暑さが本格的になる夏は向日葵や田植え、蛍や蝉など、日本ならではの情景が思い浮かぶ季節ですよね。
俳句や川柳のレクリエーションで夏の季語を取り上げると、それぞれの記憶や体験と結びついて、会話がぐんと広がります。
こちらの記事では、高齢者の方に親しみやすい夏の季語を幅広くご紹介しています。
高齢者施設のレクリエーションに取り入れれば「この言葉も季語だったんだ!」という発見を楽しめるかも。
お気に入りの季語を見つけてオリジナルの一句を詠んでみませんか?
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【高齢者向け】夏の季語。風情を味わいながら楽しむ有名な季語一覧(1〜10)
夏の海

東映の映画のオープニングで荒波の景色がそのロゴとともに映し出されますよね。
実はあれは千葉県の犬吠岬なんです。
なんでも荒波の景色は東映映画の伝統らしいのですが、あの荒波、今はフルCGで作られているんですよ。
余談が長くなりましたが、さて「夏の海」。
かの夏目漱石さんも「夏の海どこまで行けば泳げるか」とちょっと哲学的な一句を残しています。
近代以降はレジャーの場として毎年盛り上がりますが、俳句にするなら逆に孤独を見つめるような角度で詠んだ方が良い一句になるのかも。
俳句を詠むときは「夏の海は楽しい~!」のような思いはグッと抑えてくださいね!
向日葵

向日葵は「ひまわり」と読みます。
俳句をしない方にとっては難読漢字に当るかもしれませんね。
余談ですが、バラエティー番組の難読漢字を読み進めるコーナーが大好きなんです。
あなたはどうですか?
ひまわりはよく太陽を追い掛ける花といわれますが、実はあれは花が幼いときだけなんです。
大きく成長したひまわりが花の向きを変えることはまれだとか。
それも何か不思議な感じがしますよね。
ひまわりの花言葉の1つに「あなただけを見つめている」というのがあります。
そんないちずな思いをこめて詩をつくるといいかもしれませんね。
汗

上がり過ぎた体温を下げる作用で出てくる汗。
病気のときにかく汗、サウナでかく汗、ランニングでかく汗と、一言に汗といってもいろんなシチュエーションがありますね。
それが夏の汗ともなると、何もしていないのにただ立っているだけでじっとりと……。
そんな汗にも情緒ある景色を見いだす俳句ってすごいなと思います。
正岡子規の「汗にまみれて働く者の美しき」は夏の汗を見事に言い表した肉体的かつ動物的な一句。
そんな季語としての汗、「暑いの副産物」以外の視点からアプローチするのはどうでしょうか。
炎天

文字通り「燃えるような熱い太陽が照り付ける空」、そこから転じて耐えられないほどの暑さを示すようなりました。
汗がだらだらと垂れるようなジメっとした暑さというよりも、肌がジリジリと焼けるようなカラリとした暑さです。
「炎天の遠き帆やも我がこころ」と詠んだ中村草田男さんは、その暑さと自分の内面、孤独や情熱とを一句の中に対比させました。
これぞプロの技ですね。
俳句に詠むなら暑いということはすでに分かっていますので、草田男さんのようにプラスアルファの感情を添えられればと思います。
田植

南北に細長い日本。
田植といっても沖縄では4月ごろにするのが普通らしいです。
もちろん東北や北海道では初夏の風物詩。
それが季語として定まっているのですから何か不思議な感じもしますよね。
それこそ俳句が生まれるよりもずっと前からあった田植え。
江戸時代には小林一茶が「早乙女や泥に染まらぬ顔もなし」を詠み、近代では飯田龍太さんが「田植機を降りてこの世の風に立つ」を詠んでいます。
「この世の風」なんてなかなか表現できませんよね。
早苗、早苗ぶり、早乙女など田植えに関係する言葉もたくさんあります。
細かな動作に注目するといい俳句が詠めそうです。
花火

映画監督、歌手、芸術家といろいろなアーティストによってモチーフとされている花火。
花火大会で見るような大きな打ち上げ花火、チラチラとした火花を手元で楽しむ線香花火、いずれにしても花火を楽しむ時間はおもむきのあるものです。
正岡子規の「一つづつ消えては淋し遠花火」は私も好きな一句です。
遠花火、手花火、打ち上げ花火、花火くずなど花火に関する季語もたくさん。
ステレオタイプな俳句にならないように「自分の詠みたい景色+花火」のような感覚は大切にしたいですね。
蛍

「一ぴきの蛍に昏るる畳かな」は鈴木真砂女さん。
「死ぬときは箸置くように蛍かな」は阿波野青畝さん。
「一つ消えて闇を深くす蛍かな」は巨匠、飯田龍太さん。
そのはかない命の短さから数々の俳人に愛された蛍も人気のある夏の季語。
お尻を光らす独特な求愛行動、その光から逆に闇を引き出す詩情は俳句ならではのものでしょう。
淡い光、短い命から生死感を投影しても味わい深い詩が生まれそうです。
夜の空気の湿り気、川のせせらぎらとともに景色そのものを詠んでもいいですね。








