【高齢者向け】9月の俳句。秋にぴったりな句をご紹介

はからずも 琴きく雨の 月見哉NEW!加賀千代女

自然に対して深く愛情を持ち、その愛情を俳句で表現した加賀千代女。

朝顔の俳句を多く詠み、朝顔を題材とした俳句も代表となる作品となっています。

加賀千代女が詠んだ秋の俳句「はからずも　琴きく雨の　月見哉」をご紹介します。

秋の長雨という言葉もありますが、雨が降っている中秋の名月の夜。

雨で月が出なかったが、琴を誰かがひき始めたら月が見えてきたという、ありがたい偶然が重なったことを詠んでいるように思えますね。

高齢者の方も、続けて起きた嬉しい出来事や、サプライズなようなことを思い出し詠んでみてはいかがでしょうか？

expand_lessランキングを上げるexpand_more下げる

more_horiz

中島順子

問題を報告する

湯壺から 首丈出せば 野菊かなNEW!夏目漱石

近代日本文学の文豪の一人である夏目漱石。

夏目漱石が書いた作品は、高齢者の方もご存じの方も多いのではないでしょうか？

有名な作品を多く世に出しましたが実は、彼の文学への世界は俳句から始まったそうですよ。

小説を執筆しながら2500以上の句を詠みました。

落語鑑賞が趣味だった夏目漱石は、俳句にもしゃれをきかせたものが特徴です。

自分の個性が出せるのも俳句のおもしろいところですよね。

9月の俳句には、秋の季語である野菊を取り入れた夏目漱石の「湯壺から　首丈出せば　野菊かな」を参考にして詠んでみてはいかがでしょうか？

expand_lessランキングを上げるexpand_more下げる

more_horiz

中島順子

問題を報告する

露の世は 露の世ながら さりながらNEW!小林一茶

江戸時代に活躍した俳人、小林一茶が詠んだ秋にオススメな俳句をご紹介します。

秋の季語の1つに、露があります。

露は一年中発生しますが、秋は発生頻度が高いそうですよ。

「露の世は　露の世ながら　さりながら」は、小林一茶が詠んだ秋の俳句です。

小林一茶がこの世を去ってしまった愛娘のことを思い、作った俳句と言われていますよ。

露という言葉1つで、心の内も表現できる俳句の世界は奥が深いですね。

秋の季語を使って、人生経験が豊かな高齢者の方の心情が込められた俳句を作ってみてはいかがでしょうか？

expand_lessランキングを上げるexpand_more下げる

more_horiz

中島順子

問題を報告する

縁側の 一番端の 月見かなNEW!山口青邨

東京大学の名誉教授も務めた、山口青邨が詠んだ「縁側の　一番端の　月見かな」をご紹介します。

月見とあるので、9月の十五夜も連想できますね。

自宅で、縁側の端っこに座りそこから見える月で、お月見をしている様子が読み取れます。

高齢者の方も、ご自身が幼かった頃やお子さんやお孫さんと、お月見をした思い出を俳句にしてみてはいかがでしょうか？

お団子を作ったことや、ススキを採りにいった思い出も振り返れそうですよ。

俳句を作りながら、秋の日の思い出話で盛り上がりそうですね。

expand_lessランキングを上げるexpand_more下げる

more_horiz

中島順子

問題を報告する

椽側に さし入る月や 蘭の花NEW!岩田涼菟

俳句の世界で蘭は、秋の季語となるそうですよ。

そんな蘭の花が入った俳句「椽側に　さし入る月や　蘭の花」をご紹介します。

月の光が差し込んでいる縁側と、咲き誇る蘭の花がある風景を詠んでいるそうですよ。

月が一番きれいに見えるのは、空気が澄んだ9月とも言われています。

9月といえばお月見をする、十五夜もありますよね。

雨が定期的に降るこの時期は、空気中のチリを雨が取り除いてくれるそうです。

そのような秋の月が美しい夜を思い浮かべられる俳句ですね。

expand_lessランキングを上げるexpand_more下げる

more_horiz

中島順子

問題を報告する