彼の音楽は、ドビュッシーやラヴェルの影響を受けつつも、独自のモダニズムのスタイルを確立しました。

1973年から1976年にかけて作曲された弦楽四重奏曲『響の形』は、デュティユーの後期の代表作であり、夜の雰囲気や時間の流れを探求したテーマが印象的です。

7つの楽章から構成されるこの作品は、静けさや超越、エクスタシーといったさまざまな感情を描きつつ、聴く人の心に響く深遠な世界を生み出す傑作であり、この美しさはピアノでの演奏でも十分に感じられます。

クラシック音楽に親しみのある方はもちろん、現代音楽に興味のある方にもぜひオススメしたい名曲です。

おわりに

オリヴィエ・メシアンさんやピエール・ブーレーズさんをはじめとする同時代を生きたフランスの作曲家らとは一線を画す、独自の音響世界を描く作品を遺したアンリ・デュティユーさん。

彼のピアノ曲は演奏の難易度が高いことで知られていますが、一度取り組めばその世界観のとりこになること間違いなし!

ぜひ、ご自身で体感してみてはいかがでしょうか?